それは暑さが続く真夏の日。





場所は東京の新宿








足早に過ぎ去るたくさんの人の波の中で





暑さと忙しさで人の心は荒れ果てていた。








その日、その時、その場所で





彼がいて、





私がいた。








それは奇跡としか言いようのない出会いだった。








きっかけは彼から声をかけられたこと。





私は答えた。





「え?いいんですか?」と。





その先に悲劇が待ち受けていることも知らずに・・・・・








aaaaaa








家にいるのも飽きて





実家に遊びに行ったときの事なんですけどね





こんなあちー日に外に出なくてもよかったかぁ~





なーんて後悔もしつつ電車で移動。





ベビーカーユーザーの私が移動で困るのは








ずばり階段!








なので移動するときにはこの駅はエレベーターの有無や場所など色々調べた上で





一番スムーズに行けるルートをを考えたりして移動するわけ。





結構あるんですよ。エレベーターがないところ。





大きな駅とかでも駅員さんにエレベーターがあるか聞いてみると





「うちはありませんね。」





とあっさり言われます。








実家には何度も行っているんので





そこんとこのルートはばっちり!





なんで一番ベビーカーで楽していけるルートで行ったつもりですが・・・・











『点検中』








・・・・・・





何も今じゃなくっても・・・・。





ちくしょーあちーのによぉ~





仕方なく階段の所から降りようとしていたところ・・・








「持ちましょうか?」








と声をかけてくれる男性が!!








もう私はすごい食いつきようで振り返りましたよ!





マジで!?手伝ってくれるの!?








年は20代後半ぐらいでしょうか





東京砂漠の人の心がカラッカラに乾いた都会で





そんな親切な人に出くわすなんて!!!











私にはその男性の背中にバラが舞い





?後光?が差しているのが見えましたよ!





外見は全然好みじゃなけどこれぞ救いの手!








今、この場で「結婚したい男性」とインタビューされた日にゃ





「この人!」とあたしゃー即答しますよ。





妊婦が目の前に立っていても席を譲ってくれる人が少ない中





ベビーカーを持ってくれるなんて





言われたりしたらそりゃー惚れますよ。











で、私も少女マンガばりに





瞳に星を飛ばして





背中に赤いバラを束で背負って





遠慮がちに答えるわけ。





「え?いいんですか?」





と。














とーぜんここで男性は答えるの。





照れた感じで微笑みながら





「いいんですよ。」

















が、が、が、





現実は





「大丈夫ですか・・・」とつぶやきながら





スタスタと足早に去っていきました。








え?





何?





何が起こったの!?









ベビーカー持ってくれるんじゃなかったの!?





あまりに突然の事に引き止めることもできずに





脳内パニック。





で、気づいた。





「え?いいんですか?」





と語尾をあげて疑問形ながらも





「お願いします♪」的口調で言ったつもりだったけど





この喧騒の中で





「えぇ?(何言っているんだコイツ) いいんです!! (ほっとけよ。)





って聞こえちゃった!?








ガーン。 ガーン。 ガーン。











下手こいたっ!!!!_| ̄|○











次に心優しい人から声をかけられた時は





間髪いれずに








「お願いします????????????


↑語尾は上げ気味。ハートは多め。





と答えることを決意しました。








ヘタに遠慮なんかしちゃいけないねぇ・・・・・











手伝ってもらえなかったのも残念だったけど





せっかく好意で声をかけてくれたのに





バツの悪い思いをさせちゃったなぁ~っていうのが





一番の後悔です。





あの男性が今回の事にめげずに





またベビーカーのお母さんをみかけたら





声を掛けてくれてればなぁ~と思っています。








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