震災の日ですね。
あれからもう15年が経つそうです。早いというかなんというか…。
あの日、皆さんは何をしていましたか?
自分は例の男にクスリを使われたことによって逮捕されていて、新宿の留置場にいたんですよね。
留置場(というか警察署)は当然のことながら建物はしっかりしているのですが、それでもそこそこ揺れました(後で聞くと都内周辺は震度3くらいだったようです)
同じ部屋にいた人間と「結構揺れるね」とか「いやー、これが実はかなり大きい地震とかで何かの間違いで出られたりしねーかな」なんて話していたんですが…まさか外がそんな大変なことになっているなんて夢にも思いませんでした。本当に大きな地震が来てたなんて…ね。
夜になると洗面の時間があり、場内の洗面台のところで順番に歯を磨くのですが、洗面中に留置場の窓が開けられていてふと外を見ると大量の人がぞろぞろどこかに歩いていく姿が見えました。
新宿警察署は西新宿の方にあります。西新宿というのはオフィス街なので、夜はそんなに人通りが多くないんですね。
なので「どうしてこんな大量の人が…?」と不思議に思ったのをよく覚えています。帰宅難民が大量に発生している、なんてこの時は分かりませんからね。
「なんかイベントでもあったっけ?」「地震の影響かな?」、など色々な意見が飛び交いますが、結局本当のことは分からずじまい。ネットにもアクセスできない閉鎖空間で、情報に触れられないことの恐ろしさを実感した瞬間でした。
自分自身、東北の出身ではあるので震災直後にはよく心配されていたものです。地元は特に震災の影響を受けていないんですけどね。
もうご存知の通り、東北沿岸部・北関東沿岸の一部地域が壊滅的被害を受けました。しかしそれ以外の地域は地震そのものの影響をあまり受けてはいません。
東北は一様に大変なんだろうなというイメージを持たれていたのでしょうが…とにかく壊滅の度合いが凄かったのは事実ですしね。
周りにちょこちょこと被災者もいたので話は色々聞いたし、津波で流されてしまった地域をこの目で見たこともあります。報道だけではなく目と耳で感じる震災の恐怖というのはまた違ったものがありましたが、特に震災で流された地域の姿は目に焼き付いていますね。
喜連川の刑務所にいた時、担当が「今日は震災の日だ。被災者だったり、身近に被災者がいたって人間がお前らの中にもいるかもしんねぇ。強制とかじゃねぇけどな、震災の時間には俺が号令をかけるから黙祷の時間を作ることにする」と言いました。
震災時間になると号令がかかったのですが、こっそり周りを見ると自分含めて8割ほどの人間が黙祷をしていたんですよね。犯罪者にも人の気持ちはあるんもんです。
地震があったのは14:46分頃。仕事中の人もいるかもしれませんが、この時間には少し震災のことを考えてみて貰えたらと思います。