東京カルテットのバルトークを聴く その1 | angsyally1112のブログ

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人生残り少ない暗愚舎利の日々の思いを綴ってゆきます。



ベラ・バルトーク
弦楽四重奏曲全集
・弦楽四重奏曲第1番 Sz.40 op.7
・弦楽四重奏曲第2番 Sz.67 op.17
・弦楽四重奏曲第3番 Sz.85
・弦楽四重奏曲第4番 Sz.91
・弦楽四重奏曲第5番 Sz.102
・弦楽四重奏曲第6番 Sz.114
東京クヮルテット                  
(1993~1995年録音)

バルトークの弦楽四重奏曲、今度は
東京カルテットです。
第1回目のDG盤は、LPレコードのみの所有ですので今回CDを購入しました。数日で到着します。
その前に、第2回目の新メンバーによるRCA盤を改めて聴き直してみました。

購入当時の印象は、シャカシャカした明るめのメタリックサウンドと多目の残響音に何か違和感を感じて、その後殆ど聴いて来なかったです。

今、この年になってバルトークの弦楽四重奏曲には色々な演奏スタイルと解釈がある事が改めて解ってきて、私なりの新しい発見に日々楽しんでおります。

この東京クヮルテットの演奏は、一般的な室内楽の範疇には収まらず、もはやオーケストラ曲の世界ですね。
色々なヘッドホンを試してみて、DT1990proで聴いた時、ピタリと焦点が合いました。
特に後半の第4、5、6番の大きくドラマチックなスケール感は、私に音楽をそしてバルトークを聴く悦びを与えてくれます。
聴き終わった後に幸福感を味わう事が出来るバルトークの弦楽四重奏の演奏って、他には余り無いのではと思います。  
民族主義、バーバリズムや前衛性といった一般的なバルトーク解釈の世界とは全く価値観の違う世界ですね。

前半の第1、2、3番は、DT1990pro以外では、HD800も又素晴らしい。今度は美しいオーケストラ曲のような世界を聴かせてくれます。特に第2番は、最初から最後まで本当に美しい音の絵巻物です。

旧盤が届いたら聴き比べが出来る事を楽しみにしています。
beyerdynamic DT1990proです。  
ゼンハイザーHD800です。
共に普段オーケストラ曲を聴くのに使っていますが、バルトークの弦楽四重奏曲を聴くのに、今回初めて使ってみました。