アニマックスが世界へと発信する注目作『VIPER'S CREED』アフレコ取材レポート! | アニカンスタッフブログ

アニマックスが世界へと発信する注目作『VIPER'S CREED』アフレコ取材レポート!

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 アニマックス開局10周年記念作品として、2009年1月より放送スタートとなる新アニメ『VIPER'S CREED』。この作品は『APPLESEED』や『EX MACHINA-エクスマキナ-』の監督を務めて世界にその名を轟かせた荒牧伸志氏を総監督に迎える、近未来メカニカルアドベンチャーです。荒牧総監督の本領が発揮されるに違いないメカニックもさることながら、豪華キャストによって綴られる人間ドラマなど見所が目白押しの本作ですが、今回はそのアフレコ中の現場からキャストの皆さんの声をお届けします! 黒田崇矢さんを中心に和気あいあいとした雰囲気の中、取材は行われました。



――まずはお一人ずつ、ご自身の役柄について一言よろしくお願いします。

サイキ役・黒田崇矢さん(以下 黒田):サイキは今時なかなかいないような男臭い男、男の中の男ですね。私は普段口数が多い方なんですけど(笑)。無口で、高倉 健さんのような昔の二枚目の男だと思います。

サクラコ役・豊口めぐみさん(以下 豊口):私が演じるサクラコはサイキとは正反対でよく喋る女の子ですね。

ハルキ役・福山 潤さん(以下 福山):サイキの所属している「ユニット・ヴァイパー」に新しく所属した新米ブレードマンの役です。「アルコン・グローバル・セキュリティ」社という巨大PMC(民間軍事会社)の重役の息子なのですが、何だか考えに裏がありそうですね。まだ幼いながらの青い正義を振りかざして、他のキャラとどういう風に関わっていくのか楽しみです。

ガリブ役・星野充昭さん(以下 星野):寡黙という点では、主人公のサイキよりもガリブはさらに寡黙ですね。料理が好きらしく、料理の本をいつも見ているのでいつか料理をするシーンも出てくるのではないでしょうか。まだ収録は序盤なので、これからどうなるのかとても楽しみにしています。

ルドラ役・川田紳司さん(以下 川田):ルドラは飄々とした、真面目さがあまり感じられないキャラクターです。でもこれから話が進むと何かしらバックボーンが見えてくると思いますので、それを楽しみに演じていきたいと思います。僕自身もこういう役にやりがいと言うか、愛着や面白みを感じているのでそれが視聴者の皆さんに伝わればいいなと思います。

ノーマ役・皆川純子さん(以下 皆川):ノーマはブレードマンの中では紅一点の女性で、タイプ的には姉御という感じですね。彼女がブレードマンになったのはお金のためなんでしょうけど、何故お金にこだわるかは理由がありまして、徐々にそれが明らかになっていきます。ノーマ以外のキャラクターたちもそれぞれ何かを持ってこの仕事に就いているようなので、その一人一人の背景が明らかになるのがものすごく楽しみです。


――この作品の見所や魅力を皆さんはどう捉えていますか?

黒田:荒牧総監督、神戸監督のお二人が「今時なかなかない、大人の男が主人公のアニメを作っていきたい」と仰っていたというのもあるのですが、大人なテイストのストーリーや人間ドラマがしっかり描かれるのでは、と考えています。

豊口:最初の頃はまだ世界観が掴みきれていない部分もあったのですが、でも話数を重ねていくごとにどんどん謎が紐解かれていくのを感じたんです。なので「これからどうなっていくのかな」と観ていてワクワクさせてくれる作品だと思いますね。

福山:それぞれのキャラクターには皆背負っているものがありまして、僕が演じるハルキでしたら故郷や家族を想う気持ちなどが描かれていきます。なのでどういう想いを胸に抱いているかについてや、人に対する想いをこの作品で読み取っていただけたらと思います。

