みなさん聴いてください。
googleで「提灯祭り」を検索すると、どうやら私のブログもそこそこ上位表示されるらしい。
しかも意外と地元の友人や近所のおばちゃん達もこのブログを読んでくれているらしい。(皆様ありがとうございます!!)

なんてこったー!!しっかり提灯祭りについてご紹介せねばー!!
これまでただの祭りバカの記録しか書いていない気がしてきたので、ここでちゃんと我が地元白河の祭りについてご説明・・・しつつ、やっぱり単なる祭女であるところのえっちゃん(幼馴染)と私の平成24年神輿追っかけ記録を書きたいとおもいます

さて。この間のブログでもざっと書きましたが、今年もこんな町印を背負ったTシャツをオリジナルで作って着ていた私たち。

でかいカメラを首からさげ、ひたすら神輿を追いかけるその姿は・・・前から見たらただのカメラ小僧。しか~し!その実態は後ろ姿で一目瞭然・・・!

カメラ小僧じゃなくてれっきとした金屋町ファンでございます
そう、私とえっちゃんが出逢い、育った町!

この背中の「町印(ちょうじるし)」は、白河市の提灯祭りに参加する23町がそれぞれ持っている、家紋みたいなもの。

金屋町なら金杯マーク(酒飲みが多いからと言われていますが本当だと思う。)
大町なら扇に「大」の文字…などなど、一目でその町だと分かる印があって、掲げる提灯のひとつひとつに、そのマークが描かれています。


ここでひとつうんちくをきらきら!!

白河提灯祭りと呼ばれるこの祭り、なんと明暦三年(江戸時代、1657年)に今の形態が定まったそうで、つまりは約400年続いているお祭りです。西暦奇数年の9月に、3日間開催されるので、二年に一度、市民が心待ちにしている行事なのですが、その形態は大名行列を模しており、武家社会の格式を導入している「儀式祭り」。江戸時代ツノ


提灯祭りと言われるだけあって、いろんな種類の提灯があります。さらに珍しいのは、その提灯を持った人々が隊列を組んで提灯行列をする点。

行列の先頭に立つのが「先達(せんだち、せんだつ)」・・10メートル以上ある竿の先に提灯がついているもので、これを2本、並行に上げ下げするパフォーマンスが見もの。かなりの技術がないと美しく上がりません。


次が高張り提灯。小学生~中学生が持って隊列を組みます。


その後ろに神輿。担ぎ手および女の子たちは、「荘」や「荘長」の名が入った町印つきの手持ち提灯を持ちます。


で、最後に紋付袴姿の「元方(もとかた)」がきて、先達の次に長い「元方提灯」で締めくくり。


あー、これ書いてるだけでテンションが上がってきちゃうんですけどどうしよう!!鼻息

今回のブログ、いつもと違ってちゃんと詳細説明してますよ!!ふーん
一部の方にはためになるはず!!(興味ない方、ごめんなさい!)

でも説明ばかりじゃなんなので、実際の写真を見ていただきましょー!


お祭り中日の、各町内の神輿の様子です。じゃじゃーん!

23町が提灯行列をするルートは決まっていて、行列の順番も決まっています。

1 、先達(愛宕町)

愛宕町は最初に出発する町なので「先達」と呼ばれます。まだ日暮前。
空が明るいですねえ。



2 、大工町

3、 新蔵(しんくら)


4、本町


5 、南町



6 、年貢町


7、 馬町

8、 中町

このあたりからやっと暗くなってきて、幻想的な雰囲気がぐっと濃くなります・・・
中町は金屋町の兄弟町。そのおかげなのか?!私も仲良しの友人が多い町!
同級生が神輿を担いでたりするとすかさず声を掛け合う、これまた楽しきらきら!!

9 、大町

中日に鹿島神社(白河の総鎮守。)のお神輿を担ぐのは大町。ここも金屋町の兄弟町。
神様の神輿を担げるのは、大町と、この次に出てくる横町・田町(二つ合わせて「よこた町」と呼ばれる町だけ。


10、 横町・田町(よこた町)
鹿島神社の神輿を担ぐ町として、伝統的なすり足を重んじ、綺麗な隊列を作る町。この提灯と、すり足で歩く人々の足並みは本当に綺麗。。。テレビに出るときもだいたいよこた町がクローズアップされます。



・・・で。とうとうここで出ちゃいます。

11、 金屋町

23町のちょうど真ん中、祭りが盛り上がってるさなかに登場するんです。かっこいいー!

あっ ひいきしてごめんなさい。でも許して~


しかもこの後に続く12番目以降の町の写真がぜんぜんありません。
許して~~~
わーん汗


そう・・・私とえっちゃん、金屋町の神輿までたどり着くと、そのまま一緒に行列を追いかけてどこまでもついていってしまうんです・・・これを「追っかけ」といいます。ええ。


まずは高張り提灯。



これこれ。この町印はぁとv


神輿のかっこよさは動画で後ほどお伝えしたいと思うのですが、うちの神輿が一番!!と自負しております!(でもきっと各町内みんな自分の町が一番だと思ってると思うw)神輿を思い切り元気に、かつ、綺麗にまわせるのは技術がいるのですが、金屋町はその神輿の担ぎ方に惚れた人が集ってくる町なので、生粋の祭り男たちがやってくるわけで・・・・


かっこいいんだなあ~

その一言に尽きます。


この、私のツボにはまる祭りの魅力がなんなのか。と考えた時に挙げられるのは、提灯祭りは男の祭りだということ。
今でこそ女の子も提灯を持って「神輿と一緒に練り歩く」ことができるようになりましたが、いまだにほとんどの町内が「男子しか神輿を担げない」(担げるところもありますが★)。
わが町、金屋町ももちろんのこと!その硬派さがたまらないのです!コーフン!!鼻息

江戸時代の大名行列がベースですからね!当時の常識から考えれば、どうやったって女子が前に出れるわけないという。なので、私やえっちゃんが毎年 「祭りに参加している」と言っているのは「神輿を担いで」いるわけではないのです。提灯持って声をあげて、神輿とともにすり足で歩いているのです!


すり足。

これも提灯祭りの名物のひとつ。

普通に歩くのではなくて、地面をこするようにして歩くんですが・・・これが揃っているとかなり美しい。


そして、組織だっていてルールが多いのも、かっこいいなーと思うところ。

祭りには普段の仕事での上司、部下なんかは関係なく「筆順」で上下関係が決まります。
祭りに深く長くかかわっている人ほど上役になっていくので、うちの父なんかはエリートコース邁進中!笑


高張り提灯を持ち、先達を担当し、神輿衆の仲間入りをして、壮長筆頭、壮者筆頭まで上り詰めたら神輿からは引退して「元方」になり・・・最終形態は「総代」。…とまあ、こんなふうに、祭りの上での役職があるのが面白いのです。


でも、よくよく考えたら何が影響してこんなに祭り好きかって、やっぱり血だと思います・・・
父も母も、祭り好き・・・
じーちゃんは総代も務めていたし、この町にどっしり100年くらい根をおろしている家に生まれたのだから当然のことなのでしょう。。。


これでもまだ祭の全てを書き切れていないので、次回につづきます!!
最後に一言、言わせてください。

このブログ記事、長っ!!