鍼灸・指圧・按摩・マッサージは元来目の見えない人の職業だった歴史が、日本にはありますよね。そして、皆さんおっしゃるのは、目の見えない私は手の感覚が良いのだろうということです。でも、私が触覚から何を理解しているのかは、なかなか創造しにくいのではないか、と思います。最近感じているのは、すべての主義療法家が私のように読み取っているわけでもなさそうだということです。そこで、今日は触察や施術を通して私が手から何を感じ取っているのかをお話してみたいと思います。今回は特に、筋肉の話になってしまったので、次回は別の情報についても書いてみようと思います。
 まず、現代医学に関連するところで読み取るのは、姿勢と筋肉の鍼具合、そして皮膚やその下にある組織の状態です。
  皮膚の張り・皮膚と筋肉や骨の間にある脂肪組織や水分、血の流れの状況が良好であるのか、どこかに滞りや緊張があるのか、そしてそれは痛みを引き起こしているのかどうか。筋肉の発達の状況や体のそれぞれのパーツの形が理想的なものに近いかどうかなどです。
 たとえば、ジムのマシーンで鍛えている方の筋肉は大きくてとても硬い印象があります。体全体としては、凹凸がはっきりと分かりますし、負荷をかけている関節付近がかなり張っていて、もしかするとその付近にトラブルのある人が多いのかもしれません。個人差があるので加減をうかがいながらおこなっていますが、少し強めの刺激で硬さを緩めることが多いです。
また、ダンスをなさっている人の筋肉は柔軟で、体全体のバランスが良い印象があります。関節周辺のトラブルもあると思いますが、筋肉そのものの疲れや張りを感じている人も多いんのだろう、と想像します。適度な強さに繊細さを加えて施術しています。
 体の痛みは硬さから起きると考えがちですが、実は力のない筋肉が痛んでいることもあります。経験的には神経との関連から起きることが多そうなのですが、こういう時は痛みを与えない程度の心地よい指圧やマッサージで循環を良くしていくことで状態が改善されていきます。
 ところで、私たち人間の筋肉は、何十二も重なり合っている所が多いです。ですから、痛みを出している筋肉の大本は、分厚い筋肉たちに隠されたそのもっと下にあることもよくあります。坐骨神経痛の原因の一つ梨状筋はその典型的な例だと思います。
 私は手に感じた硬さなどの異変と、解剖学の知識を重ね合わせて、何が痛みを起こしているのかを推測していきます。そして、何をすればその状態を改善できるかを考えて施術をおこなっていきます。
 今回は、手から筋肉のどんな状態を読み取っているのかをお話しました。日本でもほかの国でも問題になっているのは、特に主義療法、マッサージに関して、有資格者と無資格者がまったく同じ環境で働いているということです。
 人の痛みに手を触れる。それが癒しのはじまりなので、マッサージにはかならず国家資格がいる、とは言い切れないのだろうと思います。国家資格を持たなくても良い施術をなさっている方の話はよく聞きます。ですがその一方で、医学の知識を持たないまま施術をした結果、患者さんの状態を悪化させている施術者がいることも多いと感じます。そして、マッサージなどで状態が良くなるなんて期待してはいけない、と思っている人も多そうだ、と感じます。
 ですが、私程度の知識と、経験と触察の制度があれば、ある程度の痛みの軽減や関節の動きをよくすること(関節可動域の改善))が
できるようです。なかなか良い方に会えないと感じている皆さんも、諦めないでいただけたらな、と思います。そして、私でもお役に立てるなら喜んで施術させていただきたい、と思っています。
 もしも皆さんに必要であるならば、良い施術者さんとの出会いがありますように。


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