謎(?)のレンズ『KIRON AF UMCS ZOOM 28-200mm F3.5-5.6』 | Tosh@Blog

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野鳥を中心とした写真や動画を載せてます。

“KIRON”とは、日本のキノ精密工業(現:メレスグリオ)が米国子会社“Kiron Corporation”を通じて市場に供給した自社ブランドレンズ銘です。この“KIRON”については何人もの方々が詳しく書かれているのでそちらをご参照頂くとして、本題のレンズがコレです。

なんとKIRONのオートフォーカスレンズ! 色々検索してみたのですが、全く情報に辿り着けません…

この個体はミノルタαマウント(ソニーAマウント)。そして鏡胴には『LICENSED BY MINOLTA』の文字が…

キノ(KIRON)が135mm版カメラ用オートフォーカスレンズを製造していたと言う情報すら検索に引っ掛かって来ません。

現物を見て分かる範囲のレンズスペックを記してみると…

 

焦点距離:28-200mm(直進ズーム)

フィルター径:72mm

最小絞り:F22

絞り羽:6枚

最短撮影距離:ワイド端 2.5m

                     テレ端 1m

 

 

ミノルタがα-7000と言う初の本格的オートフォーカス一眼レフカメラを世に出したのが1985年で、キノが135mm版カメラ用レンズ市場から撤退したのが1988年と言う事ですから、1980年代後半に製造されたのは間違いないでしょう。またそれ以前からキノが販売していたマニュアルフォーカスレンズ『28-210mm』の光学系を流用しているのではないかと、最短撮影距離等から推測されます。ちなみに、オートフォーカスはミノルタ純正のAFレンズと同等くらいの速さです。

 

※追加情報

同じと思われるレンズがSOLIGOR銘でも販売されていたようです。

 

何はともあれ、「どんな写り?」って言うのが気になりますよねw

でもここに作例画像貼っても圧縮されて画質劣化が酷くて参考にならない。そこで4K画質が担保されてるYouTubeに作例スライドショーをアップしましたので、そちらをご覧ください。