デイリーポータルZという、ちょっとユルい感じの記事が集まっているサイトがありまして↓
デイリーポータルZ
釣りのことでネットサーフィンなんかしていると、よく今や終了した『@nifty釣り』の記事がヒットするんですが、それを書いている記者さんというか、ブロガーさんと言うか、普段は何をしている人なのかよくわからないですが、冒頭のサイトにも寄稿していたりします。
内容はユルいと言いましたが、寄稿している人達は普通は人があまりやらないことや、考えはするけど実行しなかったり、妄想の世界で完結するようなことを率先してやる馬鹿野郎(たぶん褒め言葉と捉えてもらえると思います。)がたくさんいます。自由人とか、マニアとかオタクとかロハスとか、テーマがニッチでも全力で非効率にアホな遊びをやっている人達であり、けっこうくだらないんですが、たまにとてもためになったり新しい見方や世界観を与えてくれたりします。たぶん自分もそんな種類の人間であり、そうなりたい思っているので、非常に楽しく見ています。
そんな記事の中で、かの有名なラーメン店『ラーメン二郎』の海賊版を麺の段階から自宅で作るなんていう人がいるから驚きです。
自宅でできるラーメン二郎風ラーメンの作り方
そこに登場する鋳物製の小野式製麺機なる昭和の遺物をレストアしている人達がいて、最近では同人誌まで作っちゃったりしてます。
趣味の製麺
これが、なんだか妙に気になって仕方がなかったのが3年ほど前です。
やめておこう、やめておこうと思いながら、、、結局手に入れてしまいました(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/02/e6/j/o0540096013874283335.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/e2/3e/j/o0540096013874283345.jpg?caw=800)
小野式製麺機2型片刃2.2mm
この剛健な鋳物と鋼鉄ギアと真鍮の削り出しの純粋な工業機械的な佇まいがとても魅力的です。
何やら大きさの違いで1〜3型まであって、初期型とか後期型とかの違いでA型やB型なんかもあるらしく、また、麺の切り幅の違う2種類の切刃が付いている両刃型もあり、切刃も1.3mm〜6.3mmまで様々な種類がありますが、1.3mmは中華麺に適しているので、アホみたいなプレミアが付いています。やれやれ。
何だか小野式じゃなくて田中式とか◯◯式とかの偽物なのか競合メーカーなのかよくわからない他社製品もある様ですが、基本構造は同じ。なかなか奥が深いです。
これらは食糧難の昭和初期に家庭で麦を主食として食べるために一部地域(群馬とか)で出回っていたもので、もう生産されていない骨董品です。
入手にはヤフオクで探すか、リサイクルショップで運良く出会うか、池永鉄工という会社が改めて製作している新品を6万円で買うしかないんですが、恐らく今どき鋳物製麺機なんて買う人は、この小野式製麺機に魅せられてしまった人達です。
なので、中古を分解・整備して使用するのが王道の様です。ここは製麺をしたい人と製麺機を使いたい人という微妙な違いが存在するのですが。。。
ということで、オーバーホール済みと書いてあったものの、けっこう汚れてるこの製麺機を改めてレストアしました。
まず、組み立てる時に迷わないように、なるべくパーツを部位ごとにまとめながら分解します。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/24/0f/j/o0540096013874283358.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/f5/dd/j/o0540096013874283370.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/27/98/j/o0540096013874283376.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/35/54/j/o0960054013874283387.jpg?caw=800)
麺カスがボロボロ落ちてくるし、清掃・整備された形跡も感じられないし、はっきり言って汚い。
前オーナーもよくこれで「オーバーホールしました!」なんて堂々と書けたものです(笑)
まぁ、そんなものらしいですが、だからこそ先人達がいろいろ整備方法をまとめてくれているので、そんなに苦でもありません。
まず、金属部品をまとめてサンポール(塩酸)の中にブチ込みますw
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/35/82/j/o0960054013874283402.jpg?caw=800)
4時間くらいでこんな感じ↓
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/07/25/j/o0960054013874283415.jpg?caw=800)
サンポールって凄いw
まぁ、錆の深い所は黒ずんでどうにもならないみたいですが、けっこう劇的に錆が落ちています。
そして、このままではすぐまた錆びるらしいので、今度はアルカリ性のマジックリンに漬け込みます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/5c/de/j/o0960054013874283420.jpg?caw=800)
鋳物部分は元の色である緑に塗装。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/5a/54/j/o0540096013874283425.jpg?caw=800)
塗料が乾いて、部品の洗浄と注油をして錆止めをしてから組み立てると
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/8c/5d/j/o0540096013874283433.jpg?caw=800)
まぁ食品衛生的には及第点でしょう。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/96/03/j/o0719096013874283440.jpg?caw=800)
上 before
下 after
中古で2000円で買ったATLAS150というパスタマシーンと並べると、何だかインテリアとして置いておくだけでもカッコいいなぁと思ってしまいます(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/c7/aa/j/o0540096013874283462.jpg?caw=800)
小野式製麺機は2.2mm、パスタマシーンは切り幅が1mm、1.5mm、6.5mmとあって、中華麺も作れます。ちなみに加水率の低い中華麺をパスタマシーンの圧延ローラーに通すとぶっ壊れるそうなので、頑丈な小野式製麺機で圧延してパスタマシーンで細麺に切るという非効率ながら確実な方法で我が故郷の福岡の博多・長浜ラーメンに対応させることができます。
ここまでやっておいて何ですが、自分は一体何を目指しているんでしょうかねぇ?(笑)
うどん、そばとかパスタはともかく、ラーメンのスープもついに自作かぁw
釣りもたくさん行っているので、そっちの記事もボチボチ再開します。
デイリーポータルZ
