今朝、美輪明宏さんの訃報がありました。
この20年ほどは遠退いていましたが、
若い頃は美輪明宏さんの舞台やコンサートを訪れていたり執筆された本を何作も拝読していたので、今、大きなショックを受けています。
この時の明智小五郎役は髙嶋政宏さんでした。
「黒蜥蜴」の舞台は、美輪明宏さんの美意識溢れる世界観に魅了されたことが鮮明な記憶として残っています。
銀座セゾン劇場は小規模ながらも品格ある雰囲気の劇場だったので、この劇場で観れたことは演劇ファンとしての良き思い出です。
劇場内には美しい香りが漂っていましが、これも演出の一部として効果的でした。
20年ほど前に、地元の会館での開催があり、母と行ったのが初めてです。
シャンソン〜日本歌曲〜ヨーロッパの民謡など
幅広いセットリストで美輪さんの歌声に酔いしれました。どの曲も短いお芝居を観ているような感覚となり、大きな感動があったことを覚えています。
当時、宝塚ファンの歳上の友人がシャンソンをやっていた影響でシャンソンの曲には親しんでいたので、シャンソンの名曲を美輪さんの歌声で聴けたことは嬉しかったです。
「ミロール」という曲が大好きなのですが、美輪さんは声色やニュアンスの変化が巧みかつ強く惹き込む力があるので心掴まれました。
それは「愛の讃歌」も同様で、深く大きな感動がありました。
「愛の讃歌」は、まず美輪さんの訳詞による日本語での朗読があり、それからフランス語での歌唱がありました。歌う前にはエディット・ピアフや「愛の讃歌」についての語りもあったと記憶しています。
その後、何度か美輪明宏さんのコンサートへは足を運びましたが、歌声を生で聴けたことは本当に良かったと思います。
近年の美輪さんの発言には少し疑問を抱くようなこともありましたが、人としての心のあり方や生きる姿勢などについては、傾聴すべきことは多かったと思います。
若い頃、人間関係で悩み苦しんでいたときは、背中を押され救われたりがありました。
フジコ・ヘミングとの対談も掲載されてますが、旧き良き時代の美術や音楽についての対話がなされていて、とても素敵です。
戦争により多くを失った経験や差別に苦しまれた経験のあるお二人だからこその語りもそこにはあります。
今日は美輪さんを偲びながら読み返してみようと思います。
美輪明宏さんの御冥福を心よりお祈り致します。


