2月13日のドラゴンズ、沖縄春季キャンプ2022は第3クールの4日目。1軍キャンプ地のアグレスタジアム北谷ではキャンプ2試合目となる紅白戦が行われました、予定ではお昼過ぎからでしたが天気予報が良くないということで前倒し、午前10時にプレイボールとなっています。

 

この日の紅白戦はスタメン野手10人の7回制でゲーム、ビジターユニホームを着用の紅組が先攻めでホームユニホーム着用の白組が後攻め、この試合の結果ですが3-3の引き分けとなりました。

 

 

スタメン、紅組は①岡林勇希(右)②溝脇隼人(二)③鵜飼航丞(左)④石川昂弥(三)⑤アリエル・マルティネス(一)⑥渡辺勝(指)⑦石橋康太(捕)⑧土田龍空(遊)⑨滝野要(指)⑩福元悠真(中)。先発は紅組が松田亘哲投手[育成]、白組が笠原祥太郎投手が先発となりました。

 

白組は①根尾昂(右)②高松渡(二)③三好大倫(中)④木下拓哉(捕)⑤山下斐紹(一)⑥石垣雅海(三)⑦ルーク・ワカマツ(遊)[育成]⑧伊藤康祐(左)⑨加藤翔平(指)⑩桂依央利(指)です。

 

 

白組先発は笠原祥太郎投手、2回を投げ被安打2失点1の奪三振1与四球1。1回表、笠原くんは1番岡林くんから溝脇くん鵜飼くんをセカンドフライ・ショートフライ・サードゴロ、いい立ち上がりとします。

 

紅組先発は松田亘哲投手、2回を投げ被安打4失点3の奪三振1与四死球3。0-0での1回裏、松田くんは1番根尾くんに四球、緊張からか制球バラバラ、かなり荒れた入りとなります。根尾くんが盗塁を決め2塁、2番高松くんのセカンドゴロは進塁打で1死3塁、ここを3番三好くん、レフトへのタイムリーを決め0-1、きちっと先制打を放ちます、拍手。

 

4番木下拓くんがレフトへの2塁打で続き1死3塁2塁、ここを5番山下くんがライトへの犠飛で追加点の0-2、6番石垣くんがサードゴロで3アウト。松田くんは2失点の立ち上がり、入りに失敗してしまう。

 

 

0-2の2回表、先頭4番石川昂弥くん、笠原くんが1ストライクから投じたチェンジアップを捉え左中間へのホームラン、これで1-2、ナイスバッティング。石川昂弥くんは、「初球の真っ直ぐをホームランにできれば良かったですけど、その後の球をしっかり打てたので良かったです。トップで体を捻ってしまう癖をなくそうとオープンにしたのが良かった、継続してやりたいです」と今年の1本目を振り返る。

 

このホームランという結果は良かったと思いますが、この日の打撃への首脳陣の評価は厳しいです。立浪監督は「真っ直ぐを狙って仕留めて欲しいし、ホームランの次の打席の三振がね」と話した、中村紀洋1軍打撃コーチは「ホームランはたまたまでしょう。次の打席、1打席目と同じ形で行ければ良かったですが、同じ形ではありませんでした」と話している、1本打てても次がダメなのでたまたま扱いに。

 

その次の打席、チャンスでの打席だったが見逃し三振してしまう、この結果に監督やコーチから厳しい言葉も、それ以前に本人もそこは分かっていて猛省している。打ってもこれだけ厳しく言われるのは期待の大きさの現れ、大きく期待しても良い状態であるという事だろう、今年の石川昂弥くん、楽しみ。

 

 

1-2となっての2回表、5番アリエルくんが自打球ですかね?、振り切り膝から崩れ落ちます。アリエルくんは両脇から支えられ負傷退場、たぶん打撲なので長期化はしないとは思いますが心配ですね、大事ないと良いのだが。そしてこのアリエルくんの打順ですが10番の福元くんが入り空振り三振で1死。

 

続く6番渡辺勝くんはセカンドゴロ、7番石橋くんに四球で8番土田くんがライトへのヒットでチャンスメーク、ここを9番滝野くんはセンターフライで決めれず、追加得点は無し。予定の投球を終えた笠原くん、被弾してるが良かった頃に近付いてる感じがある。今年は復活の年となるのでは、期待したいです。

 

 

