パチンコや | ピクニック

パチンコや

週休3日の高校をギリギリで卒業し、長めの春休みにパチンコ屋でバイトした。
年を1才ごまかして・・・

毎日来るお客さんは一緒。
新人は可愛がられ、そして誘われる。
当時、ちょっといかれたファッションをしていた私。
重たいドル箱を、厚底のスニーカーで運んでいた。
『転ぶなよ!』と常連さんにいつも言われた。

いつも来るおじいちゃんにお寿司屋さんに連れて行ってもらったりもした。
隣のラーメン屋に連れて行ってもらったり、可愛がってもらった。
たちまち、となりのラーメン屋の店長を体だけの関係になった。
そのまま、同じバイトの男の子とと付き合い出した。
二人はお互い知っている人同士だった。

一緒のバイトのJくん。
カレは母子家庭の長男で、親にかなりお金を渡しているマジメな男の子。
大した遊びも知らないような感じで、見た目はちょっと不良っぽい感じだった。
弟同士が友達だったらしく、ちょっと気まずかった。

親にだまって、カレと旅行に行った。
2泊の伊豆旅行。なにも言わず3日家を空けた。
流石に心配された。今思えば本当に心配かけたと思っている。
旅行にいく前、一度だけセックスした。
だけどね、

『入ったの??』

というほど超超超早かった。
だからしたくなかった。
伊豆で2泊したけど、させずに帰り、なんとなく別れた。
そして店も辞めた。
年誤摩化しているのに、住民票の提示を求められたのもあった。


4月のおわりだったと思う。
美容室に就職することになった。
前から美容師か、エステか、アパレルに行きたいって思っていたから。