Neilにボーイフレンドの名前を聞かれ、Hetoyukiだと教えたときに、Neilがこう発音した。
まるで、HEROのように。
今、ちょっと声が聞きたくなって、ひろゆきに電話してみた。
案の定、学校でまだ仕事中だった。
ただ声が聞きたかっただけだから、対して話題もなかったし、たわいもない会話をするのも申し訳ないなーって思って、また電話するって言って今日はすぐ切った。
なんだかひろゆきに悪いことしちゃったな。
ひろゆきは私と違ってすごく忙しいのに。
でも、ふと思ったこと。
ひろゆきって、滅多に私に質問をしてこないこと。
「今日何してたの?」「何食べたの?」…とか、そんなたわいもない質問すら滅多にしない。
まして、オーストラリアに関することとか、友達のこととか、まず聞いてこない。
Face bookだって、何度言っても作ってくれないし。
そんなに興味ないんだろうか。
私に興味ないんだろうか。
ひろゆきは、自分の話はよくするんだけどね。
ひろゆきが仕事で大変だからって、こっちでの楽しい話をするのを避けてたのは自分だけどさ。
ひろゆきが私にあまり質問してこない、とか、私に興味ないんじゃないかとかふと考えるなんて、今に始まったことじゃないんだけどね。
でも、改めて考えると、不思議だな。
そういう女々しくなくて、さっぱりしてるひろゆきが好きなんだけれど、それにしてはさっぱりしすぎてる…気がする。
私だったら好きな人が今何考えてるかとか、遠い地でどんなことしてるのかとか、知りたくてたまらないのに。
この前日本に帰ったときも、今思えばそこまでオーストラリアの話しなかった気がするな。
ひろゆきって、本当に外国にも何にも興味ないんだね。
なんかちょっと寂しい。
ひろゆきは私にとって完璧な存在だと思ってたけど、そうでもないんだな。
そりゃ自分にとって完璧な人、都合のいい人なんているわけないか。
今日ひろゆきに話したかったことは、今日のティータイムで、納豆の話になって、私以外全員が想像して悲鳴をあげてたこと。
私は納豆がいかにおいしいか、ワンダフルかを熱弁してるのに、みんな「ヤッキー!」とか、納豆の匂いは、何か食べ物を腐らせればわかる、とか、ローナなんて、きっとそれよりも臭い!…とか、、、
言いたい放題。
私の大好物なんですけど!!!
その状況がおかしすぎてひろゆきに伝えたかったんだよね。
だが、それこそたわいもない話すぎて、忙しいひろゆきには言えなかった。
てか私、そういうとこ、気遣いすぎなんだろうか。
もっと自分の話したいこと話せばいいのにね。
ひろゆきと旅行したいな。
でも忙しいんだろうな。
ひろゆきが興味あるのってなんだろう。
ゲーム、マンガ、家庭科、教師、下ネタ、食べること、料理、野球、そして(杏里)
…
なんか納得。私はカッコに入る気がする。むしろ場外の可能性も。
遠距離だから、こんな風に思ってしまうんだろうか。
遠距離だから、相手の気持ちが見えないんだろうか。
電話をくれるのはいつもひろゆきの方なのに。なんで信じられないんだろう。
遠距離で、こんなにも遠いとこにいるんだから、今の私が、ひろゆきの生活の一部になれないのは当たり前なのに。
きっと私は暇すぎて、こんな余計なことを考えてしまうんだろう。
きっとそうだ。
でも、私もひろゆきの一部になりたい。
ひろゆきが私の一部であるように。