漫画ってイメージ先行で
特に主人公の存在の大きさやキャラたちの魅力で
子供たちの心を掴もうってのがメインコンセプトだから
(設定、話の面白味も重視してるけどね)
そんな漫画を実写化すると
大概、キャラの魅力が大崩壊するから
失敗しやすいんだね
(アメコミはキャラの魅力より(特に人間のキャラね)
 設定の面白味で魅せてたりするから
 スパイダーマンとかバットマンとかね
 だから実写化しても世界観が崩壊しにくいけど
 日本の漫画は何よりもキャラの魅力が絶大だから
 実写化でキャラの魅力が出せなかったら
 確実に失敗しちゃうわねえ
 どんなにCGで完璧な世界を作れても)

その点、有頂天家族は元が小説で
漫画のようにキャラの存在ありきじゃなく
ストーリー、設定、セリフの妙で魅せてるから
実写化しやすいんじゃないかなあ

たぬきに化けたり(逆か)
何かに化けたり京都の街を浮遊したり
それをCGで小粋に演出して
(偽叡山電車が京都の街を疾走するシーンは圧巻だね)

ストーリーも小粋で面白いし
実写化しても世界観が
崩壊することはないんじゃないかな
(夷川の企みとアニメ第一期の最後の方は
 サスペンス映画的で良いんじゃないかな、展開も早いし
 情緒的なトコだと弁天の抱えてる謎めいた憂いだったり
 矢三郎と弁天の微妙な関係、赤玉先生の迷い
 布袋の「食べる」ことへの独特の思想
 矢二郎の苦悩と矢一郎に詰め寄られるシーンは良いねえ
 文芸的な情緒がいっぱいあるから、実写化しても
 絵になるんじゃないかなあ)

有頂天家族のアニメって背景が凄く綺麗で
絵の綺麗さが作品の空気を支えてるね
アレってアニメの持つ力の一つなんだね
実在する京都の街並みを
アニメで色彩豊かに表現すると
すごく幻想的になるのね

でも実写だと彩度は落ちて
ゴミゴミしたディテールも見えちゃって
幻想的じゃなくなっちゃう

だからもし実写化するんなら
アニメのあの幻想的な世界を維持してね
京都の街並みをCGで起こして
実写と融合させるとかね
色彩を強めて
ゴミゴミしたディテールを省いて
一部の建物を消して構図を整えたりして
幻想的なパラレル京都を演出できないかしらね

キャスティングは
弁天が菜々緒さんかな
北川景子さんも捨てがたい
弁天は何やら憂いというか迷いというか
怖さの向こうに寂しさ哀しさが見え隠れするような
そうゆうキャラのようだから
それを表現できる切れ長の目の女優さんだね

菜々緒さんで思い付いたけど
auのCMの面々が丁度合いそう

菅田将暉さんが矢三郎
桐谷健太さんが矢一郎
松田翔太さんが矢二郎
矢四郎は子役のあの可愛らしい女の子(村山輝星さん)
笹野高史さんが赤玉先生
金閣・銀閣は濱田岳さん(ちょっとCGで加工してアニメっぽくしたり)
海星は川栄李奈さん
有村架純さんは下鴨家のお母さん?(年齢がアレだけど)
となると大黒は荒川良々さんか
布袋は森本レオさんが良いなあ(au、関係ないけど)
顔のイメージより声ね、森本レオさんのあの声で
「食べる」ことをトウトウと語るとね


良いと思うなあ、実写化

ハリウッドはちょっと迷走してるけど
日本の映画はね、独自の路線で進めばね