アルバイト | ピクニック

アルバイト

高校に入るとすぐに出来た彼氏といろんなことをした。
それと同時に、アルバイトを始めた。
いろいろ交際費も掛かるし、服も買いたかったから。
彼は埼玉に住んでいたけれど、週に1くらいのペースで通った。
毎日の長電話で、電話代が大変なことになり怒られた。

段々、男を見る目が厳しくなっていく。
その彼氏では物足りなくなっていったのだった。

最初に始めたアルバイトはお寿司やさんだった。
家から歩いて2分くらいのところにあるお寿司屋さん。
結構若い男の子も働いていた。
私がバイトしてからすぐに大学生の男の子が入ってきた。
そして何人かで飲みに行ったり、バーベキューに行ったりすることが増えた。
高校生からしたら、大人に見えたのだ。
お金も持っていた、ただ親の仕送りがあっただけなのにね。

そして間もなく、バイト先の子に告白される。
初めて一緒にランチしたあと、彼の部屋に行った。
そこで後ろから抱きつかれ、セックスした。
すっごく下手だった記憶がある。

彼の家は、バイト先の隣のアパートで、そのアパートの1階の店で母がパートしていた。
非常に狭い一角のお話だけど、住居と職場が笑えるほど近かった。
毎日彼の家に寄る。
遅くなったりもしたけど、母は知っていたので怒らなかった。

彼は、もうひとつバイトを始めた。
歩いて5分、駅前のカラオケボックス。
オーナーが居ないときは、タダで入れてもらえたし、タダ酒、タダごはん。
大学生も沢山バイトしていて、高校生の私はみんなにかわいがってもらえた。
パラダイスだった。
カラオケにお金を出すなんてこと、暫くしないですんだのだ。

日に日に帰る時間が遅くなっていった。
都内で遊んでいるわけではなく、地元には一応居る。
だけど朝方帰る日々が続き、遂に父親に殴られる。
私は殴り返そうとした。すると起きてきた弟に止められる。
そのまま私は荷物をまとめ、歩いて2分の彼の家に転がり込んだ。

いわゆる 【家出】である。
その部屋の真下では、母がパートしてるというのにねw