釣りのことでネットサーフィンなんかしていると、よく今や終了した『@nifty釣り』の記事がヒットするんですが、それを書いている記者さんというか、ブロガーさんと言うか、普段は何をしている人なのかよくわからないですが、冒頭のサイトにも寄稿していたりします。
内容はユルいと言いましたが、寄稿している人達は普通は人があまりやらないことや、考えはするけど実行しなかったり、妄想の世界で完結するようなことを率先してやる馬鹿野郎(たぶん褒め言葉と捉えてもらえると思います。)がたくさんいます。自由人とか、マニアとかオタクとかロハスとか、テーマがニッチでも全力で非効率にアホな遊びをやっている人達であり、けっこうくだらないんですが、たまにとてもためになったり新しい見方や世界観を与えてくれたりします。たぶん自分もそんな種類の人間であり、そうなりたい思っているので、非常に楽しく見ています。
そんな記事の中で、かの有名なラーメン店『ラーメン二郎』の海賊版を麺の段階から自宅で作るなんていう人がいるから驚きです。
自宅でできるラーメン二郎風ラーメンの作り方
そこに登場する鋳物製の小野式製麺機なる昭和の遺物をレストアしている人達がいて、最近では同人誌まで作っちゃったりしてます。
趣味の製麺
これが、なんだか妙に気になって仕方がなかったのが3年ほど前です。
やめておこう、やめておこうと思いながら、、、結局手に入れてしまいました(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/02/e6/j/o0540096013874283335.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/e2/3e/j/o0540096013874283345.jpg?caw=800)
小野式製麺機2型片刃2.2mm
この剛健な鋳物と鋼鉄ギアと真鍮の削り出しの純粋な工業機械的な佇まいがとても魅力的です。
何やら大きさの違いで1〜3型まであって、初期型とか後期型とかの違いでA型やB型なんかもあるらしく、また、麺の切り幅の違う2種類の切刃が付いている両刃型もあり、切刃も1.3mm〜6.3mmまで様々な種類がありますが、1.3mmは中華麺に適しているので、アホみたいなプレミアが付いています。やれやれ。
何だか小野式じゃなくて田中式とか◯◯式とかの偽物なのか競合メーカーなのかよくわからない他社製品もある様ですが、基本構造は同じ。なかなか奥が深いです。
これらは食糧難の昭和初期に家庭で麦を主食として食べるために一部地域(群馬とか)で出回っていたもので、もう生産されていない骨董品です。
入手にはヤフオクで探すか、リサイクルショップで運良く出会うか、池永鉄工という会社が改めて製作している新品を6万円で買うしかないんですが、恐らく今どき鋳物製麺機なんて買う人は、この小野式製麺機に魅せられてしまった人達です。
なので、中古を分解・整備して使用するのが王道の様です。ここは製麺をしたい人と製麺機を使いたい人という微妙な違いが存在するのですが。。。
ということで、オーバーホール済みと書いてあったものの、けっこう汚れてるこの製麺機を改めてレストアしました。
まず、組み立てる時に迷わないように、なるべくパーツを部位ごとにまとめながら分解します。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/24/0f/j/o0540096013874283358.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/f5/dd/j/o0540096013874283370.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/27/98/j/o0540096013874283376.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/35/54/j/o0960054013874283387.jpg?caw=800)
麺カスがボロボロ落ちてくるし、清掃・整備された形跡も感じられないし、はっきり言って汚い。
前オーナーもよくこれで「オーバーホールしました!」なんて堂々と書けたものです(笑)
まぁ、そんなものらしいですが、だからこそ先人達がいろいろ整備方法をまとめてくれているので、そんなに苦でもありません。
まず、金属部品をまとめてサンポール(塩酸)の中にブチ込みますw
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/35/82/j/o0960054013874283402.jpg?caw=800)
4時間くらいでこんな感じ↓
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/07/25/j/o0960054013874283415.jpg?caw=800)
サンポールって凄いw
まぁ、錆の深い所は黒ずんでどうにもならないみたいですが、けっこう劇的に錆が落ちています。
そして、このままではすぐまた錆びるらしいので、今度はアルカリ性のマジックリンに漬け込みます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/5c/de/j/o0960054013874283420.jpg?caw=800)
鋳物部分は元の色である緑に塗装。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/5a/54/j/o0540096013874283425.jpg?caw=800)
塗料が乾いて、部品の洗浄と注油をして錆止めをしてから組み立てると
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/8c/5d/j/o0540096013874283433.jpg?caw=800)
まぁ食品衛生的には及第点でしょう。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/96/03/j/o0719096013874283440.jpg?caw=800)
上 before
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中古で2000円で買ったATLAS150というパスタマシーンと並べると、何だかインテリアとして置いておくだけでもカッコいいなぁと思ってしまいます(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170222/01/angler-propno3/c7/aa/j/o0540096013874283462.jpg?caw=800)
小野式製麺機は2.2mm、パスタマシーンは切り幅が1mm、1.5mm、6.5mmとあって、中華麺も作れます。ちなみに加水率の低い中華麺をパスタマシーンの圧延ローラーに通すとぶっ壊れるそうなので、頑丈な小野式製麺機で圧延してパスタマシーンで細麺に切るという非効率ながら確実な方法で我が故郷の福岡の博多・長浜ラーメンに対応させることができます。
ここまでやっておいて何ですが、自分は一体何を目指しているんでしょうかねぇ?(笑)
うどん、そばとかパスタはともかく、ラーメンのスープもついに自作かぁw
釣りもたくさん行っているので、そっちの記事もボチボチ再開します。