遡って、私が仕事を辞めた経緯を記します。醜い愚痴ですが、書くことでこの悔しさを消化したいんです。 

 

 私は辞めた職場の上司と、プライベートでも仲良しでした。配属されていた店舗は違いましたが、上司の希望で同じ店舗に異動となったのです。 

 その職場にはもう一人、問題児のAさんがいました。

●上司に対して命令口調 

●1時間の休憩も2時間帰ってこない

●毎回堂々と遅刻 

●周りに挨拶もしない 

●仕事中一言も喋らない。かと思うと、いきなり怒鳴り散らす 

●レジのお金は2人で確認しなきゃなのに、自分1人でやるから触るなと言う 

 他にもたくさん…… 

 上司は私が異動してくる前から、Aさんのことで悩んでいました。 

 一緒に働いてみて、私も『うざい!』とまで罵られたし。確かに酷い。 


 Aさん曰く、

『私は気が強いから、人に媚びたくない!』だから、誰にも

『おはようございますとは言わない!』そうです。 

 聴いてる方が恥ずかしいよ。

 上司と私は、もうちょっと厳しく接しようと話し合いました。 


 上司は私と会えば必ずと言う程、Aさんの家庭の話を持ち出し、彼女の生活ぶりをバカにしたり、Aさんの子供のことまで揶揄してました。 

『あいつ、早く辞めねぇかな』とか、

『何かやらかしてクビになればいいのに』と散々言っていたのです。 

 もちろん、私もAさんから、数々の暴言を浴びせられていたので共感していました。 


 でも、上司は結局いつもAさんの言いなりなんです。 

 私の前でどんなに彼女を厳しく教育すると言っていても、年上のAさんには逆らえないんです。 

『注意しても、どうせ聞いてくれないから』と諦めてました。 

  パワハラと言われるのを恐れていた上司は、 

『どんどん粥子さんから注意してやって!私を助けて』と煽りました。 

  私はAさんに、非常識で自分勝手だと、強い口調で伝えたんです。 

 Aさんは最初食ってかかって来ました。

 ずいっと私の首元まで顔を近づけ、必死に眉間にシワを寄せると上目遣いでぱちぱちと瞬きをし、昔で言う「メンチ切る」ってヤツをかましてきます。明らかに慣れてないんだけどね、本人は頑張ってみたんだと思います。

 怒鳴り喚いていたものも、徐々に反論しなくなりました。 そして、虚勢を張るもムダと解ると、今度はストレスで突発性難聴になったと言い出したんです。


 それを知った上司は、 

『粥子さんが苛めるから、Aさんが病気になった』と。

 あんなにAさんを罵っていたのも、 

『粥子さんに合わせて言っていただけ』 

『本当はAさんって良い人だし好き、粥子さんを癒すために彼女の悪口を一緒に言ってあげていた』と掌を返しました。 

 Aさんはこれ幸いと、『粥子さんが仕事中トイレも行かせてくれない』と上司に泣きつきました。 

 やるか、そんな小学生みたいなこと(・・;)

 全く身に覚えがないので否定しましたが、上司は 

『それ、苛めだから!!』と、一方的にAさんの言葉を鵜呑みにしたのです。 

 上司はAさんに取り込まれちゃったのね。

 私の苛立ちも伝わっていたのでしょう。

 上司はAさんを選んだんです。 


 『私とAさんには信頼関係が芽生えた』と上司は言ってました。それに比べて 

『どうしてAさんと仲良くできないの?粥子さんって、寂しい人ね』と。 

そりゃ、良かったね。せいぜい友情を育み、未来永劫Aさんの掌でころころ転がされていたらいい。 

 教育出来ないことを、なぁなぁにして、『信頼関係』なんて薄っぺらな言葉で問題を解決したつもり、結局は丸め込まれてる。 

 あー、バカバカしい。


辞めると言った途端、上司は

『Aさんが辞めればいいのに!あいつ、切ってやる』と、また翻してきました。 

 ブレブレじゃん?『切ってやる』なんて笑っちゃう。自分だって非正規なのに。 


 仕事を辞めるのに迷いはなかった。 

でも、本当に虚しかった。

 サラリーマンなら、こんなこと日常茶飯事なんだろうな。