音楽雑感2「クリーブランド四重奏団 ブラームス六重奏曲No.2」 | angsyally1112のブログ

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クリーブランド四重奏団他の演奏で、ブラームスの弦楽六重奏曲第2番を、RP-HD10で聴きました。確かビオラはピンカースズーカーマン、チェロはグリーンハウスだったと記憶しています。音源は、これもLPしか所有していないので自身でデジタル化したものです。ここ病室では例によって、スマホSCL21~fiio E12~RP-HD10で聴きました。
第1番が若々しさのはち切れんばかりの充溢感 に満ちているのと違い、この曲は、余りにも繊細で、直ぐにでも傷ついてしまいそうな痛々しさがあります。
この演奏の第1バイオリンは、非常に線の細い繊細な音色を奏でてくれます。
最初の出だしから、そのデリケートな響きに引き込まれてしまいます。
この曲はスケルツオを含め、強奏箇所が少ないのが特徴で、それこそこの曲の性格を表していると思います。
特に第3楽章のバリエーションは非常にスローなテンポで演奏していますので、心の痛々しい傷口を優しく癒していってくれます。
そして、最終楽章はシューベルト風のトレモロの導入部の後、晴れやかなチェロのメロディーで始まります。
私はそこに復活を見ます。 辛い病が癒え、再び歩き出す事ができた歓びに満ちています。
この演奏も是非CDで復活してほしいディスクです。