初めての講座でした。
anger managementの講座を受講してみようと思ったのは、
「怒り」の感情が自分の中で大きくなった時、
それを連鎖させないで、
どうやって解消して行けば良いのか?
という問題に突き当たった事が切っ掛けでした。
http://ameblo.jp/angerlog/entry-12149843186.html
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数年前【怒り】とは、
【悲しい】という感情が基になって起る現象なのだという事を知りました。
痛い・心地良い・辛い・嬉しい、等
人には気持ちを現す言葉がありますが【怒り】も、その一つです。
(第二次感情)
【怒り】いかり 英: angerとは、
人間の原初的な感情のひとつで、
様々な要因・理由で起きる。
例えば目的を達成できない時、
身体を傷つけられた時、
侮辱された時などに起きるものである。
憤り(いきどおり)とも言う。
コレが【怒り】の正体です。
普段【怒り】と聞くと、物凄く悪い感情に感じてしまいますが、
【怒り】の中には、言動や行動を起こす起爆剤のような役割も含まれていて、
出来なかった事・成功しなかった事を良い方向へ導いたりする原動力にもなります。
ですから【怒り】の感情は一概に「悪い」と決めつけるモノでは無いそうです。
そして、人は必ず【怒り】の感情を持っています。
普段、余り怒らない人・怒りの感情を出さない人というのは、
この【怒り】に鈍感な人か、
自然に訓練されている人のドチラかに当て嵌まるのだと思います。
anger managementというのは、
anger【怒り】 management【後悔しない】
という意味から来ています。
・怒らない事 X
・怒る必要性のある場合は上手に怒る○
・怒る必要の無い事は怒らないようになる○
上記がanger managementの目的です。
【怒り】は人間が普通に持ち合わせている感情なので、
「怒らない」という事は感情を押し殺してしまう事なのだそうです。
なので、怒っても良いので自分の感情をコントロールして、
上手に怒れるようになる訓練をします。
訓練と言えば難しそうに聞こえますが、オマジナイ(3つの暗号)のようなモノです。
1、衝動のコントロール(6秒ルール)
何故6秒?と不思議に思っていましたら、
人はカッっとなってから6秒で怒りのホルモンと呼ばれる物質
「ノルアドレナリン」が血管を伝って体中にばらまかれるそうです。
脳細胞はノルアドレナリンが放たれた事を瞬時に感じて攻撃的になります。
ですから6秒以内に攻撃的行動・言動がなされ「衝動」要因を引き起こすそうです。
普段からカッとなっても6秒待つ事を心掛ける事で、
この「怒りの衝動」を抑える訓練が出来ます。
6秒間のカウントバックやコーピングマントラのような魔法の呪文も良いそうです。
又相手から「怒り」を投げ掛けられても、
この6秒待つ事で「売り言葉に買い言葉」が少なくなります。
そして、相手が何について「怒り」を持っているかの分析も6秒待つ事で
少し可能になります。
2、思考のコントロール

2つ目の暗号は「思考コントロール」
人対人 の思考の中で①自分と同じ共感性には好感を持てますが、
③全然違う となると許容範囲が狭くなります。
この境界線を自分自身理解出来ているか?が怒りには重要になります。
「コレは私と違う考え方だ」を知る事は物凄く大事な事です。
そして、この時「怒るべき事なのか」と「怒らなくても良い事なのか」を考えます。
3、行動のコントロール
3つ目は「行動のコントロール」
カッとした事が思考の相違という事に気がついたら、
次は「変えられる事なのか」「変えられない事なのか」を知る事の訓練です。

「行動のコントロール」での一番のメリットは、
~変えられない、コントロールできない~と解った時の「重要でない」項目、
要は自分にとって必要でない事柄と理解出来た時の【怒り】の消え方です。
自分にとって、そんなに重要でない事に【怒り】を向ける事ほど無駄な事は無いと、
普通の人も解るように私にも解り易い図式でした。
そして、無駄な事=怒らなくても良い事
という事は物凄くシンプルな事なのだと理解出来ました。
●問題となる4つの怒り●
タイプ
・強度が強い=一度怒ると止まらない、強く怒りすぎる
(このタイプは謝っても許さない人が多い)
・持続性がある=根に持つ、思い出し怒りをする
(このタイプは恨みやすい人が多い)
・頻度が高い=常にイライラする、カチンと来る事が多い
・攻撃性がある=他人を傷つける、自分を傷つける、モノを壊す
(パワハラの傾向がある怒り方)
【怒り】は悪い感情では無い勉強出来ましたが、
上記の4つの【怒り】は良い怒りではありません。
特に「根に持つ」という怒り方は脳にも蓄積され、
何れは体調変化にも関係してくるそうです。
【私は怒っています】という感情を伝える為の「伝達手段」で怒りを上手伝わるか、
それとも伝わり難い事になるか、、、という事も決まって来ます。

