南出弁護士が語る「現状の児童相談所の問題点」



後はあの、家庭裁判所とか弁護士、こういうふうなものの実質的独立性が問題なんですけど。


結局家庭裁判所がどうして駄目なのかと言うと、さんざん一時保護してそれを2ケ月ずつ際限なく更新していってね、そろそろこんだけたくさんお客さん、保護単価で何か月分か稼いてこれたから、そろそろ別のステージにいこうか、という段階がですね、親に対していわゆる「児童養護施設に入れてはどうか」と言ってくるわけですよね。


「児童養護施設に入れるのは嫌です。帰してください。」と言うとね、同意が得られない場合は、同意を児童福祉法27条 で同意を取るんですけど、27条で同意を得られない場合は、28条 で措置の承諾をするという審判請求をしてくるわけです。


これ、児童相談所からしてくるのです。

親の方からそれをしてはならないような申し立て権はないんです。

満載の権務で児童相談所からしてくるわけです。

そしてそれを長いこと既成事実で、もう盛んにね、あの言わば、向こうの手のうちで、こんな症状だ、あんな症状だ、こんななった、あんななったと証拠いっぱい作ってね。


向こうの例えば診断書なんかでも、全部児相の息のかかった病院とか医者が作ってくるわけだから、当然児相には不利な証拠一つも出てきません。

で、例えば、セカンドオピニオン的にね、これを例えば、子供はどんな状態なのかという第三者の医療機関に診察を診断を求めてやるという制度も、本来なら採用すべきなんだけど、家庭裁判所、どこの裁判所もそれを採用しません。


ていうことは、今の家庭裁判所は児童相談所の完全にコピーにすぎません。





アンダースタンダードにポンポンと押す程度で、無条件に押していきます。

現に殆どです。90数%が承認されます。

児相の言いなりに審判が出ます。

そして、尚且つ、これが酷いのですけど、審判をしたら、2年間、児童養護施設に収容される。

無条件に2年間ですよ。

子供、何か月じゃないんですよ。2年間ですよ。


2年間もまた同じように更新するんです。

更新においては、更新を認める率はほぼ100%です。

1回承認されるまでの間は、若干とりこぼしがあって、数%の誤差があるのですけど、以後は2年が経って、それ以降に更新する場合、家庭裁判所がそれを却下すると聞いたことない。


2回、3回、回数が増えれば増える毎に100%です。

つまり、永久に帰ってこないんです。子供はね。

それをね、実際のところ、家庭裁判所がそんな状況なわけです。


私も自戒を込めて言うと、弁護士の立場からすると、こんなことを、つまり子供が戻ってこないという異常な状況を、何で弁護士が沈黙してるのかと思うのですけど、実際のところ、これ、理由はこれ後でまた質問があれば言いますけど、殆どの弁護士がしません。




参照:弁護士バッジにあるひまわりと天秤はどういう意味を指しているのでしょうか?


児童相談所は正しいんだ、親と引き離して何が悪いのか、ある意味これ、個人主義を謳歌することではないかというような考え方が蔓延していて、親子が共に家族として一緒に暮らす権利、これも国連でもさんざんこういう問題を指摘されてるのだけど、全然、法務省も厚生労働省も改善しようとしません。


参照:児童の権利に関する条約 第9条

    居住型施設で暮らす子供の権利に関する勧告


こういう状況の中で、今現在、進められているのが現在の児童相談所の行政的な運営の仕方の実態です。


最後に児童相談所の専門性の向上ということだけど、はっきり言ってね、児童相談所の職員というのは、僅かな研修だけで、運転免許の程のものでもなく、僅かな研修で一応資格与えてそれが専門だとね、カウンセラーだとか、そういう専門が与えられる。

そういう人達がやるんだけど、全くその児童心理だのそういうことの専門的なキャリアを積んだ人殆どいないです。


昔は、児童相談所というのは、役所から言ったら、一番本流から外れた部署で、ついこの間土木作業員のようなことをしていた人がいきなり、配置転換で児童相談所の方になって、簡単な研修して、カウンセラーとしてやっていく。

殆どキャリア、それなりの形式的な資格はあるのでしょうけど、殆ど実際そういうことの経験を積んでない人が殆どですね。


専門性と言ったってね、専門性を向上するだけの方法があるのかと、逆にその専門性を要請する予選制度があるのならいいのだけど、専ら児童相談所に予算が落ちるのは、一時保護した子供の殆どの予算ね。

後の方に予算が割けられたとか、最低それを使われたとか、例はないんです。


だからこれも最終的には、予算制度の問題かなと、いうところに落ち着くわけです。


一応私の説明長くなりましたけど、この程度で終わらせていただきたいと思います。



今回で南出弁護士の語る現状の児童相談所の問題点は、終了です。

次回は、内海医師が事例をいくつか示してますので、それを紹介します。




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いっさん。さんの署名は

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いっさんさんの家庭で起きた不当保護のネットニュースの連載が始まりました。


「佐世保児相に突然引き離された親と子(1)」

http://www.data-max.co.jp/politics_and_society/2014/11/22637/1113_dm1718_01/

「佐世保児相に突然引き離された親と子(2)」

http://www.data-max.co.jp/politics_and_society/2014/11/22761/1114_dm1718_02/

「佐世保児相に突然引き離された親と子(3)」

http://www.data-max.co.jp/politics_and_society/2014/11/22931/1117_dm1718_03/

「佐世保児相に突然引き離された親と子(4)」

http://www.data-max.co.jp/politics_and_society/2014/11/23095/1118_dm1718_04/

「佐世保児相に突然引き離された親と子(5)」

http://www.data-max.co.jp/politics_and_society/2014/11/23593/1125_dm1718_05/



佐世保児相への多様な意見を紹介

http://www.data-max.co.jp/politics_and_society/2014/11/22819/1114_iken_1/



ぴょんこさんの署名はダウン

http://www.change.org/ja/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%B3/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E5%B8%82%E9%95%B7-%E5%A8%98%E3%81%B8%E3%81%AE%E9%95%B7%E6%9C%9F%E9%9D%A2%E4%BC%9A%E7%A6%81%E6%AD%A2%E8%A7%A3%E9%99%A4-%E5%A4%96%E6%B3%8A%E8%A8%B1%E5%8F%AF-%E5%A8%98%E3%81%AE%E8%87%AA%E5%AE%85%E8%BF%94%E9%82%84-2?recruiter=57764481&utm_campaign=twitter_link&utm_medium=twitter&utm_source=share_petition