今年、仕事で青森ねぶたに行った。

4年ぶりのねぶたはものすごい人で

地元民も観光客もねぶたを楽しんでいた。

 

しかし…今年 ねぶたの最終日

海上運行と青森ねぶたの花火会場で

近くのお客様の一部は殺気だっていた。

 

安くない観覧料を支払っているにも関わらず

観覧席が、パイプ椅子で段差がないため、

後方席のお客様は海上運行のねぶたが見えない。

 

着席するとすぐに、大声で不平不満の嵐

近くに添乗員がいて説明なり、謝罪をすれば

気もおさまったのだろうが、添乗員が周囲にいない。

 

高くなる不満の声、声、

しびれを切らして、お客様は見える位置に行き立ち上がる

すると、お客様同士で、「立たないで」「だって見えへんやんか!」と

言い争いが始まる。通常は後方や近くに待機するはずの添乗員は雲隠れ。

 

定期的に流れる

会場に流れる「立ち上がらないでください!

お席の移動はご遠慮下さい!」のアナウンスだけが

何度も大音量で繰り返される。

 

その後、本部にクレームがいったのか、夜間運行の途中で

添乗員が来たのだが・・・

「ちゃんとイスに座ってください。移動しないでください」

大声で叫ぶとその場からすぐにいなくなりました。

 

お客様がかわいそうと心から同情しました。

決して安くないお金を払って

関西から青森に来て、なんで怒鳴られないといけないの?

 

席については変えようもない、

見えないのもどうしようもない。

なら最初に添乗員が説明するべきだったと思うのです。

 

添乗員がお客様に怒鳴られたくはない気持ちはわかりますが

お客様のお訴え、お声はごもっともなご意見ですからね。

真摯にそのお声を受け止める方がよかったと思います。

 

また、添乗員としても工夫ができたと思うのです。

ご理解を得られるように、「海上運行は、時計と反対周りに2回来ます。

最初は遠くにいますが、近くに来ますから」

「海上運行は申し訳ありません。遠くですが、花火は2か所から上がります。

前半は皆さんのすぐ目の前に上がりいますからね。」と

マイナス面からプラス面をお伝えすれば、

あれだけ 一部の方が殺気だつこともなかったと思うのです、

 

また殺気立ったお客様が、

悪気がない別のツアーのお客さまが一瞬立ち止まっただけでも

どなるように大声で「立たないで!見えへんやんかっ!!」と

いうこともなかったでしょう。

 

怒りは、常に弱いものに向かうのですから

添乗員としては、防げることは防ぐ努力が必要だ

逃げないでお声に耳を傾けようと決意しました。