ゆっくりと12月のあかりが灯りはじめ、

あわただしく急ぐ街を誰もが好きになる。

僕は走る、閉店まぎわ、君の欲しがったイスを買った。

荷物抱え、電車のなか、ひとりで幸せだった。


毎年、この時期になるとイヤになるほど聞かされるのだが、

毎年「あわただしく急ぐ街を走る電車の中へ、イスを持って乗り込んだらアカンやろ!」と思う。

田舎で、一車両に5~6人しか乗ってなくて、ジイちゃんバアちゃんが神経痛の話をしながらミカンを食べてたり、

ドアは手動開閉で、ストーブが設置され、漁師焼けしたオッサン達が車座に取り囲んでスルメを焼いてワンカップ大関を飲んでるような列車でもあるまい。

確か、鉄道事業法か何かで車内に持ち込める荷物の大きさは、タテヨコ長さの和は○○センチまでと決められてるはずだし、

家具屋の閉店時間は19時とか結構早いだろうから、電車も結構混んでるだろう。

「僕」に、イスみたいなカサ高いものを持ち込ませる稲葉浩志の無神経さが許せない。

恐らく若い夫婦の話で、「僕」も20代半ばくらいだろう。

夜の校舎、窓ガラス壊してまわったり、盗んだバイクで走りだしたのは、15歳くらいのクソガキだけど、

イイ歳したニイちゃんが、嫁さんを喜ばせるという個人的自己満足のために、

そんなハタ迷惑な行動するのは、社会人として失格なのである。

ついでに言うなら

「イスを抱え、歌いながら線路沿いを家へと少し急いで歩いてるニイちゃん」というのも、

絵を想像すると結構ヘンテコリンで危なそうである。