6月4日のドラゴンズ、1軍は神宮球場で東京ヤクルトスワローズと練習試合、2軍はナゴヤ球場でオリックスバファローズ2軍と練習試合を行いました。6月19日の開幕に向けオープン戦代わりに2日から再開された練習試合、1軍2軍共に最初のカードを無事消化です。

 

 

1軍の練習試合、4日の神宮球場対東京ヤクルト戦、1勝1敗で迎えたカード最終戦の結果は2-2で9回規定により引き分け、カードとしても引き分けです。この試合のドラゴンズスタメン、①武田健吾(右)②高松渡(二)③福田永将(左)④ダヤン・ビシエド(一)⑤堂上直倫(三)⑥モイセ・シエラ(指)⑦京田陽太(遊)⑧郡司裕也(捕)⑨渡辺勝(中)、先発は大野雄大投手となります。

 

 

今季開幕投手に決まっている先発の大野雄大くん、3回を投げ被安打2失点0の奪三振3、開幕へ向け順調に仕上がっていると感じる好投でした。立ち上がりの1回裏、1番坂口選手から山田選手青木選手をファーストゴロ・空振り三振・ショートゴロの三者凡退、素晴らしい入りとします。

 

2回裏は先頭4番雄平選手をレフトフライから5番エスコパー選手を空振り三振の2死、6番西浦選手にヒットを打たれたが7番西田捕手を空振り三振の3アウトで強く締め無失点。3回裏は先頭8番中村捕手にヒットを打たれ盗塁も決められ無死2塁、得点圏に攻め込まれたが9番濱田選手から坂口選手山田選手をサードゴロ・センターフライ・ライトフライの3アウトで無失点、予定登板回を終えます。

 

 

大野雄大くんは、「内容は良かったと思います」と登板を振り返る。登板前には開幕の舞台でもある神宮球場のマウンドの感触を確かめたいとしていたが、「全然投げ難くなかったです。今年の神宮はこんな感じなんやなって感じれたので、19日の開幕に向け良い登板になったと思います」と話した。

 

今回の登板ではツーシームがもの凄く利いてたなと感じます、山田選手やエスコパー選手を三振に仕留めた時の決め球がこのツーシームでした。軸のストレートは最速149キロを計測と球速も出てて力強さもありました、調整は順調なようです、いい開幕戦となりそうだ、楽しみです。

 

 

ドラゴンズの得点は2点。4回表先頭3番福田くんが東京ヤクルト先発山田大樹投手のツーシームを捉えレフトスタンド最前列へ着弾のホームラン、これで先制し1-0。福田くんは、「タイミングを少しずらされたのですが、ついていけました。打席ごとに内容が良かったり悪かったりなので、内容を良くしていきたいです」とホームラン談話、そして課題を続けました。

 

 

先発からの継投は、吉見一起投手・鈴木博志投手・岡田俊哉投手。1-0で迎えた4回裏からは吉見くんで3回を投げ被安打3失点1の奪三振1。吉見くんは入りの4回裏、3番青木選手からを三者凡退、先制直後の守り回をしっかり抑え流れを引っ張ります。

 

5回裏は2死からヒット1本打たれたが後続を抑え無失点。6回裏も先頭1番坂口選手を見逃し三振に仕留めての入りと素晴らしかったのだが、2番山田選手を2球で追い込んでの3球目ストレートを打たれレフトへのホームランで1-1の同点。3番青木選手にもヒットで続かれ崩れるのかでしたが、4番雄平選手をショートゴロ併殺に仕留め3アウト、この回を投げ終え継投に。

 

吉見くんですが、シュートを上手く使って勝負してたと感じます。特に対左打者、内から切り込んでストライクゾーンへとなるシュート、フロントドアとも呼ばれる使い方ですが、これのキレがいい。左打者が吉見くんに持ってた印象、大きく変わることになるんじゃないでしょうかね、インパクトの強いデモンストレーションでもあったと思います、被弾は残念でしたがナイスなピッチングでした。

 

 

1-1で迎えた7回裏からを鈴木博志くんで、2回を投げ被安打1失点0の奪三振1与四死球2。博志くんの入りの7回裏、先頭5番エスコパー選手からの対戦で2死から7番西田捕手に四球の1塁、8番古賀捕手の打球はピッチングゴロとなるはずでしたが1塁へ悪送球‥博志やらかします。

