ひろがるスカイプリキュアが2月に放送開始され毎週見ているのだが、1話見て確信した。

 

 

これがおそらく初めて意志を持ったプリキュア視聴なのだが、初代も見ないといけない、と。

 

 

そして先日初代プリキュアを見終わったというわけだ。

 

 

まずOP。

 

 

これまた非常に高カロリーなアニメーションシーンがあるのだが、おそらく皆も一致するだろう。

 

 

「失敗なんて メじゃない!(ドドン!)」

 

 

ここですよここ。

 

 

ふたりが回転しながら鉄骨に側面着地。

 

 

顔をおそらく敵がいる方に向けて、コンマ秒の間でほのかとなぎさの顔に順番にピントが合う。ドドン!

 

 

こんなイカしたサビありますかこの野郎。

 

 

こんなもの見せられたら最後は普通ふたりの絆を表すがごとくのアニメーションになるかと思いきや、序盤の繰り返しですれ違いの様相。

 

 

いやあ、プロフェッショナルなふたりというか、ビジネスチックというか、ベタベタの距離感ではないというか、なにかシビアめいたものを感じてこちらが身構えてしまうほどの良いOPですね。

 

 

ある意味お約束ではないOPの作りによって受け手に違和感を抱かせ、ふたりがどういう関係を築いていくのかにも注視させるような誘導の意図があったのかと思います。素晴らしいですね。

 

 

 

 

好きなエピソードとしてはやはり外せない第8話「プリキュア解散! ぶっちゃけ早すぎ!?」回ですね。

 

 

正反対のふたりをいうのを自覚して、なぎさはほのかを拒否する。

 

 

「プリキュアってだけで友達でもなんでもない。」

 

 

しかし面白いのはビジネスパートナーとしては(しぶしぶ?)認めているところですね。

 

 

これがOPに漂うビジネスライクと繋がるわけです。

 

 

そしてそれを受けての第20話。「どっちが本物? ふたりのほのか」。偽ほのかの回です。

 

 

「なぎさの靴下はちょっとくさい」

 

 

ガッッッツーーーン、ときましたね。

 

 

真ほのかはネガティブなことをいくつか答えてるのも親友である証ですもんね。

 

 

あの遠い昔を思い出しているかのような表情はたまりません。

 

 

あとはラストバトル前最後の学園回、第45話「歌えさくら組! 合唱は勇気を乗せて」。

 

 

アニメでは劇中メタ的にOPやEDの曲がさらっと流れるシーンがたまにありますが、これはガッツリED曲を彼女らが合唱で歌うのがいいですよね。

 

 

OPにしてもEDにしても等身大の曲としてマッチさせる技量に舌を巻きます。

 

 

ちなみにEDのBメロ「胸がドキドキするときめき 夢みてるティーンエージャー」のピアノがいいですね。

 

 

 

 

ほんでストーリー。

 

 

全49話ということで前半戦2クール後半戦2クールで進みますが、根本の敵は同じでもだれないようにうまくテイストを変えましたね。

 

 

前半の5人の敵......いや、厳密に言うと4人はジャアクキング様の忠実なシモベとして働いていた。一般的な敵役であった。

 

 

そして後半の敵3人もそうであるかと思いきや、徐々に意志を持った、ジャアクキングの支配からの自由を求める者として描かれ、感情移入させていく作りになっていた。

 

 

これも前半のキリヤのエッセンスがあったからで、EDアニメーションのコミカルさと劇中のちょっと間の抜けてそれでいて憎めないシーンも相まって見逃せない敵となっている。

 

 

 

 

最後に、ミップル、ポルン、久保田しほちゃんの可愛さも筆舌に尽くしがたいが、何よりもなぎさの顔芸の凄まじさには大いに目を見張った。

 

 

マリみての福沢ゆみも百面相と言われていたが、なぎさはそれ以上のやり手であった。

 

 

以上。プリキュアはいいね。