NH3 アンモニア
食べ物の中に含まれる「たんぱく質」は、消化・分解されて、
最終的に「尿素」という形で体の外に排泄されます。
尿素に変化する場所は「肝臓」なのですが、
吸収されたたんぱく質が、肝臓を通らないという「門脈シャント」という病気があります。
門脈シャントが疑われる場合、NH3の測定が行われます。
(検査の目的)
門脈シャントの検出
アンモニアは非常に不安定な物質なので、
採血や測定に手間取ってしまったり、
長時間血液が空気に触れたり、
極端な場合、検査機器の近くにマジックペンがあったりしただけでも、
上昇した数値になる場合があります。
数値の判定に迷う場合には、
何度か採血をさせて頂く場合もあります。
門脈シャントの最終的な診断には、
X線撮影や造影検査、超音波診断など画像診断を組み合わせて行います。