琵琶は和音がとても綺麗な楽器です。
琵琶は今でも語りで使用されていますが、
弾いて合い間に語るだけでは勿体ないと思います。
ギターのように弾きながら歌えるのです。

筑前琵琶も錦琵琶も現代音楽に対応出来るピッチで出来ています。
勿論ギターやピアノのように様々な音が出る訳ではないので、
それなりの工夫やテクニックが必要ですが、琵琶一本でいろんな音楽が出来ます。

私の琵琶の基本奏法はギターで云う処のアルペジオで、三連弾きと四連弾き奏法です。
これは今までの琵琶の奏法にはありません、指だとギターをやってた方なら簡単なのですがアンプを通さないと音が小さいので撥で弾きますので、撥に慣れる事が重要です。
綺麗な和音が出る琵琶だから出来る奏法で、三味線では出来ない奏法です。
もちろん、この三連弾きと四連弾き奏法は並みの稽古では習得出来ませんから毎日の鍛錬が必要で、手に癖が着くまでにならないと、これに合わせて歌う事は出来ません。
(私もこの奏法を編み出し習得するまでに一年程かかりました)
この奏法を習得してしまえば、ギターのように歌いながら弾き、応用で現代曲に対応して演奏出来ます。

しかもプログレッシブでロックな要素を多分に含んでおり、効果音的な音にも対応します。
琵琶はまだまだ凄い可能性を秘めた素晴らしい楽器だと思います。