3月6日のドラゴンズ、バンテリンドームナゴヤでオープン戦2022の4カード目、東京ヤクルトスワローズとの2連戦、その第2戦が行われ0-2でドラゴンズ勝利。5日の第1戦は1-5で勝利し6日の第2戦もと連勝、3日の福岡の試合から勝ちが続きオープン戦は3連勝中です。ここまで6試合を消化し4勝2敗で12球団中3位、勝ちに拘った戦いでチームを仕上げるドラゴンズが好調です。

 

 

この日、球団はドラゴンズで投手として活躍された三沢淳さん、3月3日に名古屋市内の病院で中皮腫により死去されたことを発表しました、享年69歳、ご冥福をお祈りいたします。

 

右のアンダースロー、三沢さんが登板した試合で私が今も鮮明に覚えてる試合がある、ナゴヤ球場でのヤクルト戦、1時間40分くらいで終わった短い試合で三沢さんが被安打1だと思いますが完封、マーチンさんのホームラン1本でドラゴンズが勝利です。高木守道さんの素晴らしく美しい守備、テンポよくアウトを増やしてく三沢さんが格好良かった、生まれて始めて生で見たホームランがこの試合だった。

 

たぶん私が8歳か9歳、三沢さんは入団されて2年目か3年目です、ドラゴンズファンの叔父夫婦に連れてってもらった試合でした。この試合見てなかったらドラゴンズファンはファンだったと思うけど、ここまでのことにはなってないでしょうね、野球を見る楽しさを知った試合だったと思いますよ。ドラゴンズで13年の日ハムで2年の現役生活、通算107勝106敗6セーブ、いい投手でしたね、絶対に忘れない。

 

 

オープン戦2022は6試合目、ホームでの対東京ヤクルト戦、ドラゴンズのスタメンは①岡林勇希(右)②大島洋平(中)③高橋周平(二)④ダヤン・ビシエド(一)⑤福留孝介(左)⑥木下拓哉(捕)⑦石川昂弥(三)⑧京田陽太(遊)⑨鵜飼航丞(指)、先発は柳裕也投手となります。

 

先発の柳くんは5回を投げ被安打1失点0の奪三振8与四球2で勝利投手。1回表、柳くんは東京ヤクルト1番塩見選手を2球で追い込み3球目、外角高めストレートで空振り三振、2番青木選手はセカンドゴロの2死、3番山田選手には四球を与えてしまいましたが4番村上選手を真ん中低めチェンジアップで空振り三振の3アウト、無失点の立ち上がりとします。

 

 

ドラゴンズの得点は2点、先制はドラゴンズで1回裏、東京ヤクルトは先発に奥川投手。1番岡林くんはセンターフライ、2番大島くんがライトへのヒットで1死1塁、3番周平くんはレフトへのヒットで1死2塁1塁、4番ビシエドくんが四球を選び1死満塁、チャンス仕上がります。

 

ここを5番福留くん、ファーストゴロで東京ヤクルトは併殺を狙うもセカンドアウト1つでこのアウト間に先制し0-1の2死3塁1塁、福留くんが激走しギリでセーフとなり併殺を崩す、東京ヤクルトはこのプレーにリクエストしましたが失敗しています。できればもう一押しいきたい場面でしたが6番木下拓くんは空振り三振、2球で追い込まれ3球目の高めボールゾーンのストレートを降らされ空振り三振で3アウト。

 

0-1としての2回表、5番中村捕手をショートゴロで6番オスナ選手をサードゴロの2死、7番宮本選手は外角ストレートで空振り三振の三者凡退、得点直後の守り回をしっかり抑えます。2回裏、7番石川昂弥くんがライトフライの8番京田くんはセカンドゴロの2死、9番鵜飼くんは内角高めストレートをレフトへヒットで2死1塁、ここは1番岡林くんがレフトフライの3アウトで無得点。

 

 

