8月20日、13回目の命日です。
もうそんな年月が経過したんだ、と・・・時間の経過が早かったり遅かったりすることに、悲しかったり、悔しかったりしますが、今はなんだか不思議な気持ちです。時間の概念っていったい、どうなってるんでしょう。        
会葬礼状とは別に、お礼状を書いたのは義母でした。今読むと、うーーっと思うところも、かなこのよさはそこじゃない、とも思うところも・・
でも、祖父母の精一杯の愛だった、と。感謝しています。

 

 

おじいちゃんからのお礼

 

本日はお暑い中、ご多忙のところを、ご会葬頂きまして有難うございます。

香菜子は菜の花の真っ盛りの頃誕生し、両親の願いを籠めて命名されました。香菜子がよちよち歩きの頃から、石手川公園に散歩につれていきました。

 

頑張り屋で素直な性格はその頃からでした。入園の頃から絵を描くことが好きでその大胆でユニークな絵は全国児童絵画展で優秀賞、その他幾つかの大会賞を頂きました。

 

最近では読書に興味を持ち、この夏は三十六冊読破していました。国語本の音読も私が覚えてしまうほどに良く聞かされました。おじいちゃんまの花丸印はつぶつぶイクラみたいでイクラ丸印だと笑い、直そうかと言うと、イクラ大好きだから良いよ、と言います。優しい子でした。今も音読や暗誦が聞こえてきそうです。

 

苦手の駆けっこも散歩の公園で腕の振り方を教え、冬のマラソン大会で成績が良くって自信を持ち、二学期の運動会を楽しみにしていました。

 

今年の夏休みは和歌山方面へ、また九州方面へと大好きな家族と一緒の旅行をして、日本地図を暗記した彼女には、楽しい充実した日々だったようです。幼稚園小学校ともに、先生やお友達に恵まれて登校が楽しくってたまらない、と言う子でした。

 

いつかよぼよぼになってしまうよと言う私や祖母によぼよぼにならないでね、でもなっても、香菜子は大好きだから、仲良くしようね。などと言い、旅行で彼女自身が見つけたと誇らしく長寿箸を二人にプレゼントしてくれました。何時から使おうかと、香菜子と話、結論しないまま大事に持っています。香菜子はうちの宝だよ、香菜子もお父さんもお母さんもおじいちゃまもおばあちゃまも妹もみーんな大好きよ、などと会話する家族馬鹿の中で、屈託のなく明るい怜悧な優しい子でした。香菜子が私の孫であることを神様にどんなにか感謝したことか。

 

七歳と五ヶ月で突然に逝ってしまった今、「なんで」と無念さに身を噛む思いです。身代わりに私どもをお召し下さいと神に祈り続けた一昼夜でした。(2003.8.20 告別式にて)