星野:アルコンに所属しているブレードマンたちは命がけで戦っているのですが、所詮はお金のためなので市民たちには尊敬どころか非難されています。この主人公たちを取り巻く環境がこの先どうなっていくかが楽しみですね。戦闘シーンのハードな部分と、人間ドラマが描かれるハートフルな部分、両方がうまくミックスされているのが魅力かと。

川田:僕が演じるこのルドラなんですが、役名が言いづらいという理由で皆から嫌われているんですよ(笑)。
黒田:ホント言いにくいので、皆呼びたくないんです(笑)。
川田:早くストーリーからいなくなって欲しいとかヒドイことも言われていますけど、しぶとく生き残っていきたいと思いますのでルドラに注目していてください(笑)。

皆川:この作品の魅力はロボが戦うスピード感はもちろんでしょうし、個人個人の人間模様が描かれるのもそうでしょう。このブレードマンたちはそれぞれ個人主義の集まりなのかと思いきや、絆が深まる描写も話を進めるごとに見えてきたりと、今後仲間たちがどうなっていくのかが気になるところでもあります。


――自分のキャラクターが他のキャラには負けないポイントなどがありましたらお聞かせください。

黒田:そうですね……。キャラクターが皆それぞれ素敵な人間なんですよね。ルドラにしてもいい加減っぽいですが、とても人間味溢れる暖かいキャラに今後描かれるのでは、という気もしますし。皆がそうなので勝っている部分はないかも知れません。

豊口:私はこのメンバーの中で唯一オペレーターの役なんですけど、周りのオペレーターたちがすごくクールなんです。そこをベースに考えるとオペレーターの中では裏表のない真っ直ぐさというのはあると思います。ハルキも同じ考えかもしれないのですが、損得や後先を考えずに動く真っ直ぐさは1位2位を争うんじゃないかと思います。

福山:ハルキ以外の他のブレードマンたちは、この職業に就いているだけあって世の中のいろんなことを経験してきた方々だと思うんです。でもハルキに関しては、まだ社会に対する疑問符に正解をもらっていない状態で、自分の正義を振りかざしてブレードマンになっている感じがしますね。実際の世の中の仕組みというのがまだ分かっていないというところで、青いという意味では他の誰よりも青いと思います。

星野:ガリブを演じるにあたって何が難しいかというと、「…」をどう表現するかなんです。これをどう演じるかは文字で書いてあるセリフより難しいんじゃないかと。「あ」や「ん」というセリフにしても、セリフが少ないだけにニュアンスの難しさというのを感じています。

川田:ルドラの優れている部分というのはまだ今のところ想像でも分かりにくいですね……。でもこの『VIPER'S CREED」の世界で環境破壊だったり戦争の爪痕が残る中を頑張って生きているその必死さが皆にはあると思うのですが、ルドラに関してはとりあえず自分の出来ることをしていっている、と思って演じています。

皆川:他のキャラから優れている点……。ノーマはナイスバディですね(笑)。あとは腕っぷしが強かったりどこか女性とはかけ離れていそうなんですけど、でも女性ならではの暖かい慈しみや深い優しさも端々に感じられるな、と。ブレードマンの中では紅一点ですし、そういうものを出せたらと思いますね。



●放送日時
アニマックス:2009年1月6日 22:00~
BS11デジタル:2009年1月11日


●スタッフ
総監督/荒牧伸志
監督/神戸洋行
シリーズ構成/赤星政尚
脚本/赤星政尚、太田 愛、谷崎あきら、長谷川圭一
制作/AICスピリッツ、デジタル・フロンティア
製作/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント


●キャスト
サイキ/黒田崇矢
サクラコ/豊口めぐみ
ルドラ/川田紳司
ノーマ/皆川純子
ハルキ/福山 潤
ガリブ/星野充昭
テレジア/甲斐田ゆき
ウォルター/家中 宏
マイカ/小島幸子
フユヒコ/大木民夫



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