痰が喉につまって、苦しい思いをしたことがありますか?
介護を必要とする高齢者の中には、自分で痰を出すことができない人たちがいます。
そんなときに、上のような機会を使って痰を吸い出すのですが。
痰の吸引(吸痰とか、吸引とかいろいろ言い方はありますが)は医療行為 です。
特別養護老人ホームなどの介護施設では、その吸痰を必要とする高齢者が入所しています。
しかし、吸痰は医療行為である以上、一般の介護職員が行うことは法令上、違法とされていました。
すこち前に介護職員による吸痰が一部合法化されたわけですが、介護職員に許されているのは口からの吸痰。
口からできれば、何の問題もないじゃないか。
と、思う方もいると思います。
そうでもないのです。
痰は喉の少し奥にたまります。
当然、口から管を入れて吸い出せばなんの問題もありません。
しかし、実際の介護の現場では口からだけでなく、鼻の穴からも管を入れて、痰を吸い出すことがよくあります。
私も、特養に勤めているときは鼻の穴から管を入れて吸痰するという、、本来医療行為であることを何度もやってきています。
では、なぜ鼻からやるのかといえば、理由はいくつかあります。
ひとつは、単純に口を開けてもらえない人がいる。
認知症などで、こちらがいくら口をあけるように言っても通じない人がいます。
さらに、吸痰は喉の奥に管を突っ込まれるわけですから、苦しく、そして痛みもあります。ですから、そんな苦痛を受け入れたくないという本能が働き、口を固く閉ざしてしまいます。
もうひとつ、口からでは吸引できない事があるからです。
喉の奥にある痰を吸引したいとき、口からでは限界があります。
しかし、鼻から入れると比較的楽に奥の方の痰をとることができます。
こんなことで、鼻からの吸痰も必要になってくるわけです。
しかし、介護職による限定的な吸痰の合法化は大して意味がないように感じられます。しかも、特別養護老人ホームに限られているのもおかしな話です。
私がいま働くショートステイでも毎日のように吸痰を行っています。
夜勤に看護師が毎日いるわけではないので、日常的に介護職員が吸痰を行っています。しかし、これは法令上は違法です。
息が苦しくて、助けを求める人を前に、
「看護師いないから吸痰はできません。」とはいえませんよね?
これがわかっていないのはやはり現状を知らない官僚や役人が国を動かしているってことですよね。
