ユネスコ世界遺産委員会において審議が行われ、
「飛鳥・藤原の宮都」が、
我が国27件目の世界遺産として登録。
というニュースが入りましたね。
おめでとうございます!
藤原京跡を描いた作品
2024年8月
わたしは初めて藤原京跡に訪れました。

その地に
一歩足を踏み入れたときの
感触を今でも覚えていますが、
その感触と同時に
わたしは”ここの景色を描く!”と決めました。
しかし・・・
そのアートは
完成したあと、
しばらく”見たくない作品”でした。
初めてパステルで描いた風景画だったのですが
多くのかたに見てもらいたくて
自分らしさを表現することを控え
描いたものでした。

当初の完成作品
この作品は
多くのかたの目に留まる機会を得ないまま
半年以上、
箱の中に納められていました。
このままの状態で
公の場に出すことは
心にひっかかるものがありました。
そして、昨年
”ここままではダメだ”
と一念発起して
蓮畑を訪れた際、
ただ美しい風景を見たというだけではない、
持統天皇の祈りや、
日本という国の礎を築こうとした志。
自分が感じた藤原京跡のイメージを
加筆しました。
それがこちらの作品【而今(じこん)】です。

使用画材:パステル・色鉛筆・顔彩
作品サイズ:H59cm × W79cm
遠く見える柱のレプリカには
持統天皇ありし頃の大極殿を入れています。
藤原京を完成させた持統天皇
【而今(じこん)】とは禅の言葉で
「過去はすでに過ぎ去り、未来はまだ来ていない。
だからこそ、今、この瞬間を大切に生きる。」
この作品を描こうと思ったときに
受け取ったイメージにピッタリだと感じ
名付けさせていただいたもの。
ーーーーー
日本最初の本格的な都・藤原京。
藤原京を作ったのは、天武天皇と持統天皇の2人で
夫である天武天皇が計画・建設を始め、
亡くなったあとに妻の持統天皇が引き継いで
完成させたと伝わっています。
特に
持統天皇(在位690~697年)の時代は、
日本という国の「かたち」が一気に整えられた時代でした。
① 藤原京への遷都(694年)
日本初の本格的な都城が完成。
② 飛鳥浄御原令の施行
③ 全国戸籍の作成
④ 富本銭の鋳造
日本最古級の流通貨幣がこの頃に鋳造されました。
⑤ 伊勢神宮の式年遷宮
現在1300年以上続く
20年ごとの式年遷宮
は、持統天皇が制度化したと伝えられています。
⑥ 伊勢神宮の斎王制度の整備
天皇の代わりに神に仕える皇女である
斎王(さいおう)
の制度が整えられ、国家祭祀の中心となりました。
⑦ 太上天皇(上皇)制度の始まり
持統天皇は孫の文武天皇へ譲位し、
自らは太上天皇(上皇)となりました。
⑧ 「日本」という国号の定着
「倭」に代わって
日本(にほん・にっぽん)
という国号が定着していく時代でもあります。
また、天皇号もこの頃に確立していきました。
(それまでは「大王(おおきみ)」)
⑨ 火葬の始まり
持統天皇は遺言により火葬されました。
天皇の火葬としては最初とされ、
日本の葬送文化にも大きな転換点となりました。
【而今】の奉納・寄贈場所をご紹介ください
これだけの変革が行われた時代。
持統天皇に対するイメージは
様々あることを理解しておりますが
わたしの受け取ったイメージは
夏、その地で凛と咲いていた
蓮の花のイメージと合わさり
過去から受け継がれてきた”いのり”だと
感じました。
ーーーーー
その”いのり”は
持統天皇からの問いでもありました。
その問いの内容は
メールマガジンのみでご紹介しますが、
こちらの【而今】は、その問いへの、
わたしなりの返事でもあります。
その返事は
わたしのコンセプト
『自分自身を愛することが世界平和へと繋がる』
ということにも繋がっていて
経験には個人差があるけれど
人の命の重さは平等。
価値は、ひとつに限定されず
個々により価値が違い
互いがリスペクトしあう世界を創造するために
自分を愛し、
自分自身を最大限に活かすことが大切。
という思いに基づいており
そんなわたし自身の”いのり”も込めて描いています。
ーーーーー
この作品は販売するのではなく、
藤原宮跡にご縁があり、
日本の歴史や精神を大切に受け継いでくださる場所、
奈良の地で
奉納あるいは寄贈という形で
お託ししたいと考えています。
昨年からご縁のある場所で展示し
奉納・寄贈する場所と繋がるタイミングを
伺っているところです。
ーーーーー
作品のお譲りに際し、
料金は一切いただきませんが
奉納・寄贈する場所は
作品に込めたメッセージである
土地の歴史を大切に継いで行く思い。
(リスペクト)
今ある幸せを 皆で喜びあおうとする意識。
そんな祈りを込めた思いを理解して
展示してくださるところと思っております。
ご縁がありましたら、
わたし自身が現地まで大切にお届けいたします。
なお、先着順でお譲りするものではありません。
もし、
「この場所なら、この作品の想いを未来へつないでいけるのではないか」
そう思われる場所をご存じでしたら、
ぜひお教え、ご提案いただけると幸いです。
お名乗り頂けるかたも歓迎で、
お話聴かせていただきます。
この作品もまた、
藤原京跡に咲く古代蓮のように、
大切な想いを未来へつないでくださる場所とのご縁を願っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
奉納絵師 景五龍
経歴はこちらの『アーティストとしての経歴』をご覧ください。
⇒ ★
⸻

【作品情報】
作品名:『而今(じこん)』
使用画材:パステル・色鉛筆・顔彩
作品サイズ:H59cm × W79cm
額縁仕様
・カラー:ブラウン
・額サイズ:H71cm × W90cm
・アクリルガラス仕様
・壁掛け可能

大きさイメージ
【而今】に関するお問合せなどのご連絡は
こちらにお願いいたします。
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