【第2話/理想の復讐】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次の日の朝。
不良騎士A「おうおう!てめーはどこのもんだ?レイエンダの民じゃねーなぁ。」
旅人「あ、あの・・・私は隣町のリシュテインの国から来ました。この国に薬があると伺いまして・・・。通してくれませんか?」
不良騎士B「薬ならそっちの国にも輸入してるだろーが」
旅人「いえ・・・。姉が、難病にかかってしまいまして・・・。その病気を治す薬はリシュテインではなくて。お願いします」
不良騎士A「あーん?お嬢ちゃん、この国の規律をわかってないよーだなぁ。この国はリシュテインとは等価交換してねーんだよ。」
旅人「で、でも・・・!おねえちゃんが!」
不良騎士B「あー。うっせんだよ!餓鬼!」
殴ろうとする。
旅人「ひ・・・!」
がし!
ジャック「おーい。何してんだ?楽しそうなことしてんじゃねーの。」
不良騎士A「なんだよ!その餓鬼がうるせーんだよ!」
ジャック「あん?餓鬼ぃ?ああ、お前か。いいか、餓鬼。今すぐ消えるか、ここで死ぬか。どっちか選びな。」
旅人「で、でも、薬・・・」
ジャック「あ''ン?」
旅人「ひ・・・っ!」
逃げる旅人少女。
不良騎士A「やっといったか。お前、新人だろ?いい仕事したなぁ。ポイント上げてやろうか?」
ジャックはにっこり笑う。
ジャック「いらね。」
思い切り投げ飛ばす。
ジャック「かっこわりぃんだよ。餓鬼一人に何分かけてんだ」
不良騎士二人「ひ、す、すみませんでしたぁ!」
騎士団長室
ジョゼフ「また貴様か。全く。何回俺に呼び出されれば気がすむんだ。ジャック」
ジャック「別に。」
ジョゼフ「はぁ。まあ、お前の状況報告が本当なら、彼奴らも多少非はある。今回は許す。が、次はないと思え。」
ジャック「へいへーい」
第五寮室
ハウル「あ、帰ってきた。」
ジャック「うぃーす。たく、あの虫ケラ。余計なお節介なんだっつーの」
ハウル「でも暴力は駄目だろ。一応弱くても先輩なんだし」
ジャック「暴力で支配してる国が言う言葉かよ。説得力ねーぞ」
ハウル「確かに。そろそろ夕食の時間だ。いこうぜ」
ジャック「メシメシ~」
食堂室
楽しそうに食事をしている。
ドアを開けるハウル。ギィ。
先輩A「お。来た来た。ハウルと、ジャック・・・だっけ。こっち来いよー」
先輩B「せーんぱいたちが~入団祝いしてやむにゃむにゃ・・・」
先輩A「お前、短時間で何杯のんでんだよ。飲み過ぎ」
ジャック「おっ。酒じゃん♪頂く!」
先輩A「ほい、酒いっちょ~。ハウルも飲むかー?」
ハウル「あ、はい。」
がたっ。。。
先輩A「あれ?女の子は?新人の」
ジャック「あっち」
先輩A「お前ら同じ第五寮室だろ。仲悪いのか?」
ジャック「いーや、話したこともねぇ。なーんか、無愛想でクールっつぅか。」
ハウル「話しかけにくいってことだろ?」
先輩A「ふーん。でも、お前らは仲良いよな。」
ハウル「最初はそうでもなかったっすよ?でも時間が経つにつれ仲良くなったって感じです。なぁ?」
ジャック「まーなぁ」
先輩A「ふぅん。」
がちゃっ!! ドアを開ける。
みんながドアの方に注目する。
騎士①「た、大変だ!!」
先輩A「どうした?」
騎士①「俺の剣が無い!」
先輩A「え⁉︎剣が無い⁉︎まずいな・・・」
ジャック「何がまずいんだ~?」
先輩A「まずいさ。騎士の剣は騎士しかコントロールが出来ない。それがもし、誰かが盗み、持てたとしても、コントロールできなければ、剣は魔物のように暴れ出し、相当な被害がでる。」
ハウル「まずいじゃないですか。でも先輩、これから食事の時間なのに、なんで保管室にいってたんですか?」
騎士①「食欲がなくて。暇だから剣の手入れをしようと行ったんだ。そしたら無くて。」
ハウル「なるほど。」
先輩A「とりあえず、みんなで手分けして探そう。ハウル達も手伝ってくれるか?」
ハウル「はい。」
ジャック「しゃーねぇ。」
先輩A「すまないな。せっかくの祝杯が・・・」
ハウル「祝杯はいつでも出来ますんで、大丈夫です。じゃあ、とりあえず、この敷地内全て探しますよね。」
