このプリントは初診の患者さんに渡す資料です。20年前に作成したもので、出所は忘れてしまいました。少々アレンジしたと記憶しています。
パニック障害の治療(認知行動療法)
Ⅰ. 休む------休養と向精神薬によって、疲労とうつ状態を改善する。
パニック発作の症状は、「脳が疲労し自律神経が過敏になったり、失調したりしている状態」ひとまず十分な睡眠と休養をとる。抗うつ剤や抗不安薬は、自律神経が過敏になるのを予防してくれる。
Ⅱ. 待つ------不安発作が起こった時、発作が自然に通り過ぎるまで時間を待つ。
これを繰り返し体験すれば、発作はやわらぎ、起こりにくくなる。
パニック発作の症状は、起こっても時間の経過とともに、必ず弱まって消える。時間を待てばやがて鎮まり消える、という体験を繰り返すと、発作は自然に通り過ぎるものだと安心し、待ちやすくなり、症状への不安や緊張が軽減し発作は起こりにくくなる。また、起こったとしても早く消えるようになる。「自律神経症状は、時間を待てば(約数分)、鎮まりやがて消える」と自分に言い聞かせることが大切である。
Ⅲ. やめる----不適切な対処行動をやめることにより、悪循環を解消する。
不適切な行動というのは「発作をあわてて鎮めようとする行動」で一時しのぎにしかならない。たとえば、救急車を呼ぶ、病院に駆け込んで注射をうってもらう、といったもので、かえって不安や緊張感を高めてしまう。
Ⅳ. 慣れる----不安発作の刺激に何度も触れることによって、それらに慣れて、元の生活
に戻す。
避けていた刺激に、それほど不安なくできることから徐々に慣らしていくことである。たとえば、一人で外出するのが怖いのなら、電柱一本分の距離から、電車なら、各駅停車の一駅から、慣らす練習をする。初めはかえって不安が強まり、不安発作が起こるかもしれないが、そのまま通り過ぎるのを待って、また練習を続けていると、やがて起こらなくなる。そうしたら距離や時間を少しずつ延ばして行く。このようにしていろいろな刺激に慣れ、不安発作は起こりにくくなる。
メモ: