2023/1/5-6に

やぶこぎ冬キャンプ②を開催いたしました!

 

夏のキャンプが好評だったので

冬にも

クリスマス後と正月の二つの日程で

冬キャンプを開催することになりました。

 

寒さの中でどう遊ぶか、どうやって寒さを凌ぐのかが

企画する上でも、当日の子どもたちやスタッフにとっても重要な鍵でした。

けれども、だからこそ

こかげの学校のキャンプのテーマ

「藪漕ぎ力」(自分の力で自分の道を切り開く力)が試される、養われるものだと

そして

吐く息の白さやパリッとした空気、火の温もり、息を潜める生き物たちやもふもふの冬芽…

冬だからこその気付きや出会いがきっとあって

それらが参加する子どもたちにとって

今後の人生においてかけがえのない経験になると

信じて開催いたしました。

 

 

 

 

 

 

  猛者たち

 

定員6名に対して

6名のこどもたちが参加してくれました!

 

 

 

クリスマスのキャンプの時は

・全員男子

・全員町外(矢吹町以外)

・6人中5人がリピーター

だったのですが

 

今回は

・6人中5人が女子

・6人中5人が町内

・3人がリピーター

というメンバー。

 

 

こちらでは何も図っていないのですが

不思議ですね。

 

このメンバーで

どんなキャンプになってくるのか

わくわくですね!

 

  アイスブレイク・フィールド探検

 

まずは

アイスブレイク!

心も体も温めよう!

 

 

そして

二日間過ごすフィールドの探検です。

もうすでにくっつきむし(ばか)を服につけて

今は気にしているけど

2日後は全く気にせず過ごすことになります笑

 

 

「夏は草むらでやぶこぎしなきゃいけなかったけど、なくなってて歩きやすいー」

「草がパリパリしてるー」

 

思ったことをすぐに話してくれる子どもたち。

いろんな気づきがあるね。

 

  ​火起こし体験

 

寒さを凌ぐにも

料理を作るにも

このキャンプでは欠かせない火起こしです。

 

2回目の参加になる子どもたちが

初参加の子どもたちとチームを組んで

火起こしに挑戦です!

 

 

まずは

レクチャータイム。

 

こかげの学校では

ナタとマッチを使って火をつけます。

危険な道具も

使い方さえ間違わなければ

便利な道具。

「マッチ一本火事の元」とはいうものの

つけるのは大変なんです。

 

 

二回目の子どもたちは思い出しながらも

お友達に教えている姿。

初参加の時にはじめて火起こししている姿からは想像つかなかったですね。

 

はじめて火起こしに挑戦する子どもたちも

最初はナタもマッチも怖がりながら触っていたけれど

終わる頃には

遊び道具になっているはずです。

 

 

 

 

 

 

大人はそっと見守るだけ。

やり方を全て教えてしまったら

大人が手を出しすぎてしまったら

そこで成長が止まってしまう。

 

子どもたちを信じて

火がつくのをじっと

手を出したくなるのをぐっと堪えて

待ちます。

 

 

 

 

 

 

自ら、強い風を木の板で防ごうとする子どもたち。

協力しながら

どのチームも火起こしに成功!

「達成感、すごい!!」

 

火を起こせる。

それだけで、自分への自信に

つながるものなんです。

 

しばらく

火遊びタイムです。

火の怖さ、火の不思議さ

そして、温かさ。

火遊びが教えてくれるものは沢山あります。

 

子どもたちが付けた火で

お湯を沸かしておきます。

火をつけてくれて

「ありがとうねー」

 

 

 

  自由時間

 

やぶこぎキャンプでは

「自らの責任で自由に遊ぶ」自由時間を重視しています。

コミュニケーション能力、危機管理能力、我慢する力、創意工夫する力…

子どもたちは

そのような力を

遊びの中で勝手に身につけていきます。

 

大人ができることは

その環境を整えてあげること、見守ってあげること!

「危ないから、〇〇しちゃだめ!」

禁止してしまうのは簡単です。

 

口や手を出してしまいそうになるのを

信じて見守る。

子どもの成長に必要なのは

大人の我慢だったりします笑

 

 

今回の子どもたちには

木登りが人気でした。

 

木に向かって走ります。

 

 

この木は登りづらいけど

上は結構安定していて

登れた人だけの特等席になっています。

 

全員登れたねー!

そこから見える景色はどうだいー。

 

苦労して登れたのは

また一つ自信になるね!

 

 

 

他にも

いろんな遊びをころころと変えながら遊びます。

遊びは自由だ!

 

 

 

 

 

 

 

  お昼ご飯

 

1日目のお昼ご飯は各自お弁当を持参しました。

最初は

「ここ(木の上)で食べる!!」

って言っていたけれど

 

どこからか

椅子や机を持ってきて

素敵な空間ができていました。

(個人的には木の上おすすめだけどなー笑)

 

 

「いつもより、うまく感じる!」

「ママの作ったご飯って美味しいよね!」

(なんか、嬉しい言葉が聞こえた気がして、「なんて言った!?って聞いたら、ちゃんとこう言ってましたよー笑)

 

「机持ってきてもいい?」

すぐに許可を取ろうとする子どもたち。

 

一つ一つ確認してくれるのは

大人にとっては安心だし楽だけれども

それでは、藪漕ぎ力は育ちません。


「自分で決めていいよー」


2日間で少しずつ

こういう質問が減ってきます。

 

  寝床作り

 

今は暖かいけど夜は一気に冷え込みます。

寝る場所の選択肢は

テントか薪ストーブ部屋。

「どこで寝たい?」

 

決定権は子どもたち。

「テントで寝たい!」

 

今回は

テントのメンバーも自分たちで決めました。

 

よし作ろう!

