津田沼で飲んでいたら。

 ふと。思い出した。

 「そうだ。津田沼にすごい当たる占い師さんがいるんだよー」って。

 連れ達がのってきた。

 「えー。今日はいるのかな?」

 速攻確認の電話。

 「今日は21:15からいますよ」とおじさんの声。


 21:20。

 飲みをしめてすぐ前の歩道にいるおじさんの元へ。

 すでに一人女性が占ってもらっていた。

 すぐに終わって私達の番に。

 

 あいかわらずおじさん恐るべし。

 なんで???何で分かるの???を連発。

 まず。私達全員が一人暮らしかそうではないかをずばり的中。

 もちろん私は「家に居るねー。しっかり。」と言われる。

 そして。心を読んでいるかのように転職を考え始めている連れには

 「今は。住所とか仕事変えなくても色々なことが変化するよ。」なんて言っちゃう。

 しばらく転勤族になるであろうもう一人の連れには

 「当分、転々とするみたいだね。最後はしっかり落ち着くけど。」なんて何も聞かないのに答えてくる。

 すごい。

 

 そんなおじさんが私に言った。

 「九紫火星の生まれの人はね。

 今年までは蓋がしっかり。本当にしっかり閉まっているんだよ。10年間もね。

 だけど。来年空くんだよ。だから大丈夫。

 春の次に夏がくるように自然に色々なことが動き出すよ。

 もちろん結婚もそうだよ。自然にやってくるから大丈夫。

 ただね。商品っていうのはどんなに売れそうなものでも表に出ていないと皆が気がつかないんだよ。

 だから。いつもショーウインドーに出していないと駄目だよ。

 合コンでも紹介でもただの飲み会でもとにかく社交界にいなさい。」


 「こんなに毎日遊び歩いている女を好きになる人なんているのでしょうか?」

 「いるよ。見ている人がきちんといるんだから大丈夫だよ」

 「こんなにわがままで良いのでしょうか?」

 「大丈夫。変える必要はないよ。」


 そんな言葉に癒されて。

 津田沼を後にする。


 帰りの電車は皆それぞれの占い結果がけっこう心に響いた様子で

 その話ばかりしていた。


 電車の中にナビスコカップの配り物抱えている人が数人乗っていて。

 「あー。そうだ。今日はサッカー見に行ったんだった」なんて気がついたりして。


 占いのおじさん。最後に。

 「またちゃんと占って欲しい相手ができたらおいで」

 「いつごろですか?」

 「半年後くらいかな?」


 おじさん。すごい。

 今、結婚考えている人がいないことまで読まれた。

 前回の時には「結婚」をすごく意識している人がいたから

 「結婚したいなら女優になりなさい。君の方が彼より頭が良いから」って言われたんだ。

 

 占いを馬鹿にする人たくさんいるけど。

 私はそこそこ信じたい。


 おじさん。最後に私達全員に

 「3人とも堅い仕事しているから大丈夫。しかも社会貢献している仕事だね」

 って。

 もちろん。職場の仲間だとは言わなかったし。

 それぞれの職種も一言も言わなかったのに。


 すごいなー。

 と思うから。信じよう。っと。


 さて。明日もそんなわけでがんばろう。