8月21日のドラゴンズ、バンテリンドームナゴヤで東京ヤクルトスワローズとの3連戦、その第3戦が行われ2-5でドラゴンズ勝利。やりました、この勝利でカード2勝1敗とし勝ち越し、そこは大変良かったんですが先発投手の勝利の権利を守り切れなかったことが悔しい、打たれたんならでしたけどミスで消したのは残念だった、それも初勝利のだったのでね、これだけが残念。

 

 

JERAセントラルリーグ2022の109試合目。対東京ヤクルト18回戦、ドラゴンズのスタメンは①岡林勇希(右)②三好大倫(センター)③阿部寿樹(三)④ダヤン・ビシエド(一)⑤福田永将(左)⑥大野奨太(捕)⑦石垣雅海(二)⑧土田龍空(遊)⑨上田洸太朗(投)。この試合前の公示で上田洸太朗投手が出場選手登録、即先発登板となります。

 

先発の上田洸太朗くんは5回を投げ被安打3失点0の奪三振7与四球3で勝ち負け付かず。1回表、1番山田哲人選手を外角低めチェンジアップで空振り三振、2番キブレハン選手に初球のカーブをレフトに打たれ2塁打の1死2塁、得点圏に攻め込まれる。

 

ここは3番塩見選手を外角低めチェンジアップで見逃し三振の2死2塁、4番村上選手は内角を攻めた4球での四球で2死2塁1塁、5番サンタナ選手を真ん中低めスライダーで空振り三振の3アウトで無失点。ピンチにはしたがアウトは全て三振で、戦う姿勢をしっかり出した立ち上がりとします。

 

 

1回裏、東京ヤクルトの先発は小澤投手。1番岡林くんはセカンドゴロ、2番三好くんがレフトに2塁打で1死2塁、得点圏に攻めます。3番阿部くんは素晴らしい当たりでしたが野手真正面と苦笑いのファーストライナーで2死2塁、4番ビシエドくんへの2球目は暴投で走者3塁へ、ビシエドくんはサードゴロの3アウトで無得点。

 

2回表、6番中村捕手は福田くんが好捕のレフトフライ、7番オスナ選手は内角低めチェンジアップで空振り三振の2死、8番長岡選手をライトフライで三者凡退。2回裏、5番福田くんはショートゴロ、6番大野奨太くんがレフトにヒットで1死1塁、7番石垣くんは空振り三振で動かしてた1塁走者大野奨太くんは盗塁死の形で三振ゲッツー、結果打者3人での3アウト。

 

3回表、9番小澤投手をファーストゴロ、1番山田哲人選手をフルカウントでの7球目、外角低めストレートで見逃し三振の2死。2番キブレハン選手がセンターにヒットで2死1塁、3番塩見選手を空振り2つで追い込み3球目、キブレハン選手が盗塁死の3アウト。3回裏、8番土田くんがセカンドゴロで9番上田くんは見逃し三振の2死、1番岡林くんも空振り三振で三者凡退に。

 

 

4回表、3番打ち直しの塩見選手を3球目の内角カットボールで空振り三振、4番村上選手は内角に攻めフルカウントには持っていったが四球の1死1塁。5番サンタナ選手への3球目に村上選手が盗塁を決め2塁と得点圏、このセーフ判定にリクエストしたがダメでした。サンタナ選手には結果四球で1死2塁1塁に、ここは6番中村捕手をショートゴロ併殺に仕留め3アウトの無失点。

 

4回裏、2番三好くんは見逃し三振、3番阿部くんはキャッチャーファウルフライで2死、4番ビシエドくんがライトにヒットで2死1塁、5番福田くんはピッチャーゴロの3アウト。

 

5回表、7番オスナ選手はライトフライ、8番長岡選手をセンターフライの2死、9番小澤投手がセンターにヒットで2死1塁、1番山田哲人選手を内角低めスライダーで空振り三振の3アウト。この回を投げ終え球数94球、上田くんは裏の攻撃回で代打起用により降板、継投に入ります。

 

 

この継投間で上田くんに勝利投手の権利が発生します、上田くんは未勝利ですのでこれがプロ初勝利、そこへの権利を得たが今回は掴むことは出来ずで消える、そうはなったがこれまでで一番勝利に近付いた瞬間だった。上田くんは「前の対戦で打たれたことは打たれましたが、巨人戦で良かったのを続けたかったです」と登板を振り返る。

 

打たれたことは打たれた前の対戦、約3ヶ月前の神宮球場、敵地での対戦で5回を投げ被安打4の失点3で敗戦投手、これがプロ初先発で初黒星ですが先への可能性を示せた登板ではあった。その登板から今回が5回目の先発登板、良かったと話す巨人戦は前回の登板のこと、7回を投げ被安打5の1失点で勝ち負け付かず、この登板に上田くんは手応えを感じている。

 

