ベートーヴェン『大公』:トリオ・エレジアク | angsyally1112のブログ

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ベートーヴェン
ピアノ三重奏曲第7番変ロ長調 op.97『大公』
トリオ・エレジアク(Trio Élégiaque)
Le Flecher, violin
Virginie Constant, cello
Francois Dumont, piano

録音時期:2012年2月、7月
録音場所:アイルランド、CIT・コーク音楽学校
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


LP時代から『ボザール・トリオ』の1964年、ギレ時代の《大公トリオ》を永く愛聴してきました。
他にもっと力強い男性的な演奏は、多々ありますが、この演奏のドラマチックなまでの「男泣き」の世界に魅了されてきたからです

『男らしさって優しさの事』っていうじゃないですか。
この傷付き易い繊細な魂が、喘ぎながら微かな希望の光に手を差し伸べ、全てを受け入れよう、そして再び歩み出そうとしているのです。

そうです、《復活の歌》として私はこの曲を理解しているのです。

しかし、ぼつぼつこの曲の他の演奏も聴いてみたい、もっと新しい凄い演奏があるかも知れないから❗
そこで、新しい演奏であり、ネットで評判のこの
トリオ・エレジアク(Trio Élégiaque)というトリオのベートーヴェンピアノ三重奏曲全集を購入しました。

新しい録音だけにとてもクリアな音質です。そして私好みの誠に繊細で叙情的な美しい演奏です。
一番注目の第3楽章は、最初から誠に素晴らしい!
この弦のすすり泣きが私の琴線に触れてきて何とも切なくなります。ボザール・トリオよりもロマンチックな音色と相まって若々しい雰囲気です。
久々の感動の《大公トリオ》です。

ヘッドホンは、AKG Q701です。リケーブルしていません。
C200にリケーブルすると成る程、よりクリアにはなりますが、Q701特有のロマンチックさが減衰するのです。
K702の低音が少し増えたような音質になり、このヘッドホンの存在価値が無くなるように感じました。
もちろんよりC200に換装すれば、よりオールマイティーな音質になって、これ1台で全てまかなえる位の音質への変化を感じますが。