1-2での2回裏、松田くんは7番ワカマツくんにセンターへのヒットを打たれての入り、8番伊藤康祐くんは空振り三振で1死としたが暴投があり走者2塁に。9番加藤翔平くんにはレフトへのヒットに盗塁も決められ1死3塁2塁、10番桂くんに死球の1死満塁。1番戻って根尾くんはファーストゴロの2死満塁、ここで2番高松くんに押し出し四球の1-3で2死満塁継続、3番三好くんをセカンドゴロで3アウト。

 

紅白戦だが1軍でのゲーム、そこでの先発チャンスを掴んだ松田くんでしたがアピールできずとなってしまった、予定の2イニングを終え「自分の中で、ブルペンでやっていた事と違うものを出してしまいました。ラインの中で投げることができなかったので、そこを修正する練習をしていきます」と振たばり返った、思うものを出せなかった反省の多い登板としてしまった。

 

かなり緊張してた様子、制球が大きく乱れていたのでそう思うとこも、松田くんはここで好投し育成卒業への大きな一歩にでしたがアピールに失敗となった。今回は結果を出せずアピールはやり直しとなったが、そういうチャンスも無かったここまでなので着実に成長してるのは確か、次ですね、次こそです。

 

 

白組2番手は育成の松木平優太投手、2回を投げ被安打3失点0の奪三振1。1-3となっての3回表、松木平くんは1番岡林くんをファーストゴロで1死取ったが2番溝脇くんがライトへのヒット、3番鵜飼くんがレフトへの2塁打で続き1死3塁2塁と大ピンチ。ここでの4番石川昂弥くんは見逃し三振で2死3塁2塁、5番福元くんをセカンドゴロの3アウト、松木平くんが踏ん張り無失点。

 

紅組2番手は山本拓実投手、2回を投げ被安打2失点0の奪三振2与四球1。3回裏、4番木下拓くんを空振り三振、5番山下くんがライトへの2塁打で6番石垣くんはセンターへのヒットでピンチ、ここは7番ワカマツくんをショートフライの2死、8番伊藤康祐くんはファーストファウルフライの3アウト。

 

 

4回表、松木平くんの2イニング目。6番渡辺勝くんがレフトへのヒットで1塁としたが盗塁死の1死、7番石橋くんはセカンドゴロで8番土田くんはレフトフライの結果打者3人で3アウト、入りのイニングではピンチをつくってしまったが4回表はナイスなピッチングでした。

 

予定投球回を終えた松木平くんは、「人生であれほどたくさんのお客さんの前で投げたことがなかったので、いい経験ができたと思います。マウンドに立った瞬間、やばいなと思いましたが集中して投げれました」と登板を振り返る。アグレスタジアム北谷のスタンドで観戦の観客は1119人、松木平くんの世代はコロナの関係で多くの人の前でプレーすることができなかった、今回の登板は貴重な体験となる。

 

2イニングどちらも走者を背負ってとなったがホームは踏まさず無失点、入りの3回表のピンチでは石川昂弥くんをカウント2-2からの5球目、外角低めいっぱいへのストレートで見逃し三振を奪う、高校時代からだがここへの制球は本当に素晴らしい、松木平くんの武器の1つだろう。プロで1年やってきて体がしっかりし順調に成長、首脳陣の評価も良いですしこの調子ですね、今後が楽しみです。

 

 

4回裏、2イニング目の山本拓実くんは9番加藤翔平くんを空振り三振で10番桂くんをショートゴロで2死、1番根尾くんに四球を与えてしまい2死1塁、こうなりましたが2番高松くんをピッチャーゴロの3アウト、予定投球回を終えました。山本拓実くんは、「どの球種でも勝負することができました。石橋捕手と話し合いながら久しぶりに楽しく打者と勝負することができて良かったです」と笑顔で登板を振り返る。

 

どの球種でも勝負できた、このどの球種には紅白戦の前日に急遽習得することになったシュートも含まれます。そのシュートについて山本拓実くんは、「何回か投げましたが4回裏2死で高松選手をピッチャーゴロに打ち取れたシュートは良かったです。次は打者の左右に関係無く投げていけるようにしたいです」と話した、今後は精度を高めていくとしています。

 

 

