ライオの花束・しゃしん | 猫かぶり生活。

猫かぶり生活。

気まぐれ半熟絵師・美姫‐miki‐が贈る、虚弱で猫かぶりな毎日。

ぼくがかんがえているあいだに

おとうとはつめたくなっていた


どんどん

どんどん

かたくなっていった


おとうとのにおいが

きえていく


ままもぱぱも

いっぱいないていた


おっきなしずくが

おとうとのからだを

ぬらしていた


きっとびょうきが

なおらなかったんだ


ぼくがつるを

おれなかったからかな


ごめんね


おとうとは

しゃしんのすがたになった


どこをさがしても

おとうとのすがたがないんだ


ぼくはまたかんがえた


ぱぱとままに

ぼくをみてほしかったんだ