旧統一教会と特に自民党・国会議員の癒着が連日報じられ、宗教と政治家、あるいは宗教団体の政治関与が大きく報道されている。

 

 まずは問題を整理しておきたい。

 民主主義下の選挙では、有権者の各立候補者に対する支援の形態は様々だが、個々人の自由な意思が政治に反映される事が前提となっている。

 個人的に支持している候補者への投票もあれば、所属する組織上層部が推挙する候補者へ、言われるまま投票している有権者の行動も自由意思の発露とされている。

 例を挙げれば、概ね経団連は自民党、労働組合や連合は最近まで?反自民勢力を支援、投票していた。

 宗教団体に目を移せば、公明党は支持母体の創価学会と一体、当然学会信者は公明党支持であり、立正佼成会は自民党寄りと言われている。

 その他職域(医師会等)や、様々な企業、団体も組織を挙げて支援する候補者に投票している。

 

 今回の「旧統一教会」問題は何処にあるのだろう?。

 報道では、統一教会が推す候補者を教会信者全体で応援(投票?)した、また、特定候補者(多くは自民党)が統一教会と非常に昵懇の仲、等が問題視されているようだが、選挙では、前述の経団連や連合、宗教で言えば創価学会や立正佼成会と「旧統一教会」は同じ立ち位置にあり、何故「旧統一教会」と関わりを持った議員が吊るし上げられるのだろう?。

 

 その答えは単純明快、以下だ。

 多くの日本人は、「旧統一教会」自体宗教に名を借りた大掛かりな詐話集団で、数十年前から霊感商法や寄付、寄進で魂の救済を求める無垢な日本人信者から多額の金を巻き上げ、家庭崩壊に追いやり、数多悲惨な状況を創り出したインチキ宗教と認識している。何故なら、彼らの専売特許?「霊感商法」は、有罪判決を受けた事があり、反社会的集団(教団)としても広く世間で認知されている。

 

 今日に至るまで、厳格な対応を故意に見送った故、不条理な状態が続いていることが問題なのだ。

 

 「旧統一教会」を日本で擁護、拡大させた張本人(安倍晋三)が、破滅家庭の怨恨によるテロで射殺されるとは、皮肉な結果だが、何等公的処分を受けていない(公安による危険な組織等)宗教団体と付き合った事が何故問題視される?。

 感情的には十二分に理解できるが……いささか奇異な感じがする。

 

 今から数十年前、創価学会でも高額な寄付、寄進(浄財と呼ぶらしい)による金銭トラブルが報じられていた。ネットで検索するとそれ以外にも、様々な宗教に纏わる金銭トラブルを見つける事が出来る。その創価学会が支援する公明党は、今や政権与党の一翼を担い、「XXデージン(創始者、池田某は大臣の事をそう呼んでいたらしい)は、皆さんのしもべ」、と信者の会合で豪語したとか。

 「旧統一教会」は悪いが「創価学会」は?。

 民主主義の柱の一つは公正、公平だが、これこそ自民党民主義主政治欺瞞の部分だ。

 

 「創価学会」に限らず、我が国における新興宗教、その殆どが立派な教団施設や不動産、多数関連会社を所有しており、原資の大部分は「旧統一教会」同様、信者による寄付、寄進だ。

 「旧統一教会」の霊感商法は詐欺的手法だが、寄付や寄進の強制や半強制?は違法ではないらしい。

 大部分の新興宗教は、法の網の目を潜る様にして巧妙にお金を集めまくったと想像している。

 

 大なり小なり皆同じ、大して変わり映えしない同じ穴のムジナだわなあ~。

 

 今回の「旧統一教会」問題に対して、岸田自民党政権の動きが鈍い原因はこの辺りに在りそうだ。

 今回の一件、政権与党・公明党の発言が少ない理由は、痛い?腹を探られ、返り血を浴びる危険を避けているからだろう。

 