この手応えを感じる前3つは全て負け、自身3連敗で迎えた4度目の1軍戦登板が自信になった巨人戦。ここで出せたものは特別なものではない、上田くんが普通に出せる力です、2軍戦では素晴らしい投球もでしたが1軍戦ではその良い部分は出せてなかった、それが出始めたのが前回からだった。

 

 

1軍戦の登板を重ねたことで慣れたからなのか2軍戦と同じような投球が出せるようになった、上田くんの武器の1つ制球力が発揮され始めている。これによりストライクゾーンで勝負していける強みがある、明らかに1つ1つの対戦が変わってます、投球のテンポにペースが急激に良くなった、まだまだボール先行するところもで課題でもあるが上田くんの制球力は魅力だ。

 

最近の若い投手たち、球速の速さが武器となるタイプが多いですが、上田くんは140キロ前後となるストレートが最速と速い球はない。そしてそのストレートも割合的に多く投げない、120キロ後半から130キロ前半と同じ球速帯となる変化球を間違いのないコースに曲げる落とすが主体、そこにストレートが混じってくる感じ、より速く見せる工夫となる、これで勝負していく投手です。

 

投球術を駆使して躱していくのではなくガンガン攻めてもいけるタイプ、高校から入団して2年目ですが、そうとは思えない落ち着きがあるのも良い。今回は勝ちが付かなかったが上田くんは「チームが勝てたので良かったです」と話した、チームが勝てたのは確かに良かったですが次こそは個人としての勝ち星もですね、この調子で今度こそです、その時を楽しみに待ちたい。

 

 

ドラゴンズの得点は5点、先制はドラゴンズで5回裏、6番大野奨太くんが四球を選び取り1塁からの攻撃、7番石垣くんが送りバントを決め1死2塁と得点圏に。8番土田くんがセンターにヒットで1死3塁1塁、チャンス仕上がったここに9番上田くんに代打平田良介外野手。

 

勝負手として投入の代打平田くんがボール1からの2球目、真ん中高めに入ったフォークを打ちレフトフェン直のタイムリー2塁打!!これで0-1の2死3塁、1塁走者がホームを狙うもアウト、2点目はダメでしたが送球間に打者走者は1つ進み3塁へ、先手を取ります、ナイスバッティング。

 

そして大きかったもう一押し、1番岡林くんがレフトへのタイムリー2塁打で続き0-2とし2死2塁、2球で追い込まれての3球目、外角高めのつり球要求だったですが、そのストレートを叩きレフトライン際を勝負強く深く抜いたタイムリー、立ち上がっての拍手。2番三好くんはセカンドゴロで3アウトとなったが、2得点出来たのは本当に大きかったです。

 

 

先発からの継投は、谷元圭介投手・祖父江大輔投手・ロドリゲス投手・マルティネス投手。0-2としての6回表を谷元くんで1回を投げ被安打1失点0の奪三振1でホールド。谷元くんは2番キブレハン選手をショートゴロに打ち取り入れたが3番塩見選手にセンターへの3塁打を打たれ1死3塁、敵軍主砲の前に得点圏深くを許すピンチとしてしまいます。

 

継投間に発生した先発上田くんのプロ初勝利の権利、これを守ってもらいたいの願い、2点リードはありますからね、1失点までで何とかと祈ったが谷元くんはそれ以上を披露。ここは4番村上選手をレフトフライで走者釘付けとし2死3塁、5番サンタナ選手を外角高めカットボールで空振り三振の3アウト、強打者2人を凌ぎ切って無失点。

 

6回裏、東京ヤクルトも継投で石山投手。3番阿部くんはライトフライ、4番ビシエドくんはキャッチャーファウルフライで2死、5番福田くんはショートゴロの三者凡退、クリーンナップでしたので追加点を期待したが攻め手を出せず抑えられてしまった、これが相手への流れにとなってしまう。

 

 

リード2点で迎えた7回表を祖父江くんで1回を投げ被安打2失点2の与四球1で勝利投手、この回からセンターに後藤駿太外野手が入り三好くんがレフトに。祖父江くんは6番中村捕手をセンターフライ、ここやったかもですね…7番オスナ選手を2球で追い込んだが攻め切れず結果四球の1死1塁、この四球1つが上田くんのプロ初勝利を消す一手となっていきます。

 

8番長岡選手にセンターへのヒットで続かれ1死2塁1塁と得点圏に、続く9番に代打青木選手はセカンドゴロで2塁アウト1つの2死3塁1塁で代走丸山選手とピンチ拡大。こうなっても2死、無失点に抑えれる可能性も高い状態で1番山田哲人選手が強烈な打球でのサードゴロ、阿部くんは打球を弾いたが問題なく拾い上げた、やった!打ち取れたと思ったが…1塁に悪送球。

 

 

この阿部くんの悪送球は2点タイムリーエラーに、つまりは上田くんの勝ち星を消し去り2-2の同点とし2死2塁、この状況をつくったのは祖父江くんですけど痛い阿部くんのミスが出た、その瞬間ベンチの上田くんは信じられないものを目撃した時の表情、まん丸い目に。

