最近、また少しずつブランド物に手を出してしまっている。

若い頃、自分の給料はさほど高くないのに、バブル期の名残のせいで随分高い物を買っていた気がする。残業手当は「自分へのご褒美」として全て洋服やアクセサリーになっていた。

ただ、当時はブランド物も「ちょっと頑張れば手に入る」値段であったため、今よりは買いやすかったように思う。

 

バブル期にたまに買っていたMax Mara、オンラインショップでセールをやっていて、とても素敵なものを見つけて注文してしまった。セールと言えどMax Maraなので、お安いものではない。ただ、セール品でも「サイズ交換可能」と記載があり、サイズ選びで何度も痛い目に合っている者としては、この記載はとてもありがたく、安心して注文することができた。

 

ほどなくして届いた商品、開封前に驚いたのは、セール品でも素晴らしくラッピングされていたことだ。美しい箱に大きなリボン。お店によっては、丁寧にラッピングされているのはプロパーで購入した商品のみで、セール品については箱やリボンをつけず、紙袋のみだったりすることがある。稀に袋ですら差別化を図られている(お店のロゴ入り、ロゴなし)場合もある。

しかしMax Maraのラッピングを見ると「お客様は平等」感が溢れているではないか。箱を開けると、きちんと薄紙に包まれ、丁寧に畳まれた商品が入れられていた。畳み方まで美しく、余計なシワがつかないようになっていた。

 

サイズが不安だったので、恐る恐る着てみると、素晴らしくピッタリ、私の身体のアラも目立たない作りになっていて、縫製やデザイン、カッティングに工夫が凝らされていることを体感した。

ここ数年、洋服はファストファッションも結構着ていたのだが、やっぱり歴史あるブランドで熟練のデザイナーがいて、卓越した技術を持って縫製に携わる人がいて・・・お値段が多少張るのは当たり前だな、と感じた。

もっとも、箱やリボンにかかる費用がもったいないのでは、という人もいるだろう。

それはモノに対するそれぞれの考え方があるので、そういう意見もあっていいと思う。実際、Max Maraの箱はマグネットクローズになっていたりして、箱とリボンの製作費だけでもそれなりの費用がかかっているとも感じる。

ただ、先ほども述べたように、これらの箱を使うことで、ブランドのカスタマーに対する姿勢も見えるのは確かで、私的には「どんなカスタマーでも差別をしない」、「商品を大切に扱う」という姿勢が見えた気がした。

 

そこそこ清潔に見えていれば洋服はファストファッションでいい、という人もいるだろう。

ただ、私の場合は、質の良い服を着ている日は気分がいいし、洋服をよく褒められる日は、やっぱり「ちょっといい服」を着ている日である。実際、今回買ったMax Maraも、ロゴが入っているわけではないのに、着ていたら確実に褒められた。

あくまでも私の考えだけど、やっぱり良い服は気持ちを豊かにしてくれる。

 

久しぶりに買ったMax Mara、一生ついていきたくなりました。