「アテナ姉上は、地上に降臨しておられて留守。ゼウス父上は、行方不明。

ポセイドン伯父と、ハーデス伯父は聖戦で疲れきって永い眠りについている。

これは、この戦いくさの神アーレスにとって

絶好のチャンス。

そうは、思わないか?

エリス?」

エリスは、アーレスの前にかしずいて言った。

「実は、先程パラス・アテナ様と、メティス様の招待状が届いております。」

「アテナ姉上から、招待状?知恵の女神メティス様から連名でか?」

アーレスは、招待状を開けてみた。

「ふむ、聖戦で壊れたサンクチュアリのリホームが終わった祝いのパーティーを金牛宮で、

開くので、出席して欲しいと書いてある。

確かに姉上の字に間違いないが。」

けげんそうな顔をしているアーレスに、エリスが、「アテナ様には、逆らわない方が良いと、おもいますが。」と、言った。

調度その時、「アーレスはいますか?」

「その声は、ヘスティア伯母上ですか?」

と、アーレスは驚いて聞いた。

つづく。