先週の土曜日、Nさんとの会話です。
「今日このクリニックに来るの、どうしようかと思いましたよ。コロナウイルスの少ないところはどこかと考えて、駅を通らないで裏道にしようかとか、いろいろ考えてしまって疲れました。外に出るのも怖いけれど、家の中ばかりにいると気が滅入ってくるので、思い切って出てきました・・・」と。
<・・・ところで、Nさんは、コロナウイルスが何個くらい体に入ると感染すると思います?ひょっとして、一個だけでも感染すると思ってない?>
「えっ、違うんですか?」
<テレビでは、濃厚接触を避けてください、密閉・密集・密接の「3つの密」を避けてください、と言ってるけれど、あれは、相当個数以上のコロナウィルを吸わないでください、ということを意味しているんです。コロナウイルスを1個だけ吸ったって、感染はしません。1個だけでは、肺まで到達することは到底できません>
「相当の個数というのはどれくらいを言うんですか?」
<コロナウイルスは空気感染ではなく、飛沫感染だと言われています。飛沫の中に含まれるコロナウイルスの個数は、大きな飛沫ほど多く、小さな飛沫(マイクロ飛沫)には何十万か、何百万か、何億か、私は専門家ではないので知りませんが、それくらいの相当数の単位のことを言います。インフルエンザウイルスでは、閉ざされた部屋で、20分間ぐらい患者さんと話をすることで濃厚接触による感染が成立すると言われていました。それくらいの相当数の飛沫を吸うと感染するということです。人からの距離を十分に(2メートル?)とること、部屋を十分に換気をすること、お互いがマスクをすること、などをやれば飛沫が薄められてしまい、感染するに至るまでの飛沫(相当個数以上の)を吸うことにならないのです。周りに人がいない戸外で、コロナウイルスが蠅のように1匹飛んできて、自分が感染するようなことは起こりえません!>
「いやあー、安心しました。1個でも吸うと感染すると思ってました。バカみたいですね」
<先日のテレビである専門家が言っていたんですが、満員電車でも、ほとんどの乗客は黙って口をきかないし、みんなマスクをしているし、各駅ごとにドアが開くし、窓を開けて走っている電車もあるしで、電車内の飛沫の量はそれほど多くはなく、当初危惧されていたほどの感染は起こっていないのではないか、と言ってましたよ。“賢明なるコロナ対策”は、個人個人が、しっかりと客観的かつ冷静に考えて、相当数のコロナウイルスを吸わないような生活を徹底することだよ>と。
東京都を始め、神奈川県、埼玉県、千葉県において、緊急事態宣言が出されました。感染の拡大を防ぐためには、個人個人が政府の指示する内容を守ることが大切です。抜け駆けはいけません‼(私も我慢します)。
テレビでは今後も、今日の感染者数は○○人、死亡者数は□□人、などと不安をあおるような報道が続くでしょう。報道される人数の何十倍もの感染者がいることも想定されています。しかし、“賢明なるコロナ対策”を実行できていれば、どれだけ感染者数が増えようとも、自分が感染することも、人に感染させることも、限りなくゼロに近づくんです。
(補足)一般的には、飛沫感染の他に接触感染もあると言われています。いろいろ調べてみたのですが、実際のところよくわかっていないようです。私の勝手な想像ですが、医療従事者以外の人は、接触感染で濃厚接触者になる確率は極めて低いのではないかと思います。食料品からの感染はほとんどないとも言われています。コロナウイルスを吸って肺に入るのはまずいのですが、食べ物と一緒に食ってしまえばいいのかもしれません(これは失言です)。しかし油断はせずに、マスク、うがい、手洗いはしっかり続けてください。