3回表、この回から山下斐紹捕手がレフトに入ります。8番吉田選手を2球で追い込み3球目、内角ストレートで見逃し三振、9番丸山選手をショートゴロの2死、1番塩見選手には四球を与えてしまい2死1塁、2番青木選手をキャッチャーファウルフライで3アウトの無失点。3回裏、2番大島くんはレフトフライの3番周平くんが空振り三振で2死、4番ビシエドくんはピッチャーゴロで三者凡退。

 

4回表、東京ヤクルトクリーンナップを使って柳くんが新兵器を試します。3番山田選手を内角高めスローカーブで見逃し三振、4番村上選手を2球で追い込み3球目、内角高めにスローカーブで空振り三振、5番中村捕手にも内角にスローカーブで見逃し三振の三者連続三振!スローカーブがバンバン決まり完璧に抑え込みます、ナイスピッチング。

 

最小点差勝ちの状態を中押したい攻撃は4回裏、5番山下くんはセカンドゴロ、6番木下拓くんはセンターフライ、7番石川昂弥くんが真ん中低めフォークを打ちレフトへのヒットで2死1塁、ここは8番京田くんがショートゴロの3アウトで無得点。

 

 

5回表、柳くんは6番オスナ選手をセンターフライ、7番宮本選手にはレフトへのヒットを打たれ1死1塁。8番吉田選手との対戦中に1塁走者宮本選手が牽制帰塁時に足を痛め負傷交代となり代走長岡選手、吉田選手は真ん中低めチェンジアップで空振り三振の2死1塁。ボール先行していた9番丸山選手との対戦中に長岡選手が盗塁を試み失敗の3アウトで無失点、柳くんは予定登板回を終え降板。

 

柳くんは登板を振り返り、「納得できるボールは多かったですね。今回の登板では変化球の精度をテーマに投げました、ある程度、操ることができました」と手応え、納得の投球ができたようです。体の状態も良かったと感じます、明日開幕でも問題無いくらいだと思いました、内外に高低で緩急もとストライクゾーンを立体に攻める投球は素晴らしかった、新球種のスローカーブも効いてました。

 

 

新球種のスローカーブ、球速は一番遅いもので101キロを計測、昨年までの110キロクラスのカーブを改良し10キロ減速させたという。柳くんは、「5日の試合で千葉ロッテの佐々木朗希サンが160キロを連発してましたけど、僕は今日も143キロとかでしたし、速くすることはできませんが遅くすることはできます、そういう工夫して勝負できればいいと思います」と今回のカーブ改良を説明している。

 

現在の最速が140キロ前半のストレート、これをより速く見せるための緩急、球速差は奥行きとなりますので内外に高低でのゾーンを立体としていく、これまでも奥行きはある方でしたがスローカーブの投入で奥行きは前後により長くなった。これは打者にとっては厳しいです、柳くんの場合は制球も良いですし球速は速くないがストレートの質は高い、そこにスローカーブは強力な武器になると思う。

 

この新球種で東京ヤクルトのクリーンナップから三者連続三振を奪ってますが完成ではないそうだ、まだまだ改良され進化していくという。このクリーンナップ三者連続三振斬り、印象が大きいので他球団にスローカーブもあるよというのは浸透したかも、開幕カードでの登板で効いてくるのでは、楽しみですね。とにかくコンディションですな、そこに向け良い調整をです、頼みましたよ。

 

 

0-1で迎えた5回裏、東京ヤクルトは2番手に清水投手。9番鵜飼くんはフォークで空振り三振、追い込まれて落とされると今はまだ厳しいねえ、勉強だな、経験値を稼いでいこう。1番岡林くんはサードゴロの2死、2番大島くんは見逃し三振の三者凡退、中押せれない攻撃が続きます。

 

先発からの継投は笠原祥太郎投手、この試合は柳くんと2人で投げ切りです。リード1点での6回表からを笠原くんで4回を投げ被安打4失点0の奪三振1でセーブ、この回からライトに三好大倫外野手でセンターに加藤翔平外野手、大野奨太捕手が入りマスクを被ります。笠原くんは9番丸山選手をセンターフライの1番塩見選手をライトフライの2死、2番代打サンタナ選手はセンターフライの三者凡退。

