毎日スポーツ・ニュースで伝えられるD軍(ドジャース)・大谷翔平選手の大活躍。

 振り返る事約2か月。韓国開幕戦で発覚した、大谷選手選専属の通訳、水原一平の違法賭博スキャンダル。

 水原某は、違法賭博負け分の送金に、大谷選手の口座からくすねて支払うと言う、前代未聞の極悪行為。

 このろくでなしは、違法賭博に手を染めただけでなく、大谷選手からの厚い信頼を利用、大谷選手を裏切る所業を何度も何度も繰り返し、自分の負け分を大谷選手の口座から窃盗し続けた破廉恥漢でもある。

 この時点の報道では6億円と目を剥く巨額、しかも、大谷選手が肩代わりしてくれた、なるデタラメ発言は姑息な大噓。

 

 実際には、大谷選手に口裏合わせを頼んだものの、拒絶されたと言う。

 

 検察の調べが進むにつれ、くすねた金額は26億円と、超巨額に膨れ上がった。中には、野球カードの購入に5千万円や、水原自身の歯の治療費約900万円を大谷選手に無心、手に入れた小切手は自分の口座へ、支払いは大谷選手の銀行口座から送金と言う、やりたい放題の悪党振り。

 性質(たち)の悪いヤクザでも、裸足で逃げ出す悪質さだわなあ~。(笑)

 

 我が国でも、大谷人気に付随してか、水原某の人気も急上昇。

 「一平さん、一平さん」、と大の人気者に昇りつめていた。

 

 TVで見ただけの印象で、直接会った訳ではないのだが、落ち着きのない目配り、隙のない険しい目付き、生来の明るさとは無縁の暗い目元に、「大丈夫か?」、と、そこはかとなく感じていた一抹の不安。ついでに言えば、三十代半ばを過ぎて額を前髪で隠すヘアスタイルは心の何かを一平、失礼隠蔽(笑)の傾向を示しているのかも?。

 「やっぱりなあ~」、と、具体化され驚いた次第。

 

 水原某による違法賭博スキャンダルは、大谷選手に全く非が無いのは明白で、悪いのは100%水原一平だ。

 外国語(英語)に不慣れ、習慣も違う米国で、水原某を頼ったのは分かるが、ただ、頼り切ったのはいささか問題だったかもなあ~。

 

 大谷選手が悪いと言っているのではないのだが……。ほんの少しだけ配慮が足らなかったのでは?、と思うところがある。

 

 せめて自分の銀行口座残高位いは数か月に一度自分自身で確認してもおかしくは無いだろう。

 信頼は尊いが、相手によって盲目的な信頼のし過ぎは逆の不幸な結果を招くことがある。

 友情、愛情、人情等、情とは人間関係構築に欠くことの出来ない重要なファクターだが、厄介なのも事実。

 行過ぎた情は、良からぬ結果を招く事があると教えている。

 

 「過ぎたるは亦、及ばざるがごとし」。

 

 上記は論語の一節だが、人間関係は複雑怪奇故、常時適度な距離に注意を払え、と教えている。

 人が好過ぎるのは、自分だけでなく、相手をも不幸にする場合がある事を憶えておきたい。

 

 大谷選手にほんの少しだけ気配りがあれば、本人の巨額損失もさることながら、まだ若い、一人の犯罪者を出さずに済んだ事も事実。

 そう考えると残念な気持ちになる。

 

  前述の教訓を忘れないようにしたい。