最近になって、おじいちゃん先生に新しい習慣が一つ生まれました。朝6時に目を覚まし、寝床の中で約1時間、私の尊敬する人の話をYouTubeで聴講するという習慣です。聴き終えた後、20分間のストレッチ(ヴィパッサナー瞑想を兼ねています)をやり、ここから1日が始まります。これまでは、まとめて1時間の講演を聴くことは難しかったのですが、クリニックを閉めたので、時間がたっぷりあるんです。

 数日前の雪が降った日には、河合隼雄“ユングの心理学と現代的意義”という講義(6時間54分)を1日で聴いてしまいました。肉声の講義や講演を聴くと、著作を読んでいても理解できなかったことが腑に落ちるんです。文章には書かれていない“含み”までも、講義や講演では説明してくれているからです。<YouTube(講義や講演)動画を見て、再び著作を読み返してみるという勉強法は有力だぞ>と発見!<ほとんどお金をかけないで、こんな贅沢ができるなんて、いい世の中になったもんだ>と、ユーチューバーさんにも感謝・感謝!

 ところで、おじいちゃん先生は、2年前からYouTubeのプレミアム会員(月に1,000円を払うと、宣伝広告が入らなくなる)になっています。そのせいか?テレビを見ることが殆どなくなりました。更に今月からは、30年以上続けてきた新聞購読も止めたんです。新聞屋さんには、「何か不手際でもあったのでしょうか」と言われましたが、<いえいえ、私の都合で生活環境が変わったんです。また必要になったらこちらから連絡いたしますので、よろしくお願いします。>と、丁重にお断りしました。新聞代は月3400円だったので、差引2400円の節約になります。<YouTubeの利用方法ということでは、相当の達人になっているかもしれない>と自負しています。でも、“YouTube依存症”にはならないようにと、常に自分を戒め、そうならないような工夫もしています。皆さんもご注意のほどを。

 

(補足)おじいちゃん先生は、河合隼雄のことは、その著作でしか知りません。しかしながら、無意識下では、自分勝手に師と仰ぎ、その心理療法理論もさることながら、その面接スタイルを真似ていたのではないかと、最近になって気づきました。それを確かめるべく、かつて読んだ著作を引っ張り出してきて読む、というのが今の日課になっています。