 

続く2番キブレハン選手がレフトにヒットで2死3塁1塁、またあの嫌な形が再びとなったが祖父江くんが踏ん張り3番塩見選手をライトフライの3アウト。同点にはしたが勝ち越しだけは許さなかった祖父江くん、この結果、チームは勝利となっていきますが祖父江くんには悔しい勝ち星が付く。

 

 

2-2と追い付かれて迎えた7回裏に即反撃で勝ち越し、東京ヤクルトは3番手に木澤投手、6番大野奨太くんが四球を選び取り1塁の代走高松渡内野手、先制攻撃時と同じで大野奨太くんが起点となります。ここを7番石垣くんが送りバントを決め1死2塁、得点圏に攻め込む。

 

ここを8番土田くん、追い込まれての4球目を打ちショートの頭を越え左中間へのタイムリー!!これで2-3と勝ち越して1死1塁、ナイスバッティングです、勝負強い。

 

まだ1死、この勢いでもう一押しの期待もでしたが9番代打木下拓哉捕手は相手好捕のショートフライで2死1塁、1番岡林くんはピッチャーゴロで3アウト、1点止まりになるも決勝点を取る。

 

 

2-3としての8回表をジャリエル・ロドリゲスくんで1回を投げ被安打0失点0の奪三振2与四球1でホールド、この回から木下拓くんがマスクを被ります。ジャリエルくんは4番村上選手を内角高めボールゾーンに155キロのストレートで空振り三振、変化球のみで追い込んでの1球でした。

 

続く5番サンタナ選手はセンターフライで2死、6番中村捕手に四球の2死1塁、7番オスナ選手の初球は内角に縦のスライダーを決め見逃し、ここで1塁走者に代走山崎選手、オスナ選手には4球目の外角ストレートで空振り三振、3アウトで無失点とし守護神へきっちり繋ぎます。

 

 

ダメ押しとなった攻撃は8回裏、東京ヤクルトは梅野投手。2番三好くんはセンターフライ、3番阿部くんがレフトにヒットで1死1塁、4番ビシエドくんはストレートの四球で1死2塁1塁、得点圏チャンスとなります。ここを5番後藤駿太くんが前進守備の外野を大きく越えたレフトへの2点タイムリー3塁打!!これで2-5の1死3塁、ナイスバッティング。

 

1死で3塁とチャンス仕上がった状態、さらなる加点もかでしたが6番代打堂上直倫内野手はピッチャーゴロの2死3塁、7番石垣くんはセカンドフライの3アウト、この試合の得点はここまで。

 

2-5での9回表をライデル・マルティネスくんで1回を投げ被安打0失点0の奪三振1でセーブ。8番長岡選手をセンターフライ、9番丸山選手をセカンドゴロの2死、1番山田哲人選手は真ん中低めスプリットで空振り三振の試合終了、勝ちました。

 

 

お立ち台には7回裏のタイムリーを放った土田くん、ライマルくんと一緒に立ちました。土田くんは試合を決めたタイムリーを振り返り「追い込まれるまでは仕留めてやる気持ちでしたが、追い込まれてからは何とか粘ろうと。打てて良かったです」と話した、カウント1-2からの一打、真ん中低めシュートを力み無くしっかり叩いて運んでくれました。

 

この東京ヤクルト3連戦、土田くんが攻守に目立ったカードとなりました。高校からプロ入りし2年目で迎えた大きなチャンス、まだまだ課題もですが良いアピールが出来ているのでは、残り試合もこの調子で日々成長を示していってもらいたい。土田くんのここからが今年のドラフト戦略に大きな影響を与えそうだ、正遊撃手に手をかけれるかどうか、楽しみですね。

 

 

ドラフト戦略、この舞台で戦った選手からプロ野球へも。22日に決勝を迎えた夏の甲子園大会、第104回大会にして初、優勝旗は東北の地へとなりました。この夏、一度も負けることなく駆け抜けたのは宮城県代表の仙台育英高校、過去に準優勝はありましたが優勝は初、おめでとうございます。

 

この夏も素晴らしい選手揃いで支配下70人枠が無ければと思うくらいだ、この秋にドラゴンズはどういう答えに辿り着くのでしょうね。この答えに大きな影響となるのが若竜の成長、これにより補強ポイントが変わってくる、今後数年のチームの形も多少見えても来ますので要注目。

 

 

さあ、その秋の前にまだまだ今季の戦いが続く、Aクラスのチャンスはありますのでここからが重要、とにかく1つでも多くの勝利をです。次のカードは敵地、23日からの対巨人3連戦、その第1戦の予告先発は勝野昌慶投手と発表されました。勝野くんは左脇腹痛で長期離脱からの復帰で約4ヶ月ぶりの1軍戦登板、最高の復帰戦にです、勝利に期待。頑張れドラゴンズ!熱く応援しています。