坂内和紙・山口郁さん [手の仕事]雪深い山奥の岐阜県坂内村に伝わる和紙作りを苦労して一人で復活させた山口郁さんを訪ねて大雪の中を会いに行った。大きな鍋でモウモウと沸き上がる湯気の中には、和紙の元となるコウゾが茹でられていた。茹でたコウゾは雪にさらされた後、冷たい沢からひいた水道の水で丁寧に汚れを取っていく。気の遠くなる作業だ。そのコウゾを叩き柔らかくした物から繊維を取りだし、すいて作られた和紙はかつてこの山村で作られていた坂内和紙そのものだ。地元の小学生が毎年和紙作りを体験して、その和紙は子供達の卒業証書となる。