先輩A「ああ。そうだな。みんな、頼んでいいか?」
みんな「うす!」
静寂な夜
犯人「ヒヒヒッ。これが騎士の使う剣か。ゾクゾクするね~。今にでも魔力が漲ってきそうだ。うはははははは!」
3時間後。
ジャック「たく・・・、全部探したけどよー。見つかんないぜ~?」
騎士①「そんな・・・」
ハウル「誰かが盗んだなら、もうこの敷地内にはいないかもな。とっくに逃げてるだろうし。」
ジャック「やっぱし~?俺も思った」
先輩A「そうだな。しかし、誰が何のために剣を奪ったのか。そして何故、騎士しかしらないはずの保管室を知っていた?」
ハウル「推測ですけど、騎士の中にグルがいる共犯の可能性も考えられます。」
ジャック「単独犯の場合だったら、昔、騎士を辞職した誰か。」
ハウル「先輩に恨みのある人間」
ジャック「もしくは、どっかの頭のおかしな奴が力が欲しいがために奪ったか。」
先輩A「うーん・・・」
爆発するような大きな音が聞こえ、建物が崩れている。
ジャック「あー?」
先輩A「なんだ⁉︎この音は!」
ハウル「魔力・・・」
ジャック「いくか。」
ハウル「ん。いっちょ派手にやりますか!」
先輩A「お前ら、まさか素手でやろうとしてないだろうな⁉︎相手は魔法剣を使っているかもしれないだぞ!」
ジャック「うるせぇな。楽勝楽勝」
ハウル「あ、参戦しないで下さいね。邪魔なんで」
先輩A「ちょ・・・あ、おい!!・・・そこの二人。あいつらの魔法剣を持ってきてくれ!」
2人「は、はい‼︎」
ハウル「よ。」
犯人「ヒヒヒッ。やっぱいーなぁ。力ってのは。」
ハウル「目的はなんだ?」
犯人「あん?誰だ、お前ら」
ハウル「俺はハウル。こいつはジャック」
犯人「俺の名はライジング。この国を支配しに来た!この忌々しい国を滅ぼし、新たにつ作り上げるのは理想だ!平和のために、民のために!」
ハウル「なるほど。国への支配か。」
犯人「ヒヒヒッ。これから一つずつこの国を滅ぼしていく。指をくわえてみてるがいい。」
戦う。素手で互角でやりあってる二人。
だが、リードしてるのはライジング。
犯人「どうした!どうした⁉︎さっきの威勢の良さはどこいった!?」
突き飛ばされるハウル。
ジャック「ハウル!チッ。!がはっ!」
犯人「なんだよ。もっと楽しめると思ったのに・・。」
ジャック「ぐはっ‼︎・・・なーんてな。おーい、ハウル!いつまで狸寝入りしてるつもりだ?」
ハウル「ははっ。やっぱバレてたか。」
犯人「な・・・。お前ら、人間か⁉︎」
ジャックは笑顔で
ジャック「人間だけど」
ライジングを吹き飛ばす。
ハウル「あーあ。金ねぇのに。服ぼろぼろ」
ジャック「こいつを倒せば給料UPかもしれねーぞー?」
ハウル「まじか。ラッキー。んじゃ、そろそろ反撃開始‼︎」
ライジングをぎったぎたのぼっこぼこにする。
犯人「ぐはっ!」
ハウル「留めを指したいんだけどさぁ。魔法剣の魔力があんたの身体と一体化してる訳。だから、さすがに素手では無理なんだよ。」
ジャック「お。ちょーどいい所に俺の剣が♪」
先輩A「!本当に、倒したのか?」
ハウル「いや、まだ息はあります。今の内に留めを刺さないと」
犯人「おのれ!!何なんだ!こいつら!人間かよ!化け物だ!」
ハウル「あ、ジャックの剣も持ってきてくれたんですか。でもごめんなさい。俺のしか使わないんで」
ジャック「えー。俺は見物かよー」
ハウル「文句いわない」
犯人「くそ!くそ!くそ!」
ハウル「うるさい」
留めを刺す。
次の日。
ジョゼフ「まさか辞職した騎士だったとはな。ライジングって聞いたことがあったんだ」
ジャック「ふーん。よくしんねーけど。」
ハウル「ジョゼフ騎士団長。この通り、あの夜の戦いで服が破けてしまいました。給料を・・・上げてもらえると・・・嬉しいのですが・・・。あ!こいつの分も!」
ジョゼフ「・・・分かった。今月分だけでいいなら上げてやる。」
ジャック「まじ?今日は優しいじゃねーの。団長さん」
ジョゼフ「黙れ。お前のは下げるぞ」
ジャック「ご勘弁をー」
ハウル「あ、そういえば、先輩が昨日の祝杯の続きがしたいらしいから、行こうぜ!」
ジャック「おお、酒だー酒酒♪」
ハウル「昼間からかよ。」
完