こんにちは、エニシです。

 
 
 
その日の夜は、一睡も眠る事が出来なかった。
 
父親に話した事と、今日、子供達を布団で寝かせてあげられる安心感で意外とスッキリしていた。
 
小学4年生だった長男は、あと2週間近くで春休みに入る。
 
長男の小学校は駅の向こうでちょっと距離がある。
 
下の子を連れて駅の向こうの小学校まで、バスに乗って長男を送り迎えをすれば周りにバレずにやり過ごせる。
 
全ては春休みまでの…それまでの辛抱だ。
 
ちょっとだけ早く起こし何時のバスに乗る…携帯片手に調べた。
 
日中は、何もする気になれない…。
 
下の子を連れて公園に行ってみる。
 
誰も居ない…1人で楽しそうに遊んでいる娘を見て
涙が溢れてくる。
 
当時を思い出して書いている今も涙が出る。
 
全て、春休みに決めよう。
 
その間に相手からも何かしらのアクションがあるかもしれない。
 
この2週間の間に、きっと彼から連絡が来て謝ってくるだろぅ。
もぅあんな事はしないと…許す事も視野に入れて
ドラマの様な展開を少しは期待していたのだ。
 
 
だだ、現実は違った。
 
相手から連絡があったのは、それから2週間後だった。
 
メールで一言『今どこに居るの?』
 
軽い言葉で相手は私からの連絡を待っていたのだろぅ。
 
どこに居るの!じゃぁ帰って来なよ…くらいの軽い気持ちでしかない、そんな一文だった。
 
この一言とこの2週間で、私の気持ちも戦闘体制に切り替わり、もぅ離婚する意外の選択肢はなかった。
 
『離婚は結婚するより体力使うし、大変だょ』
と、よく聞く事があった。
 
私は、結婚生活10年間も大変だったのだ。
なんせフルスペックの良き妻を
毎日ノーギャラ同然で演じているのだから。
 
この10年間を思えば離婚はどれくらいの大変なのか。
 
不安はないと言えば嘘になる。
 
言ってしまえば不安だらけだ。
 
でも、こちらには小さいながらも
戦力になる子供達がいる。
私は、独りではない。
 
この後、元旦那とラスボスである義母と繰り広げられる戦いに立ち向かう為に、戦闘能力を高めなければならない。
 
家を出ると云う事は、それなりの覚悟がいる。
 
家を出たから終わりではない。
 
そこから全て、始まる。
 
 
長々と読んで頂き、感謝しかありません。
 
ありがとうございます。