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エイリス第6話
「ただいま!輝香(テルカ)ちゃん。」
マヤ・マラーナは、総帥の仕事を終えると、いつもどうり真っ直ぐ屋敷に帰って来た。
「お帰りなさい。」
(馬鹿亭主!)
マラーナの心の中(=(;゚;Д;゚;;)⇒グサッ!!)
「夕飯に間に合うように、急いで帰って来たよ。
コスモ君達は?」
「もうテーブルについてる。
早く着替えてこいよ。」テルカがマラーナのアタッシュケースを受け取りながら答えると、
「手伝ってくれないのかい?」
「俺の半径1メートル以内には、近づくなと云ったはずだ。」
「ところで、今夜ゲイルが来るから…。」
「ワインか?それとも🥃?ウイスキー?」
「ウイスキーを頼むよ。」マラーナが答えると、
「Ok」と、テルカは冷淡に答えた。
「夕食が冷めちまう。早く来いよ。」
くるりと背を向け黒い髪をなびかせて去っていく妻の後ろ姿に向かって、
「はい、はい。」
と、慌ててマラーナは返事をした。
場所
食堂
コスモとジュアリンは、大きなテーブルの上に並んでいる初めて見る手料理に、舌鼓を打っていた。食卓には、どれもこれも美味しいご馳走が、色鮮やかに並んでいた。
4人は、歓談しながら、楽しく夕食🌃🍴をお腹いっぱい食べた。
「ははははは…(笑)」
「妻の料理は、最高に美味しいだろう。
ゆっくりくつろいでくれたまえ。」
「はい!有り難うございます総帥。」
コスモが、答えた。
ジュアリンも、
「とっても美味しいです。」と、嬉しそうに答えた。
「そうだろう。テルカちゃんの手料理は
本当に美味しいんだ。
遠慮なく味わってくれたまえ。」
すっかり打ち解けた4人は、「は~い!」と、
返事をした。
食後のデザートの🍨アイスクリームを食べ終わった時、マヤ・マラーナが口を開いた。
「時にダリアに聞いたのだが、
コスモ君も、ジュアリンさんも
パイロット志願だそうだが、どうして戦闘に
出たいのだね?」
テルカは、黙って聞いている。
コスモが、マラーナの質問に答えた。
「はい。父も母も、エレボス軍に殺されました。
どうしても、カタキをうちたいんです。」
「私もです。父と母はエレボス軍のルーミラという女に殺されました。
どうしても許せないんです。」
ジュアリンは、大きな青い瞳を
マヤ・マラーナ総帥のエメラルドの瞳に
真っ直ぐに向けて、答えた。
「エレボス軍のルーミラ大佐か!
…いや、よく分かった。
辛い事を聞いてすまなかったね。」
コスモが、「いえ。」と、マラーナに答えかけた時、隣に座っていたジュアリンが大声で叫んだ。
「お願いです‼️
あふら・