 

この場面2死ですから1塁走者西田捕手はスタート済みで一気にホームを狙う、これにバックアップのライト井領くんがホームへ素晴らしい送球でタッチアウトのナイスカバー、なんとか3アウトの無失点。

 

 

さあプロ入り初がここで、8回表2死走者無しで2番高松くん、東京ヤクルト高梨投手の145キロのストレートを捉えライトスタンド中段へ叩き込むホームラン!これで勝ち越して2-1、ナイスバッティング、立ち上がっての拍手です。

 

 

見た感じ、打った瞬間に入ったと分かるような大きな打球、しかし高松くんはこれがプロ入り初ホームラン、通常通りの全力疾走で1塁へ向かって行くが入ったと気付きスローダウン、それでも速い周回でホームベースを踏みベンチ前ではチームメイトとエアタッチで喜び合います。ベンチではビシエドくんがヘルメットの上からポンポンとソフトタッチ、満面の笑みで祝福です、おめでとう。

 

高松くんはプロ入り初ホームランを振り返り、「ホームランを試合で打ったのは、高校3年の4月頃にあった練習試合以来です。試合でホームランをほとんど打ったことがないので、全力で走りました」と話し、「ホームランは嬉しいですが、自分はそういうタイプではありません。持ち味を発揮できるようにやっていきたいです」と続けました。

 

 

持ち味、高松くんの最大の武器はスピード。高校時代の高松くん、ドラゴンズのスカウトが見た試合で1塁到達タイム3秒53という驚異的な数字を叩き出す、噂ではこれ以上もあるが実際に自分たちで計測したものですからインパクトの強いタイムとなる。ここから高松くんは指名リスト入りし、2017年ドラフト3位で兵庫県の滝川第二高校からドラゴンズに入団します。

 

今季でプロ入り3年目、1年目は故障で出遅れ2年目のシーズン終盤に1軍デビュー。高松くんは昨年秋から急成長をはじめる、入団時は打撃で内野の頭を越えるのは稀で、当てるのは上手いが打球は力無いものばかり、完全に球威負けしてる状態で課題はパワーであるのは明確だった。

 

怪我故障で本格的な体つくりができなかったが、昨季オフにしっかりやれてのパワーアップ、今季は楽々と外野の頭を越えますし飛距離につながった。そうであってもチームメイトにどよめきもとなったスタンド中段への一撃、去年までを思えば有り得ない飛距離で知ってて映像を見た私も驚きました。最大の課題をクリアしつつある高松くん、開幕1軍を掴んでもらいたい、大きく期待しています。

 

 

2-1となって迎えた博志くんの2イニング目、8回裏は先頭にヒットから死球と無死2塁1塁、ピンチとしてまうが2番藤井選手を併殺に仕留め2死2塁と踏ん張る、続く3番山崎選手を外低めストレートで見逃し三振の3アウトで無失点。すっきり抑えてないが0を並べた、勝ちの状態を守れたので次もです。

 

このまま勝利を仕上げて連勝、そうしたかったが出来ませんでした。9回裏は守護神候補筆頭の岡田くんで、1回を投げ被安打2失点1。1死からでした、5番廣岡選手にホームランを打たれ2-2の同点に。続く6番西浦選手にヒットを打たれ1死1塁、ここは7番代打荒木選手をセカンドゴロに仕留め併殺の3アウトでゲームセット、抑えて欲しかったなあ、引き分けです。

 

 

2軍の練習試合、ナゴヤ球場対オリックス2軍戦、連勝で迎えた4日の3戦目は4-2でドラゴンズが負けました。先発の育成選手ヤリエル・ロドリゲス投手が2回表に崩れ4失点で試合が決まってしまった、良かったのは根尾昂内野手がマルチ安打と犠飛で1打点です。

 

そしてもう1人、良かったのは石川翔投手、右肘の故障から1年3ヶ月ぶりの実戦復帰です。復帰登板ではいきなり150キロオーバーを連発し最速は152キロ、四球が2つあるのは今後の課題ですが1回を無安打無失点で奪三振は1、今後が凄く楽しみですね。頑張れドラゴンズ!熱く応援しています。

 

 

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