楽観的は親譲りだとは思うけど
我が子は時々、
「あんた、馬なの?鹿なの?」
と思うほど、天然?なことがある。
実は、繊細でナイーブなのに、それを私に見せないでいるのかもしれない
と思うことも、無くはないが、そういう面があったとしても、一瞬だなと思う。
我が子は、自分は何でも「できる」「優秀だ」「上手だ」と思っているようだ。
例えば、昨年末、受験勉強に集中しよう!と辞めたピアノ。
我が子が通った保育園は、いつでも自由にピアノを弾くことができ、お友だちが弾いてくれるのを聞いては、我が子も真似をして弾いていた。
「好きなんだな」
と思ったが、ピアノを習うと「毎日30分は練習しなさい!」と言われるイメージがあるので、しばらく放置。
それでも、本当にピアノを弾くことが楽しそうだったので、年長の時に習うことにした。
先生には
「ピアニストにしたいわけではない。大人になって、何か楽器が演奏できるというのは楽しいことなので、その程度でお願いします」
と、伝えてあった。
なので、先生には申し訳ないが、発表会前、2週間くらいは強制的に練習させたが、それ以外は基本放置。
声掛けはするが、「毎日」とか「〇分以上」という管理はしなかった。
「お風呂が沸きました」の時に流れるメロディーってわかります?
って、家庭によって違うかもしれないけれど。
「人形の夢と目覚め」
それを3年生の時にお友だちが発表会で演奏したんです。
毎日耳にするメロディーなので、
「これ知ってるね。弾きたいね」
って、我が子は4年生の時に弾きました。
友達が、3年生の時にすでに弾ける曲を、1年遅れで弾くのって恥ずかしくないのかな?
って、私は思ったりするんですけど、我が子は、全然気にしない。
1年遅れで、危なっかしくもでしたが、なんとか演奏して、ご満悦でした。
そんでもって、自分はピアノが上手だと思っているので、学校の演奏会でもピアノに立候補して運よく抽選で当たったりする。
まあ、学校の演奏会は、演奏の一部だし、ソロじゃなかったし、うまい下手はパッと見分からないんですけどね。
色々教えてくれた一緒に弾いたお子さんは、「こいつ下手だな」って思ったかもしれませんけど。
習い事としてのピアノはやめましたが、今でも、我が子はピアノを弾くのが好きで、気分転換に、流行りの曲のメロディーだけを、弾いたりしています。
特に、私とけんかした後の気持ちの切り替えに、ピアノを弾くことが良くあります。
そんな我が子が、先月、友達と一緒に勉強すると言って出かけたのですが、ほら、最近ストリートピアノってあるでしょ。
「誰でも自由に弾いて良いですよ」
って、誰でも聞けるところに置いてあるピアノ。
そこで、弾いたらしいんです。
学校の演奏会で弾いた曲を。
たぶん、我が子的には満足だったと思いますよ。
次に、お友だちが弾いたんですって。
「すごく、上手だった。歩いている人が皆立ち止まって、聞いてた」
「ああ、ピアノが上手って、この子みたいなことを言うんだ」
って、初めて気が付いたみたいです。
まあ、入学前から習い始めて、小学校高学年までピアノを習っていれば、恐らく毎日15分は練習しているでしょうからね。それなりになる。我が子は、その15分をやっていないので、「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド」って両手で弾けます程度。
私はそれでいいと思って、習わせたわけですが、我が子は、驚いたみたいです。
他人と比べた自分の位置、他人からの評価というのを恐らく、初めて実感したんじゃないかな。
もちろん、今までにだって、自覚出来てるはずなんですよ。
50m走を5人で走って4位だったとか、テスト100点とれなかったとか。
でも、衝撃は受けてない。
どこか、「自分は大丈夫」みたいな。
もちろん、それで良いんですけどね。
そこで、いちいち落ち込まれても、フォローが大変だし。
ポジティブ大歓迎!ですけど。
先日、土日スポーツの総監督に退部のご挨拶に行ったら、
「受験するんだってな。○○目指してるって」
ええつ?
どこで聞いたんですか?その学校名?!
って、我が子が言ったらしいです。
「だって、どこ目指してるんだって聞かれたから」
って、あなた、その学校の偏差値わかってるの?(いや、わかってる。みたことはあるはず)
「いやー、やめて、恥ずかしい。笑われるわよ」
って、言いませんけど、我が子には。
「あんた、自分が今どの位置にいるのか、わかってるの?!」
と、自覚のない大胆発言に顔から火が出そうな母でした。