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６/７ 愛知県 I嵐様
ちょっとさかのぼったお話です。
今年３月に１通の相談メールが届きました。
「高齢猫２匹を１週間、一時預かりしてほしい」
との事。
A３Eでは通常、
期間関係なく
猫への大きな負担になってしまう
“一時預かり”は
受け付けていません。
ましてや、高齢猫。
しかも
相談の猫さん達は２匹ともに
【細かなインスリン管理が必要な糖尿病】
＆
【心肥大と甲状腺機能亢進症で投薬中】
と、
なかなか高度な持病を抱えた子達です
場合によっては
命にかかわってしまうリスクが
とても高い…
それでも、
このような子達の
預かり先を探さなければならない理由は
以下の内容でした。
「余命宣告を受け
残された時間が幾ばくも無い母の
最期の願いを叶えるため」
メールをしてくださったのは
息子さんでした。
猫たちの飼い主さんは、このお母様。
猫たちはこれまで
病気に負けないよう
とても細やかなケアを飼い主さんから受け
愛情いっぱいに包まれて過ごしてきました。
持病があるこの子達を
他所へ託すという事が、
この子達にとってどれほどの負担になるのかは
飼主さんやご家族のみなさんが
一番に理解をされていました。
そのうえで
どうしても叶えたい“願い”が
飼主さんにはある
という事です。
猫さん達へ最善を尽くすために、
まずは
持病でお世話になっている
２匹のかかりつけ病院へ
事情を話し
“一時預かり”の
相談をしたそうですが
断られてしまった
と。
２匹の事をよく知る、
かかりつけの病院さんで預かっていただければ
飼い主さんにとっても
猫たちにとっても
それほど安心なことはなかったでしょう。
不安が残る中
A3Eに送ったメールは
“最後の砦”
だったのかもしれません。
私達はとても悩みました。
猫たちの事だけを想えば、
絶対に引き受けるべきではないけれど
飼主さんの“願い”は
今を逃したら
絶対に叶う事がなくなってしまう。
私達でいいのだろうか…
他に何か方法はないのだろうか…
２匹の事をとても大切にしてきた
飼主さんの残された時間は
刻々と迫っていました。
この時点で、
飼い主さんが叶えたい最期の“願い”が
いったい何なのかは
お聞きする事はしませんでしたが
飼い主さんの
猫たちへ向ける溢れんばかりの愛情は
メールの端々から伝わっており
そんな大切な子達を
命の危険にさらしてしまうかもしれない覚悟で
託す選択をされたのだと思うと
胸が締め付けられました。
よし！
猫たちを
絶対に
笑顔でお家に帰そう！
何が何でも
守る！
飼い主さんの願いを叶えて
猫たちも笑顔で帰宅するよ！
だから、
飼い主さん。
安心して行ってきてください。
そうして
持病のある２匹の高齢猫さんを
一時預かりさせていただく事に
決めたのでした。
４月某日
予定通り
言葉では表せないような
緊迫した日々が始まりました。
（つづく‥（笑）
A3Eでも使っているオススメ商品🐈
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