カピュソン&ブラレイのベートーヴェンチェロソナタを聴く | angsyally1112のブログ

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ベートーヴェン:
● チェロ・ソナタ第1番ヘ長調 Op.5-1
● チェロ・ソナタ第2番ト短調 Op.5-2
● チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69  
● チェロ・ソナタ第4番ハ長調 Op.102-1
● チェロ・ソナタ第5番ニ長調 Op.102-2
● 『マカベウスのユダ』の主題による12の変奏曲ト長調 WoO.45
● 『魔笛』の主題による7つの変奏曲変ホ長調 WoO.46
● 『魔笛』の主題による12の変奏曲ヘ長調 WoO.66

ゴーティエ・カプソン(チェロ)
フランク・ブラレイ(ピアノ)

録音時期:2016年3月
録音場所:ドイツ、エルマウ城
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

ベートーヴェンのチェロソナタ第3番は、いつ聴いても本当に素晴らしい。
もう50年も前に近くの図書館で、クラシック好きの館員の方が、私的にボランティアで毎週されていたレコードコンサートで聴いたのがこの曲との初めての出逢いでした。
多分、カザルス盤と思います。
私は心の震えが止まらなかった。これ程に『男らしさ』が感じられる音楽は、この世に他にはない。第1楽章激しい盛り上がり後の『正に男泣き』のメロディが流れる時、私の時間は止まっていました。

その後、今まで多くのこの曲の名盤を聴いてきました。
ここに又一枚、素晴らしい名盤が加わりました。  
はりと艶、迫力と美しさ、何れも最上の演奏ですね♪
ピアノとのバランスが誠に良い。ややもすれば枠からはみ出してしまいそうなカピュソンのチェロをブラレイのピアノが誠実にフォローしてくれます。
先日のスコチッチ&谷川さんの盤も美しい素晴らしい演奏でしたが、こちらの盤は、『ベートーヴェンそのもの』を感じさせるリアルな響きのディスクです。

ヘッドホンは、YAMAHA HPH-PRO500、そしてHPAはEHP-2です。
HPH-PRO500は、いつの間にか私にとってはベートーヴェン/チェロソナタのリファレンスホンになっています。(クロイツェルソナタをPHONON smb-02ds.dac.editionで聴く様に)  
他には、HD650(バランス)、AH-D5000、Fidelio L1、SW-HP20(バランス)、MDR-1A(バランス)等も其々素晴らしく聴こえましたが、HPH-PRO500がリアルな響きで頭一つ抜けているように感じました。(あくまで個人的な感想・好みです。)

ベートーヴェンのピアノ曲に関しては、このヘッドホン以上に合っているヘッドホンを私は知りません。ピアノのパートが素晴らしいのは当然です。
その上にチェロの再現が素晴らしい。特に低音部の生々しいまでの迫力ある響きは、他のヘッドホンとは少し違って聴こえました。

(ところで、余談ですが、
beyerdynamicのT-1で第3番を聴きますと何故か第2楽章31秒の箇所でヘッドホンが異常にビビるのです。壊れたのかと危惧する程です。ヘッドホンアンプを代えても同じです。そしてそれは同じbeyerdynamicのDT1990proでも起こる現象です。T-1で聴くこの演奏も素晴らしいだけに残念です。)


YAMAHA HPH-PRO500です。
装着感に難があるので、私はフェルトを頭頂部に巻いています。
サウンドは、リアルな音質としてはbeyerdynamicのT1に比肩できる位に素晴らしいヘッドホンです。