 

6回裏、東京ヤクルトは3番手に木澤投手。3番周平くんがセンターへのヒットで1塁の代走土田龍空内野手、4番ビシエドくんはサードゴロ併殺で2死、5番山下くんはファーストゴロの3アウトで無得点。

 

 

7回表、この回からセカンドに土田くん、ファーストにはアリエル・マルティネス捕手が入ります。笠原くんは3番山田選手にレフトへのヒットで1塁の代走並木選手、4番村上選手への2球目に並木選手が盗塁死、村上選手はレフトフライで2死、5番中村捕手はサードゴロで結果打者3人の3アウトで無失点。

 

7回裏、東京ヤクルトは4番手に大下投手。6番大野奨太くんはサードゴロの1死、7番石川昂弥くんはショートゴロで8番京田くんもショートゴロの三者凡退。8回表、溝脇隼人内野手がセカンドに入り土田くんはショートへ移動、笠原くんは6番オスナ選手をショートゴロの7番長岡選手をセンターフライの2死、8番吉田選手は真ん中低めストレートで見逃し三振の三者凡退。

 

 

8回裏、待望の追加点が入ります。東京ヤクルトは5番手に星投手、9番に代打郡司裕也捕手はライトファウルフライ、1番三好くんは見逃し三振で2死となったが、ここでした。

 

2番加藤翔平くん、相手右なので左打席、ボール2からの3球目、真ん中ら辺へとなったスライダーを仕留めライトスタンド!これで0-2、ナイスバッテイング。加藤翔平くんは、「試合前から捕手の大野さんと僕らは1打席1球しか勝負できないから、そこにかけていこうとずっと話してました。今日も1打席しか無い中で結果を残せて良かったです」とホームランを振り返る。

 

この加藤翔平くんのアピールに立浪監督は、「加藤の本塁打は最高のアピールだが、守備の安定感というのが素晴らしいです。今年はたぶんレフトは日替わりで使っていく中で、守備要員が必要なメンバーが多いので今日のアピールは十分良かったと思います」と高評価しています。この攻撃、続く3番土田くんが見逃し三振で3アウト、この試合の得点はここまで。

 

 

0-2としての9回表、笠原くんが続投で勝利を仕上げます。9番丸山選手をセンターフライ、1番塩見選手はセンターへのヒットで1死1塁の代走山崎選手、2番サンタナ選手もライトへのヒットで続き1死2塁1塁の代走古賀捕手、3番代打松井捕手もヒットと3連打で1死満塁の大ピンチに。こうなりましたが笠原くんが強い、4番内山捕手をセカンドゴロ併殺に仕留め試合終了、勝ちました。

 

粘って4回を無失点でセーブが付いた笠原くんは、「真っすぐでファウルや空振りを奪えたのが良かったです。ゼロで抑えれて良かったです」と登板を振り手応え、「ボール先行が多かったので、そこは修正していきたいです」と課題を続けた。

 

確かに真っすぐは良かったと思う、笠原くんのストレートは以前の良かった時に近付いてると感じます、戦えるストレートが蘇ってきてる。いろいろとまだまだ高めないといけませんが、今年は復活のシーズンとなるのではないかな、今季の先を掴む1年としてもらいたいです。

 

 

立浪監督も笠原くんの投球を喜ぶ、メンタル面の成長を高く評価しています。立浪監督は、「滝行をやっているから今日は耐えられた。メンタル面は大きいと思います。今年にかける思いで自主トレからやってきているので、頑張れば先発のチャンスもあります」と話しています。自主トレ中に行った滝行、そのことを監督は知ってたようですね。

 

さあ、オープン戦は次のカードに、3月8日9日でオリックスバッファローズとのオープン戦、この2連戦はホームゲームですがバンテリンドームナゴヤでの開催ではありません、8日は刈谷で9日がナゴヤ球場となります。このカードでは誰がどんなアピールをしてくるのか、今年は状態の良い選手が多いんで楽しみですね。頑張れドラゴンズ!熱く応援しています。