我々は毎日ネット社会という「川」を渡り便利さを享受しているが、一方では生きづらさを感じることがある。ネットは連絡したり情報を調べたりするのには重宝だが、反面セキュリティやプライバシーなどが危険に晒されるリスクもある。このネット社会という川を渡る時、三つの「ず」を意識すれば、周囲の目や世間体を気にしたり、誰かに忖度したりするような気疲れや息苦しさから抜け出せてもう少し楽に生きていけるかもしれない。

「群れず」

他愛のない語らいや遊びは世間を渡る上では大切なことだが、そのために常に顔色を窺い仲間外れにされないように周囲に合わすことばかりを気にしている人がいる。いつも誰かとつながっていないと不安。孤立するのを恐れ、自分を殺して群れの中にいることに執着する。仲間外れにならないためにエネルギーを消耗し疲弊するより、自分一人で生きていけるメンタルの強さをつけよう。

「媚びず」

自分の考えが権威や権限のある人や属している組織の方針と異なっていても立場を守り評価を上げるために迎合し媚びを売る。相手がどのような人を好むのか分からないのに勝手にイメージを描いたり、評価されるかどうか分からないのにずっと偽りの自分を演じたりして満足なのか。もう媚びるのはやめて自分を正直に出そう。それを認めてくれる人が必ずどこかにいる。

「ぶれず」

人の意見や世間の噂に左右され自分が一度決めたことを直ぐに変えてしまう人がいる。頑なまでに何があっても絶対変えてはいけないという訳ではないが自分で決断したのならまずぶれずにやり通してみることだ。周りの声に直ぐに影響を受け、惑わされて自分を見失うようなことはやめよう。もし、それで失敗しても、うまくいかなくても自分が思ったとおりにやった上での結果ならそれでいいではないか。人生に正解はない、自分の意志で行動しよう。