白組3番手は近藤廉投手、1回投げ被安打0失点0の奪三振1。1-3での5回表、近藤廉くんは9番滝野くんをセカンドゴロで1番岡林くんをピッチャーゴロ、2番溝脇くんを空振り三振の三者凡退、ナイスピッチングです。近藤廉くんは、「3人で抑えようと投げました。ストライクゾーンで勝負できたと思います」と登板を振り返る、狙って奪った三者凡退、納得の投球となりました。

 

近藤廉くん最大の武器となる動くストレート、真っスラと呼べるこの球に立浪監督が高評価、「あの動く球は非常に楽しみ。戦力になってくるかなと思います」と話した。実戦向きな近藤廉くん、対打者ではシート打撃から紅白戦と被安打0を継続中です、今年は1軍で大きく輝くかもしれない、要注目です。

 

紅組3番手は鈴木博志投手、2回を投げ被安打1失点0の奪三振1与四球1。博志くんの入りの5回裏、3番三好くんをセカンドゴロ、4番木下拓くんはレフトへのヒットで5番山下くんが死球。6番石垣くんをライトフライで2死まで持って来たが7番ワカマツくんに四球の満塁、このピンチは8番伊藤康祐くんをショートゴロに打ち取り無失点。

 

 

白組4番手はマルク投手、1回投げ被安打0失点0の奪三振1。1-3のままで迎えた6回表、マルクくんは3番鵜飼くんを空振り三振、4番石川昂弥くんをレフトフライの2死、5番福元くんをキャッチャーファールフライの三者凡退で無失点。マルクくんも1回を好投、制球力に課題がありますがここのところ安定していて良いですね、この調子です。

 

6回裏、博志くんは9番加藤翔平くんをレフトフライ、10番滝野くんをショートゴロで2死、1番根尾くんを見逃し三振の三者凡退、しっかり抑え予定投球回を終えました。四死球で自分を苦しめたとこもでしたが概ね良かったのでは、次も0に抑えてもらいたい。

 

 

紅白戦の最終回、7回表は白組5番手に育成の大嶺祐太投手、1回投げ被安打3失点2の与四球1。1-3と2点リードの7回表、大嶺くんは6番渡辺勝くんに四球を与えての入り、ここを7番石橋くんがセンターへのタイムリー2塁打で2-3、8番土田くんにライトへのヒットで続かれ9番滝野がライトへのタイムリーで3-3の同点に。

 

ここから1番岡林くんライトフライの1死、2番溝脇くんをファーストファウルフライで土田くんが2塁から3塁へタッチアップ、進塁を狙ったがファースト山下くんの好送球で3アウト、勝ち越しは許さなかったが同点にされてしまった。ドラゴンズ移籍後初実戦の大嶺くんは、「今日の登板をしっかり振り返って、次の登板ではいいものをマウンドで出せるようにまた練習していきます」と巻き返しを誓いました。

 

紅組4番手は岡田俊哉投手、1回投げ被安打0失点0の奪三振1。3-3の同点で迎えた7回裏、岡田くんは2番高松くんから三好くん木下拓くんを空振り三振・レフトフライ・ライトフライの三者凡退で試合終了、引き分けました。岡田くんは現在先発挑戦に向け調整中、そのチャレンジの成功に期待したい。

 

 

紅白戦2試合目。投手では近藤廉くんが良かったです、野手では石川昂弥くん、そして土田くんも良いと感じます。土田くんは入団時から守備は即戦力級、課題は打撃で、打撃については年単位で時間が掛かるかと思ってたがプロ1年目を終え形が固まって来てると見てます、ここも楽しみ。

 

岡田くんに育成の松木平くんも良かったですし、山下くんも良いですよね。山下くんはこのオフにかなり体を絞りましたが、そこが好調につながってるのかな、打撃だけでなく守備でもよく動けていて素晴らしい。そういえば立浪監督がアヤタカと山下くんのことを呼んでましたが、ニックネーム?もしやアヤツグを間違えて‥はないわなあ、五分五分ではあるけどwww。

 

 

沖縄春季キャンプですが、14日はお休みで15日からは第4クール、このクールから対外試合が入ってきます。その対外試合、練習試合ですが16日が北海道日本ハムファイターズ戦、19日がDeNA横浜ベイスターズ戦、20日は敵地で阪神タイガース戦、2軍は18日にDeNA横浜ベイスターズ2軍戦となります。頑張れドラゴンズ!熱く応援しています。