朧月ドキュメンタリームービー『愛子』プロ編集版が完成致しました。

もう琵琶界の異端児でも邪道でもありません、これは『革命』です。

 

この中のコメントで筑前琵琶から薩摩琵琶に替えて行った件。

これは音の違いからです。

筑前琵琶には「さわり」と呼ばれる音を共鳴(ビビリ)させるモノが省かれています、これはこれで音がびびる事無くシャープで良いのですが、琵琶独特の癖とも云うべき共鳴音が私の世界観ではどうしても必要不可欠だったのです。

そして弦の幅が狭い事でギターのような押さえ方が出来ず、沈み込む弦で他の指が触れてしまわないように柱の天面を押さえるのですが天面が丸くなっている事で素早い対応が出来ずしかもミュートされてしまう事で御座いました。

しかしながら流石は明治以降に出来、三味線と琵琶の良い処を取り入れ現代音楽にも対応出来る筑前琵琶。

実のところ私の薩摩琵琶は筑前琵琶の4弦チューニングで演奏しております、ですから形状と音は薩摩琵琶ですが筑前琵琶とも云える訳で御座います。

これからも朧月を宜しくお願い致しまする。 

2018年の事始めはここ3年間毎年オファー頂いてる企画

池袋 LIVE HOUSE mono  「 君のひとみに恋してる・参」

1月13日、この日の演目、

1、森閑の木漏れ日 (オリジナル曲) 笛音

2、古今の風 (オリジナル曲、歌詞)

3、祇園精舎 (古典) アレンジ有り

4、水の神 (オリジナル曲、歌詞)

5、餅酒合戦 (古典 語り物) アレンジ有り

6、花車 (オリジナル、歌詞)

☆わたくしがステージで語り物の演目を行う時に振り回して広げてるジャバラ折した文(ふみ)について少しお話したいと思います。

以前、この文を私の演目の歌詞だろうと云われた事がありました。

確かに歌詞ではあるのですが、演目のモノではなく私の故郷、秋田県能代市の某村に古くから伝わる「火の神」の歌、この唄は私が子供の頃、無病息災、厄を払い繁栄を齎す唄として村の家々を廻り歌い継がれてきた唄で、そこに不動明王の真言を書き添えた文(ふみ)なので御座います。

薩摩琵琶と云う楽器は昔から人の生き死にを語ってきた楽器で御座います(平家物語、耳なし芳一など) それによりかなり重いモノに苛まれる事が御座います。(これは経験した者しか分からないとは思いますが)

それゆえ私なりのやり方でお祓いしているので御座います。