寝袋は二重、マットも二重、毛布も沢山被せよう。

 

 

枕投げ、ならぬ「寝袋投げ」戦争勃発。

 

 

  夕飯の仕込み

 

暗くなって、寒くなってから

包丁はちょっと危ないので

先に仕込みます。

 

今日の夕飯のメニューは

正月メニューで

・炊き込みご飯

・ハンバーグ(「えー正月じゃないー笑」)

・豚汁

です!

 

豚汁の具材の準備、ハンバーグの成形をしてしまいましょう。

 

 

 

 

 

  日暮れ

日暮れまで、自由時間です。

これから寒くなっていくぞー

 

 

 

 

 

 

 
最後の確認
 
「みんな、、どこで寝る?」

 

 

  夜の支度

 

一気に暗く、そして寒くなります。

お風呂の準備、夕飯の準備です。

 

お風呂はドラム缶風呂です。

(今回はゆずも入れちゃいました)

 

鍛えた火起こしの成果を生かします。

 

「炊き込みご飯なんだけど、ガスで一人一人コッヘルっていう道具で炊くのと、羽釜っていう動画で炊くのとどっちがいい?」

 

「羽釜!」

「その方が一気にできるんでしょう!?」

 

コッヘルの方がキャンプっぽくて子どもたちは楽しいのかなー

と思っていたのですが

大人の価値観で判断してはいけませんね。

 

さあ、そうと決まれば

こっちでも火起こしだ!!

 

 

体が冷えたら

薪ストーブで暖をとります。

 

 

  夕食

みんなの頑張りで

美味しいご飯ができたよー!

 

 

外はすでに極寒。

バケツに汲んだ水がもう凍ってます苦笑

 

 

大きな焚き火を囲んで

「いただきます!」

 

 

「ハンバーグうまい!」

お米が苦手な子どもも

「これは食える!うまい!」

 

しかし、おかわりする頃には

「冷蔵庫から取り出したみたい…」

「笑笑」

 

  ドラム缶風呂

ランタンいらずの月明かりが強い夜でした。

ドラム缶風呂はどうかな??

 

寒い中、疲れた体に

しみるねー!

 

 

「湯冷めする前に、すぐにしっかり拭いて、着替えて、自分の体でテントを温めるつもりですぐに寝袋にくるまるんだよ。健闘を祈るー笑」

 

 

ーーーーーー

 

一方、薪ストーブ小屋では

テントで寝るかか薪ストーブ小屋で寝るか

悩んでいる子どもの姿。

一緒にテントで寝る予定だったお友達は薪ストーブ小屋で寝ると決めていました。

 

「たくさん、悩んでいいよ」

 

「薪ストーブにしようかなあああ…」

「…薪ストーブでいい?」

「…うーーーーん…あーー」

 

悩み続けて数分後

「テントにする!!」

 

ついつい

「こうしたら?」

「この方がいいよ」

と大人が言ってしまいがち。

子どもからしたら

その言葉が絶対のものになってしまいます。

 

子どもが何分でも、何十分でも

悩むチャンス

自分で決めるチャンスを奪わない。

そして、その自己決定を尊重して

サポートしてあげる。

 

やぶこぎキャンプで大事にしたいことです。

 

自分で悩んで、決められたこと

きっと、より一層テント泊が記憶に残るものになるよ。

(その子どもは、お友達の勧誘にも成功し、2人仲良くテントに向かって行きました笑。後ろ姿の勇ましいこと笑笑)

 

  おはよう!

 

なんやかんや

全員テントで一晩を過ごしました。

 

みんな無事かな?寝れたかな?

「おはよー」

 

 

 

寝起きのあったかい豚汁。

昨日より美味しく感じるね。

 

 

寒い人は薪ストーブで温まりましょう

 

 

 

  朝食

 

朝ごはんは

ホットサンド。

 

 

 

 

 

文明の利器っていいね笑

美味しくできるかなー?

 

  お餅つき

 

最後の自由時間の後は

お待ちかねの御餅つきの時間です!!

 

つくだけじゃなくて

こねる?ところから。

 

いい掛け声です。

 

餅つきは幼稚園以来とのこと。

 

美味しくできたかなー?

 

 

  ​ありがとう

寒い中でも

仲良く、楽しく1泊2日を過ごすことができました!

 

みんな、よく頑張りました!

いろんなことに自ら挑戦して

みんなで声を掛け合っていましたね。

 

「冬のキャンプの方が楽しかった!」

「夏にも絶対、参加する!」

そんな声も聞こえてとても嬉しい気持ちでいっぱいです。

 

楽しいだけでなくて

一人一人が

違った形で成長もできたのではないでしょうか?

(帰って親御さんの目にどう見えるかな??)

 

この経験が

この後の人生の中で

生きていってほしいなと思います。

 

また、みんなに会えることを楽しみに

この木の下で待っています!

 

 

みんな、ありがとーー!!