2年前にアップした記事、『エナジートロン(電位治療器)の本当の効果』では、エナジートロンの効果について、私なりの解釈を紹介しました。2年たった今の状況を、S子さんが語ってくれました。

 

 S子さん(7△歳)、4ヶ月ぶりに来院。

 

<4ヶ月ぶりですけど、元気にしてましたか?>

「元気に過ごしていました。おかげさまで。昨日で、クスリが終わったので。」

<ドグマチール(50)1錠は、どんな飲み方してますか?>

「半分を1日おき(朝1回・隔日)です。忘れることもありますけど。」

<エナジートロンは、どうしてますか?>

「エナジーはやめて、替わりに、吹き矢、太極拳、健康体操、だいたい週に2~3回は外に出ています。・・・エナジーは、けっこうストレスだったんです。続けて行かなきゃとか、いろいろ人間関係も出てきたので。・・・家でも、何か考え込んでる自分に気づいたら、イケナイ・イケナイ、私は暇にしてちゃいけないんだわ、と先生の言葉を思い出して、何か用事を探して動くようにしています。」

<現在の調子の良さは、何がいいんでしょうね?。薬が効いてると思う?>

「私は、動いているのが一番効いているのだと思う。」

<どんなところが前と違って良くなっているのか、初診の時ここで、どんなこと言ってたのか、憶えていますか?>

「さあ?どんなこと言ってました?」というので、

<○○さんが言ってたこと、そのまま言いますね、『首から上が、物を見る時なんか、ボーッとした感じで不快。それと、胃のあたりに何かが詰まって、どうしても落ちていない。サッカー中継などは夢中で見る。主人はずっと家にいるので鬱陶しく、出かけてくれないかと思う』と言ってましたよ。>

「ええー?、憶えてません、そんなこと言ってたんですか。今は、良くなってますねえ。」

<エナジー治療はやめてしまったけれど、今は、日常生活のルーティンがしっかりしているので、元気に過ごせているんですよ。このままのルーティンをキープしてくださいね>と。

 

 S子さんは、1年前、腰椎椎間板症のリハビリのため、エナジートロンを5か月間中断した。その時、<エナジーをやめたのなら、それに代わる生活行動療法として、週に2~3回、外出機会を作ってくださいね>と繰り返し伝えた。現在は、吹き矢・太極拳・健康体操が、エナジートロンの代わりになっているようです。過去4年間の経過を全体として見ると、エナジートロンは、生活行動療法の導入として大きな役割を担ってくれました。そして、S子さんは、この4年間、主治医の提案した宿題や課題を、忍耐強く実行し、継続してきました

 認知行動療法(CBT)というのは、日常生活の中で起こっている問題に、自分が取り組んでいかなければなりません。面接の中で出される宿題や課題を実行し、継続できなければ、成果を上げることはできません。そういう意味では、根気と忍耐が必要な治療法といえます。今回の記事は、“おじいちゃん流の認知行動療法(6)”に相当するものかもしれません。

 

(余談) 診察を終えて、受付にて。

 「中で、先生に、患者さんの多くは、自分が良くなってることに気づいてないんですよ、と言われた。他人事だと思って聞いていたら、<あなたですよ!>といわれた。良くなっていると言われて嬉かったけれど、私??って、感じで、びっくりした。今の状態が当たり前になっているから、気づかなかったんだわ>と。