【怒り】のボキャブラリーという項目では、
【怒り】を表現する言葉を数多く書き出します。
上記は【怒り】という感情を表す言葉ですが、
普段、自分が怒っている時に上記に書かれている言葉を使っているか?
と思ったら全然、使用していない事が判明しました。
「ボケ」「役立たず」「生ぬるい」「興味無い」「嫌い」「話しが合わない」
だったり、
「MM」(マジムカツク)「M5」(マジで切れる5秒前)
などなど↑は、高校生等が使っている言葉だそうです。
単純に【怒り】を伝える為にも言葉が必要ですが、
言葉を知らないから不快な言動でしか相手に伝えられないのだそうです。
人は言葉を使って意志を相手に伝える生き物です。
動物と人の違いは唯一「言葉を使えるか」だけです。
【怒り】に関して言えば、
・言葉が出ない=手が出る
・言葉で意志を伝えられない=感情的になる・語尾を強くする・怒鳴る
・語尾が少ないと(言葉が少ないと)自分の事を上手に説明出来ない
これも凄く解り易かったです。
「そうか!私は馬鹿だから直ぐ腹が立つんだ!!」とも思いました(笑)
言葉を沢山知って、そして言葉を上手に使いこなせるようになれば、
「私は○○だから怒っているんです」と上手に相手に伝えられるようになるという事です。
~言葉のボキャブラリー~が少ない人程、
相手に良くない怒りをぶつけるという結果になりました。

それから「私達を怒らせるものの正体」というのも解りました。
・私は年齢も経験も培ってきたのだから貴方は私に対して○○であるべきだ!
・私は貴方の上司なのだから部下である貴方は○○であるべきだ!
そう!このべきと言われる偏見こそ【怒り】の正体でした。
相手は、こうあるべき、、、という感情が裏切られた時、
感情が【怒り】に変化します。
そして、この「~であるべき」の怒りをコントロール出来ない理由もあります。
「~であるべき!」は、人によって変化するからです。
コレを「程度問題」と言います。
人の感情の許容範囲が違うように「~であるべき!」も人によって程度が違います。
なので「~べき」も全て正解であって間違いはありません。
そして、それは「時代」だったり「立場」によっても変化します。

【怒りの性質】では、どのような内容の【怒り】があるのかを知りました。
【怒り】は、より身近な存在のほうが強くなるそうです。
例えば何時も一緒に居る家族のほうが怒りをぶつけやすくなるし、
いつも一緒に居る友人のほうが不満に思う事も増えるといった具合です。
そして、高い所から低いほうへ向かいやすく、
部長→課長→係長→部下というように物の言い易さだったり、
権力の強さで【怒り】をぶつけやすく、そして連鎖するモノだったりします。
これは、世のいう所のパワーハラスメントです。
【怒り】が蓄積されると、その【怒り】を今度は別の誰かに向けたくなる。
それが「怒りの連鎖」です。

~怒りの連鎖を断ち切ろう~
入門講座では、どうやって【怒り】をコントロールして、
相手に自分が想っている事を伝えるか?だったり、
その怒りは自分にとって必要な事か・不必要な事か?を知りました。
人もそうですが【怒り】も自分で選ぶ権利=責任があるという事です。
数年前から「怒って良い時」と「怒らなくても良い時」というのを知りたいと思っていて、
随分前にそうやって自分で何かに書いた覚えがあります。
私にも、やっとその機会が巡って来たのだと、
このanger management講座を受けてみて、嬉しく思いました。
入門講座で【怒り】の意味を知る事が出来て良かったです。
4月には応用講座も受講しました。
ソレも4月に記載したいと思います。