 国政選挙で有利に戦うために組織票は不可欠。極論すれば、どんな属性の票であれ一票は一票。それが反社会的集団の暴力団による組織票でも、ジャパンライフに代表されるようないかがわしき詐欺会社の組織票、「旧統一教会」のような悪徳教団の組織票であっても同等に扱われる、これもわが国・民主政治の欺瞞だ。

 民主主義政治を標榜するなら、厳しいようだが、反社会的勢力と認定された組織に属する構成員からは、強制的に投票権を剥奪することが最上策だ。建前と逆だが、多少なりとも民主主義は担保されるだろう。

 注:勿論、暴論とは分かりきっているんだがなあ~。

 

 民主主義政治とは、実に耳当たりの良いフレーズだが、国民全員が全ての面で平等、公正、公平を担保されている訳ではない。

 学校で教えられた「夢のある民主主義」と、現状は随分乖離している。

 現、自民党の民主政治は、参政権だけが公平で、支持した人達の利益中心(全てとは言わないが)施政だ。

 当然、支持しなかった有権者の利益等、論外。

 

 「少数意見を尊重する」、は民主主義を構成する大事な要件の一つだが、先の参院選で、自由民主党、記憶喪失のアホ大臣・山際某の台詞、「野党の言う事(陳情)は一切聞かない」、が端的に表している。こんなデタラメ人間を大臣に留任させた岸田(がんだ=癌だ)バカボンにはお手上げェェェ~。

 一説には甘利某の口利きで留任だとか。類は類(友)を呼ぶとは、本当の事なんだあぁぁぁ~~。

 

 今の自由民主党を中心とした民主主義政治?は、欺瞞と幻想の山、いや海だわい(嘆)。

 

 追記:TVで自由民主党の金子元衆院議員が選挙時、ボランティアの素性は分からない、と恥ずかしげもなく堂々と言い放ったのには仰天だ。卑しくも、国会議員を目指す身分でありながらこの認識の無さ。無責任、オツムの程度の低さには呆れてしまう。分からないではなく、例えどんだけ手間が掛かろうとも精査するのは候補者として必須の義務だろう。常識乏しき人間が元自民党の国会議員だもんなあ~(呆)。

 今は一般人故、過去の自分を正当化、責任逃れしたいのだろうが、恥の上塗り、大恥を晒しただけだ。

 彼女の開き直った発言を聞いた側は、国会議員に対して増々の不信感と大変不愉快な思いだけが残った。コメンテーターとして今後もデカい面をしてTVに出続ける積りなら、恥を知り、考えを改めるよう、忠告したい。

 

 一方、前妖怪(二階)幹事長の、「支援者はすべて受け入れる、選べない(選ばない)」、なる発言にも驚いた。政治家歴半世紀以上に及ぶご老体の世迷言には空いた口が塞がらない。反社の組織票でもウエルカムだと受け取れるが……。こんな下品で低劣な自身の当選しか頭にない耄碌爺さんが自由民主党の重鎮、前幹事長だったんだ。

 国民も随分舐められたもんだ(怒)。

 

 わが国、自由民主党を中心とした民主主義政治は、もはや死んでいる。やり切れないんだよなあ~(嘆)。

 

 最後に、「旧統一教会」と関係のあった与野党問わず国会議員のセンセ方。「知らなかった、分らなかった、忘れた」、は国民の事を本当に舐めていると言うか馬鹿にしている。

 「頼まれたから挨拶、祝電送っただけ」等、相手先も調べないなんて(本人達の弁解)、政界とはそんな聞きしに勝るデタラメな世界なのか。こんなセンセ一人に付き何億もの税気が使われているとは、腹の底から怒りが込み上げる。

 「口に入る物ならアンマの笛でも良い」、の戯言でもあるまいに、国会議員の記憶喪失センセ方は、実にお下品で卑しき連中ばかり。本当に嫌になるwww。